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高圧洗浄機の選び方やおすすめメーカーについて解説します

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高圧洗浄機は、水を噴射する掃除器具です。水圧を利用して頑固な汚れも簡単に落とせるため、さまざまな用途で利用されています。

発売当初は業務用のみでしたが、近年ではコンパクトな家庭用のモデルも増えました。

今回は高圧洗浄機の選び方について家庭用と業務用の違いや選び方、スチームクリーナーとの違いなどについて解説していきます。

高圧洗浄機とは

高圧洗浄機は電気やガソリンを使って、水を高圧で噴射する洗浄器具です。

加圧された水が勢いよく吹き出るため、手では落としにくいガンコな汚れも落とせます。

広範囲に水を噴射できるので、屋外設備や自動車といった大きい物の洗浄が容易です。

高圧洗浄機には給水方法が3種類あります。

  • 水道の蛇口に繋いで使う(水道接続式)
  • 専用タンクに水を入れて給水する(タンク式)
  • バケツや浴槽に溜めた水を吸い上げて使う(自吸式)

給水方法によって特徴が異なるため、用途や使用環境に合わせて選びましょう。冷水だけを噴出するモデルだけではなく、温水を噴出できるモデルもあります。

油汚れの洗浄が多い場合や、衛生面に気を遣う場所の殺菌には温水タイプが便利です。

高圧洗浄機の家庭用モデルと業務用モデルの違い

高圧洗浄機は、家庭用と業務用で価格や性能が異なります。家庭用は価格が安く、重量の軽いモデルが多いです。

一般的な家庭での用途になら、十分使える洗浄力や耐久性を備えています。

しかし、高頻度で長時間使う場合や仕事用には耐久性や洗浄力の面で不満を感じる場面も増えてきます。

 

家庭用モデルは高頻度や長時間の使用を想定していないので、ハードに使うと破損や故障のリスクが高まります。そのため仕事に使う方や、家庭でもハードに使う方には業務用がおすすめです。

業務用モデルなら長時間の使用に耐えられる上、洗浄力も優れています。

ただし業務用は噴射する水圧が高いため、洗浄する対象へのダメージには注意が必要です。噴射した水の勢いで、対象物の破損や塗装剥がれを起こす場合がありますので、注意が必要です。

スチームクリーナーとの違い

スチームクリーナーは高圧洗浄機と同様に、水を使って洗浄する器具です。加圧した水を噴射する高圧洗浄機とは異なり、スチームクリーナーは沸騰させた水の蒸気を噴出します。

高圧洗浄機は水圧で汚れを吹き飛ばすため、水が飛び散っても問題のない屋外向きです。水圧の高いモデルほど洗浄力が強く、屋外のガンコな汚れもパワフルに剥がして落とします。

そのため屋外設備に付着した泥や砂、ホコリや苔の除去に最適です。スチームクリーナーは高温の蒸気で汚れを浮かせるため、掃除だけではなく染み抜きや除菌にも使用できます。

