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インバーター発電機とは?用途や普通の発電機との違い、おすすめメーカーについて解説します

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皆さんはインバーター発電機をご存知でしょうか。

一般的な発電機よりも良質な電気が得られるメリットがあり、様々な場面で利用されているインバーター発電機ですが、両者の違いや具体的な用途について知らない方も多いといいます。

ということで今回は、インバーター発電機について製品特徴や用途を解説しつつ、記事の後半でおすすなメーカーの一覧やメーカーごとの製品特徴をご紹介していきます。

これから発電機の購入を控えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

インバーター発電機とは?

インバーター発電機とは、発電した電力を良質なものに変換する発電機です。

この良質な電気に変えてくれる機械を「インバーター」と呼びます。つまりインバーター発電機は「インバーター付き発電機」とも捉えられるでしょう。

ではインバーター発電機の特徴と、用途についてご紹介します。

インバーター発電機の特徴

インバーター発電機の特徴は、質の高い電力が得られる点です。発電機は種類によって、質の悪い電気を出力するものがあります。

質の悪い発電機を利用すると、マイコンやコンピューターを利用している電子機器は壊れてしまう可能性が高いです。

※電子制御を緻密に行わなければならない機器ほど、より出力波形の綺麗さが求められため。

この出力される電気の波形を整えるものこそ、「インバーター」と呼ばれるものになります。

インバーターが搭載された発電機は家庭用電源と同じなので、パソコンや電子機器も問題なく利用できるのでおすすめです。

ただし一般的な発電機と比較して、価格は高くなってしまう点に注意しましょう。

インバーターコントローラーも壊れやすい部品なため、比較すると耐久性も思ったほどではない場合があります。

インバーター発電機の用途

インバーター発電機の用途は、下記のように色々と使い道があります。

  • キャンプ
  • イベント
  • 災害時・非常時
  • 屋外作業の電源確保

インバーター発電機は、家庭用のコンセントから得られる電力が発電できます。屋外でコンセントを使いたい!という用途にピッタリです。

キャンプで家電用品を使ったり、パソコンを使ったりスマートフォンの充電をしたり。

イベントではスピーカーや冷蔵庫、スポットエアコンといった用途にもよく使われています。

災害時も電気が必要になる場面は多いため、常時保管していて使う場合があるでしょう。(ただしガソリンの劣化があるので保管時は注意が必要)

ほかにも屋外で工事をする際、電源が取れない場合は重宝します。夜間での作業時に照明を点けたり、電動工具を使用したりできるので便利です。

インバーター発電機と一般的な発電機とは何が違うのか?

インバーター発電機は電源の質が高い、インバーターを搭載した発電機です。

ではインバーターを搭載しない発電機だと、一体何が違うのでしょうか?

ここではインバーター発電機と比較し、一般的な発電機の違いについてまとめました。

インバーター発電機と一般的な発電機の大きな違い

インバーター発電機と一般的な発電機の大きな違いは、「得られた電力の質の高さ」が挙げられます。

質が高いと言われてなんとなくイメージは付くけど、具体的にどういうこと?と思いますよね。

具体的にインバーター発電機は、「家庭用の電源と同じ電力が得られる」という部分で違いが大きいです。

ここで、家庭用電源と同じ?発電機は家庭用電源と同じじゃないの?とまた疑問が思い浮かぶかもしれません。

実はインバーターを搭載していない発電機の多くは、出力時の電力波形が安定しないのです。

インバーター発電機だとキレイなカーブを描きながら周期を繰り返すものの、一般的な発電機だと歪んでいるのが分かります。

例えば電圧が0から100Vまで一気に上昇し、少し遅れて140Vを超える…という挙動を繰り返していると、コンデンサやモーターが破損しやすいでしょう。

インバーター発電機は使う機器を選ばない一方で、一般的な発電機は使う機器を選ぶ特性があります。

インバーター発電機と一般的な発電機に見られる出力波形の種類

発電機には周波数というものがあり、その波形には下記のような種類があります。

  • 正弦波
  • 修正正弦波
  • 矩形波

この中でもインバーター発電機から出てくる波形は、私達が使っているコンセントから得られる正弦波です。

この正弦波を利用すれば、ほとんどの家電製品は問題なく使用できます。実際に波形グラフを見ても、キレイなカーブを描いているのが分かるでしょう。

修正正弦波は、この正弦波に近づけたもの。とはいえ正弦波ほどキレイではなく、グラフ上もややジグザグになっています。

その代わりインバーター発電機よりも安価に作れるため、一般的な発電機に多く搭載されている波形です。

矩形波はさらに周波数の質が安定せず、細かい電気制御を必要とする機器に適しません。

ただしいずれも、一般的な発電機を使えば「必ず壊れる」わけでは無いのです。壊れるリスクがある上に、個体差が大きくなっています。

そのためメーカーとしては、「電子機器に利用する場合はインバーター発電機を使用してください」と注意喚起を促すしかありません。

出力波形ごとでどういった機器が使えるの?

出力波形によって、影響を受ける機器は異なります。例えば下記は、電気の影響を受けやすい機器です。

  • パソコン
  • スマートフォン
  • テレビ
  • 充電器類
  • 電気毛布(高機能なもの)
  • 電子レンジ
  • 音響機器
  • 家庭用冷蔵庫
  • 炊飯器
  • ヒーター
  • 扇風機(DCモーター)
  • ラジオ

また使用はできるものの、影響を受ける可能性がある機器は下記のとおりです。

  • デスクライト
  • LED、蛍光灯
  • モーター類を搭載した機器
  • 扇風機(シンプルな構造でも影響を受ける可能性あり)
  • コンプレッサー
  • 電動工具

基本的に影響を受けにくい機器は下記のとおりとなっています。

  • 白熱灯
  • 電気ケトル
  • 電気毛布(シンプルなもの)
  • ヒーター類(シンプルなもの)

基本的にシンプルな構造の機器は、影響を受けにくいです。

とはいえ屋台でふつうにインバーターなしの発電機を使う場合もあります。即座に壊れるわけではありません。

使用時は十分に注意して利用しましょう。

インバーター発電機と一般的な発電機のメリット・デメリット

インバーター発電機と一般的な発電機のメリットとデメリットを比較すれば、詳細な特徴が見えてきます。

下記の表にそれぞれメリットとデメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

インバーター発電機

一般的な発電機

万能性

◯(製品を選ばない)

✕(製品を選ぶ)

丈夫さ

✕(寿命が短い)

◯(寿命が長い)

静音性

◯(静音設計)

✕(騒音)

価格

✕(高い)

◯(安い)

省エネ

◯(少燃費運転)

✕(よく燃料を消費)

構造

✕(複雑)

◯(シンプル)

単純にインバーター発電機のほうが性能は高い一方で、価格は高く丈夫さも劣ります。構造は少し複雑です。

反対に一般的な発電機は構造がシンプルなため、頑丈で価格も安価。その代わり回転数で出力を制御する点から、燃料をよく消費して騒音レベルが高いです。

インバーター発電機なら使う製品は選ばないものの、一般的な発電機は使う製品を選びます。

それぞれに一長一短があるので、購入前によく検討しておくと良いでしょう。

結局どっちを買ったらいいの?

インバーター発電機と一般的な発電機、どちらを購入したらいいか分からない場合がありますよね。

結局どちらを買ったらいいか迷ったら、インバーター発電機をおすすめします。

インバーター発電機は使う製品を選ばないので、いざというときでも気兼ねなく使えるのがメリットです。

パソコンや緻密な電子制御を必要とする製品を使いたいのに、矩形波の発電機を使ってしまっては故障リスクが高まるでしょう。

そんなときにインバーター発電機を購入していれば、気兼ねなくどんな製品でも使えます。

一般的な発電機は使用する製品を選ぶ場合がありますので、故障リスクを考えるとあまりおすすめはできません。

しっかり事前知識が備わっていて、どちらを選んだらいいか分かっている方じゃないと難しいです。

インバーター発電機を買うならおすすめしたいメーカー一覧と製品特徴について

インバーター発電機は最近とても人気で、数ある有名メーカーからさまざまな製品が販売されています。

ここではインバーター発電機のおすすめメーカーと、製品の特徴についてまとめました。

工進(KOSHIN)