油や皮脂汚れをかんたんに落とせるので、室内の掃除向きです。浴室ではどちらでも使えますが、皮脂やぬめりを落とすならスチームクリーナーが向いています。

高圧洗浄機で出来る作業について

高圧洗浄機はブラシや雑巾を使わなくても、水と電気だけで掃除ができる道具です。

そのため屋外掃除の手間を大幅に削減できます。

ここでは高圧洗浄機の活用方法をご紹介するので、導入する際の参考にしてください。

洗車全般

高圧洗浄機は屋外掃除だけではなく、洗車でも活躍します。車の手洗いはホコリや泥を水で洗い流したあと、スポンジと洗剤での洗浄が必要です。

手洗いではガンコな汚れが落としにくく、洗車後に汚れが浮き出てくる場合もあります。

高圧洗浄機を使えば水圧で汚れが吹き飛ぶため、手が届きにくいタイヤ周辺のガンコな汚れも落としやすいです。

あまり汚れていない自動車なら、洗剤を使わなくてもキレイになります。洗剤を使用する場合は、洗剤を吹付けるノズルやブラシといったアタッチメントがあれば便利です。

幅広い場所のこびりついた汚れ

高圧洗浄機は水の勢いで汚れを吹き飛ばすため、さまざまな場所のガンコな汚れを落とせます。

  • 玄関前やベランダ、ウッドデッキ
  • 窓や網戸
  • 外壁やブロック塀
  • 浴室
  • 駐車場やガレージ
  • 自転車や農機具の洗浄

とくに手洗いでは落としにくい高所の掃除や、汚れが入りやすい場所で活躍します。タイルのスキマや飾りブロック、コンクリートの汚れにも効果的です。

水道ホースを使うよりも水の使用量が少なくすむ上、ガンコな汚れも素早く落とせます。落としづらいカビや苔、花粉や排気ガスの除去も可能です。

家庭以外でも高圧洗浄機は、幅広く利用されています

出典元:ケルヒャー公式サイト「K 2 サイレント – 高圧洗浄機(家庭用) | ケルヒャー」より

高圧洗浄機は業務用としても幅広く使われています。

  • 自動車のディーラー
  • 清掃業者
  • 工場
  • 不動産のオーナー
  • 飲食店
  • 学校
  • 幼稚園や保育園

家庭用のほうが安価なため、業務用ではなく家庭用のモデルを使っている業者もいます。

しかし家庭用モデルを業務で使用した際、保証の対象外となるメーカーもあるので注意が必要です。家庭用モデルはハードに使うと壊れやすくなるので、仕事に使う場合は業務用を購入した方が良いでしょう。

業務用ならパーツの耐久性も高く、安心して長い期間使えます。

高圧洗浄機の種類について

高圧洗浄機はモデルによって、使い勝手が大きく異なります。

そのため高圧洗浄機を購入する際は、モデルの特徴を把握しておいたほうが選びやすいです。

ここではケルヒャーの商品を特徴で分類して、高圧洗浄機の種類をお伝えします。

高圧洗浄機の種類:家庭用と業務用の違い

ケルヒャーの高圧洗浄機は、商品名の頭文字やボディカラーで家庭用と業務用モデルを見分けられます。

家庭用モデルは商品名の頭文字にKがつき、ボディカラーは黄色と黒色です。

Kシリーズはminiが最もコンパクトで、K2からK5までは数字が大きくなるほど高性能になります。

業務用モデルは商品名がHDで始まり、ボディカラーが灰色と黒色です。

HDシリーズは機能によって、以下の3種類に分かれています。

  • 超高圧洗浄機
  • 温水タイプ
  • 冷水タイプ

業務用モデルはパワーが強いため、対象物に与える衝撃が大きいです。

対象物が破損しないように、十分に注意して使いましょう。

高圧洗浄機の種類:軽量コンパクトタイプ

ケルヒャーの家庭用モデルは、シリーズでコンセプトが分かれています。業務用は温水と冷水タイプに、コンパクトクラスがラインナップ済みです。

自宅でも使いやすい軽量でコンパクトサイズのモデルは、家庭用モデルのKminiとK2シリーズが該当します。

  • Kmini(最もコンパクトなサイズ)
  • K2(スタンダードモデル)
  • K2クラシック(最軽量の3.8kg)
  • K2サイレント(静音タイプ)
  • K2バッテリー(コードレスタイプ)

K2クラシックにはカーキットやプラスといった、付属品やノズルの異なるモデルがあります。

カーキットはフォームノズルやブラシが付属したモデル、プラスは水圧変更が可能なノズルを搭載したモデルです。

高圧洗浄機の種類:静音タイプ

家庭用の高圧洗浄機を選ぶ際は、騒音の出にくい静音タイプを選びましょう。

ケルヒャーの静音タイプは商品名にサイレントと入っています。

初めて高圧洗浄機を購入する方には、初心者向けモデルのK2サイレントや、エントリーモデルのK3サイレントがおすすめです。

洗浄力が強いモデルが欲しい方なら、ミドルクラスのK4サイレント、もしくはハイエンドモデルのK5サイレントをおすすめします。

静音方法はK2サイレントが空冷式、ほかのモデルは水冷式です。

水冷式は吸水口から取り込んだ水がモーターの周囲を循環しているため、空冷式よりもモーターの音を抑えられます。

高圧洗浄機の種類:用途特化タイプ

高圧洗浄機を購入する際は、用途に合わせると選びやすいです。

  • 密接した住宅の外壁やベランダで使うならKmini
  • 洗車専用にはK2クラシックのプラスカーキット
  • 電源から離れた場所で使うならK2バッテリー
  • 集合住宅のベランダ用にはK2サイレント
  • できるだけ静かに集合住宅で使いたいならK3サイレント
  • 一戸建ての外壁やテラス用にはK4サイレント
  • マルチに活用したいならK5サイレント

ケルヒャーの家庭用モデルは、商品名の数字が大きくなるほど高性能で高額です。そのため用途だけではなく、価格とのバランスも考慮して購入する必要があります。

高圧洗浄機の種類:洗浄力強化タイプ

高圧洗浄機の洗浄力は、吐出圧力と吐出水量で異なります。

吐出圧力は噴出する水の強さを表しており、数値の単位はMPa(メガパスカル)です。

数値が大きいほど高水圧になるため、ガンコな汚れも落としたいなら数値の大きい強いモデルを選んでください。吐出水量は1分や1時間あたりに吐き出す水量を表しており、数値が大きいほど多くの水を噴出できます。

ただし水圧が高いと扱いづらくなるので、デリケートな対象物に使う際は離れて使ってください。

ケルヒャーの家庭用モデルで洗浄力が強いのは、K4とK5のサイレントモデルです。それぞれ価格と洗浄力が違うため、予算や用途に合わせて選びましょう。

高圧洗浄機の選び方について

出典元:Amazon.com「株式会社マキタ販売ページ」より

高圧洗浄機は、重視したいポイントによって選ぶモデルが異なります。重視するポイントは個人差があるため、状況に合ったポイントを選んでください。

ここでは多くの方が重視しているポイントで分類して、条件に合うケルヒャーの商品をご紹介します。

高圧洗浄機の選び方:予算から選ぶ

高圧洗浄機は性能や機能が高く、付属するアタッチメントが多いほど高額になります。

汚れやすい場所や多くの用途で使いたい場合は、機能やアタッチメントの多いモデルが使いやすいです。

 

しかし用途が限定している場合や、軽微な汚れにしか使わないなら高性能のモデルは必要ありません。

そのため価格を抑えて購入したい方は、性能と価格のバランスを考慮して選びましょう。ケルヒャーの家庭用モデルから、30,000円以下の商品を価格順に並べました。

  • K2クラシック(15,180円)
  • K2クラシックカーキット、K2クラシックプラス(17,380円)
  • K2、K2クラシックのプラスカーキット(22,880円)
  • Kmini(25,080円)
  • K2サイレント(29,480円)

上記はケルヒャージャパン直営のオンラインショップから、公式の販売価格を記載しました。(2020年8月)

高圧洗浄機の選び方:用途から選ぶ

用途から高圧洗浄機を選ぶ場合、性能やアタッチメントを確認するのがおすすめです。

使いたいアクセサリーが付属しているモデルなら、後で購入する手間や費用を削減できます。ケルヒャーの家庭用モデルから、アクセサリーがセットになっている商品を下記にまとめました。

  • 洗車用にはK2クラシックカーキット、もしくはK2クラシックのプラスカーキット
  • テラスやバルコニーの掃除にはK3サイレントベランダ
  • 一戸建てでマルチに活用したいならK4もしくはK5のサイレントホームキット

カーキットは洗浄剤を泡状にして噴霧できるフォームノズルと、洗車用のウォッシュブラシ付きです。

ベランダセットにはため水から給水できる自吸用ホースと高圧ホース、ブラシタイプのデッキクリーナーが付属しています。

ホームキットは広い範囲もしっかり洗える高圧ホースと、圧力調整ができるテラスクリーナー付きです。

高圧洗浄機の選び方:使用場所から選ぶ

高圧洗浄機は音の大きなモデルが多いため、住宅街で使うと近隣に迷惑をかける可能性があります。

そのため自宅で高圧洗浄機を使う予定なら、静音性も考慮して商品を選びましょう。

ケルヒャーの家庭用モデルで静音性が高いモデルは、以下の通りです。

  • 予算やサイズに制限があるならK2サイレント(価格が安く、コンパクトなサイズ)
  • 静音性の高いモデルをリーズナブルな価格で購入したいならK3サイレント(性能と価格のバランスが良い)
  • 一戸建ての掃除にも対応できる洗浄力が必要ならK4サイレント(洗浄力に優れたモデル)
  • さまざまな場所でガンコな汚れも落としたいならK5サイレント(最も洗浄力が強い)

静音性を重視して選ぶ場合は、水冷式を搭載しているK3~K5のサイレントモデルがおすすめです。

空冷式のK2サイレントよりも静かな上、耐久性も優れています。

高圧洗浄機の選び方:洗浄力から選ぶ

高圧洗浄機は洗浄力が強く、高性能なモデルほど高額です。

洗浄力は吐き出す水量を表す吐出圧力(MPa)と、吐き出す水量を表す吐出水量(L/h)で判断できます。

ケルヒャーの家庭用モデルを、洗浄力順に並べました。

  • K2クラシック(8MPa、330L/h)
  • Kmini(9MPa、330L/h)
  • K2(9MPa、360L/h)
  • K2サイレントとK3サイレント(10MPa、360L/h)
  • K2バッテリー(11MPa、340L/h)
  • K4サイレント(11MPa、400L/h)
  • K5サイレント(12MPa、430L/h)