工進は自社でエンジンを開発しているメーカーで、高性能かつコストパフォーマンスの高い製品を販売している点がよく知られています。

インバーター発電機を検討している方は、一度工進の名前を聞いたことがあるくらい有名です。

とくに2021年に販売された、「GV-SE」シリーズはとても人気。初心者向けに使いやすい設計を施し、コンパクトで扱いやすさも両立しています。

中でもおすすめの機種は「GV-16SE」です。具体的なスペックは下記を参考にしてください。

 

GV-16SE

メーカー

工進(KOSHIN)

出力

1.6kVA

燃料タンク容量

3.4L

連続運転可能時間

3.1~8.0時間(定格連続運転時〜エコモード・1/4負荷時)

騒音レベル

62.7~68dB

本体重量

18kg

価格

79,800円

GV-16SEは操作が非常にかんたんで、初心者でも使えるように設計されています。

出力も安心の1.6kVA。このくらいの出力があれば、多くの場面で問題なく家電製品を使えるでしょう。

また価格も比較的安価になっており、非常におすすめの1台となっています。

EENOUR(イーノウ)

EENOURは発電機やポータブル電源、ソーラーパネルや電動工具に強いメーカーです。開発から生産・販売を自社で一貫して行っています。

2018年創立にも関わらず、老舗メーカーに負けない高品質な製品をどんどん販売しているのが特徴と言えるでしょう。

さらに特徴的なのは、販売している「DK1800iSDF」という製品です。このインバーター発電機はガソリンだけではなく、LPガスを使用できます。

日ごろからLPガスを使っている方にとって、ガソリンよりも馴染み深い場合があるでしょう。

詳細なスペックは下記を参考にしてください。

 

DK1800iSDF

メーカー

EENOUR(MK JAPAN)

出力

1.8kVA(ガソリン)

1.6kVA(LPガス)

燃料タンク容量

4L

連続運転可能時間

約4〜8時間:ガソリン(定格負荷時〜1/4負荷時)

0.23kg/h〜0.9kg/h〜:LPガス(定格負荷時〜1/4負荷時)

騒音レベル

59dB

本体重量

18kg

価格

129,900円

何よりもLPガスも使えるため、どちらも使える方にとって嬉しいハイブリッド発電機となっています。

ただしメンテナンスの手間と、価格の高さがネックです。出力自体はガスを使っても1.6kVAあるので、実使用ではほぼ問題ありません。

ヤマハ

発電機と言えば、ヤマハを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。国内ではヤマハの発電機を使っている方も多く、根強い人気があります。

古くから発電機を販売しているほか、発電機の購入を検討している方も積極的にヤマハを検討されることが多いです。

国内メーカーでも馴染みが深く、アフターサポートも問題ありません。

今回ご紹介する機種は「EF1800IS」です。スペックは下記を参考にしてください。

 

EF1800IS

メーカー

ヤマハ

出力

1.8kVA

燃料タンク容量

4.7L

連続運転可能時間

4.2~10.5時間(定格負荷時〜エコノミーコントロールON時・1/4負荷時)

騒音レベル

57~92dB

本体重量

25kg

価格

242,000円

「EF1800IS」はプロユースとして、高出力&長時間の連続運転を可能としています。

工事現場で使用する場合や、非常時のバックアップ電源を想定。始動もスマートコックを採用し、操作性が格段に向上しました。

並列運転も可能となっているため、最大で3.6kVAの大出力を発電できます。(別売りの並列コード必須)

3.4 デイトナ

バイクで有名なデイトナは、二輪車で培った技術をふんだんに使用した発電機も販売しています。

とくに販売している「デイジェネ1700」は燃費がとてもよく、1Lあたり85分とかなりの好燃費をマーク。

詳細なスペックは下記を参考にしてください。

 

デイジェネ1700

メーカー

デイトナ

出力

1.7kVA

燃料タンク容量

4L

連続運転可能時間

7.0~10.8時間(50%負荷時〜25%負荷時)

騒音レベル

59dB以下

本体重量

18.3kg

価格

79,800円

軽量な部類に入り、初心者でも迷わず使える設計から人気があります。

ややガソリンの注ぎづらさがある点と、サイドカバーの脱着にドライバーが必要です。

起動自体は初心者でもかんたんなものの、細かい点の操作では説明書を見る必要があるでしょう。

まとめ

今回はインバーター発電機について解説していきました。

この他にも発電機や電動工具にまつわる知っておきたい知識は、まだまだたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。