自家用車や網戸の清掃に水圧が強いモデルを使うと、破損や塗装剥がれを起こす危険があります。

そのためソフトな掃除しかしないのであれば、吐出圧力が2~5MPaほどあれば十分です。しかし、ガンコな汚れや広範囲の掃除へ使う場合には10MPa以上の吐出圧力が必要になります。

高圧洗浄機を買うならおすすめしたいメーカー一覧と特徴について

発売当初は業務用のみだった高圧洗浄機も、現在ではさまざまなメーカーが家庭用のモデルを販売しています。

メーカーによって商品の特徴が異なるため、特徴を把握しておくと用途や環境に合ったモデルが探しやすいです。

ここでは高圧洗浄機の人気メーカーをご紹介します。

ケルヒャー

ケルヒャーは世界ではじめて家庭用のポータブル高圧洗浄機を発売した、ドイツの清掃機器メーカーです。

現在は190か国で製品が販売されており、ケルヒャーの高圧洗浄機は世界中で愛用されています。

高圧洗浄機のメーカーとして有名なので、日本国内でも人気が高いです。

ケルヒャーの高圧洗浄機には、以下の特徴があります。

  • ラインナップやアクセサリーの種類が豊富
  • ノズルが高性能(水を均一に放射できる)
  • 水圧が高い(家庭用でも水道水の40倍)
  • 1時間の連続使用ができる
  • 静音タイプが優秀(静音性が高い)
  • 全機種で洗剤の使用が可能

高圧洗浄機を知らない方でも、なんとなくケルヒャーの名前を知っているほど知名度が高いです。

マキタ

マキタは充電式の工具を多数販売している、日本の電動工具メーカーです。リチウムイオンバッテリーの性能が非常に高く、同じ電圧のマキタ製品と併用できます。

そのためマキタ製品で工具を揃えている方や、器具の性能を重視する方に人気が高いです。高圧洗浄機はバッテリー式だけではなく、コード式のモデルも販売しています。

しかし、マキタの高圧洗浄機を購入するなら、18Vのバッテリー式モデルがおすすめです。1回の充電で15~34分も連続使用できる上、コード式と遜色ない洗浄力があります。

また水流調節機能や静音モードを搭載しているため、洗浄場所に合わせた使い分けが可能です。

ボッシュ

ボッシュは自動車用パーツや電動工具を販売している、ドイツの老舗メーカーです。

日本法人として子会社を設立しているので、国内にコールセンターやアフターサービスセンターがあります。

そのため初めて高圧洗浄機を導入する方でも、安心して購入できるでしょう。

ボッシュの高圧洗浄機にはバッテリー式とコード式があり、バッテリー式には18VのPOWER FOR ALLが使われています。

そのため高圧洗浄機のバッテリーは、ボッシュ製品やほかメーカーの対応工具と併用可能です。

コード式はコンパクトサイズのモデルと、ミドルサイズのモデルを販売しています。

ヒダカ

日高産業は業務用の工具や高圧洗浄機を販売している企業です。ヒダカショップは高圧洗浄機の専門店なので、ヒダカ以外の商品も購入できます。

オリジナルモデルはHK-1890だけですが、アクセサリーとのセット品が豊富です。最もアクセサリーの少ない標準セットでも、付属品が12点も付いています。

水道の蛇口と接続するアクセサリーも付属しているため、商品が届いたらすぐに使用可能です。

またヒダカのオリジナルモデルには、業務用機器にも用いられるインダクションモーターを搭載しています。静音性や耐久性が高いので、住宅街でも安心して使い続けられるでしょう。

リョービ

リョービは産業機器や建築用品を製造している、日本のダイカストメーカーです。

高圧洗浄機は京セラインダストリアルツールズが販売しています。リョービの高圧洗浄機は、ラインナップやアクセサリーの種類が豊富です。

家庭用のモデルだけではなく、業務用やエンジン式のモデルも販売しています。耐久性が高いのに比較的リーズナブルな価格なので、コスパの良いモデルを探している方におすすめです。

少量の水でも加圧できるため、節水を重視したい方にも向いています。

また動作音が静かになるモードを搭載したモデルや、水冷式モーターを搭載した静音モデルも販売中です。

まとめ

今回は高圧洗浄機の選び方について家庭用と業務用の違いや選び方、スチームクリーナーとの違いなどを中心に解説してきました。

高圧洗浄機については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、関連記事も読んで参考にされてみてください。