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TD173DとTD001Gとの違いについて解説します

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TD173DとTD001Gの違いは、ここ最近で良く聞かれる質問になってきました。

ちなみに皆さんはこの両機種の違いをご存知でしょうか。

ということで今回は、マキタのインパクトドライバー「TD173DとTD001G」の違いについて解説していきます。

TD173Dの特徴

2023年1月に発売されたTD173Dはマキタ製の18V充電式インパクトドライバーの新型フラッグシップモデルです。

バッテリーの配置を従来モデルよりも後方のグリップ側に寄せることで、全方向に対してバランスよく締め付けを行うことができるように重心位置を最適化。

また低速域から高速域まで、直感的なトリガ操作が可能な新トリガスイッチも新たに採用されています。さらに操作パネルの後方に配置することで、モード切替の表示・切替パネルを作業者側に配置し、作業しながらのモード変更が行いやすく、ユーザーの使いやすさに拘ったモデルとなっています。

そして国内初の全周リング発光LEDライトを採用しており、従来モデルよりも2.5倍の明るさを実現しました。

従来機よりも明るく照らすことで、ビットの影を無くすことができるため、暗所作業における作業性を向上しています。3段階の照度切り替え機能とライトモードの搭載によりワークライトとしても使用可能です。

TD001Gの特徴

TD001Gは、2019年10月にマキタから販売されるクラス最強の220N・mを実現したインパクトドライバーです。

公表されたばかりの新シリーズ「40Vmax」バッテリーを採用し、従来の18Vバッテリーインパクトと比べて、国内クラス最強となる締め付けトルク220N・mを実現しています。

従来の国内電動工具メーカーの最大トルク数が180N・mとしていたのを大きく塗り替え、TD001Gがクラス最強トルクのインパクトドライバーとなります。

TD001Gは40Vmaxバッテリーの採用により、バッテリー残量が少なくなった場合でも締め付け速度が低下しなくなりました。

バッテリー電圧を高くさせることでモーター効率を上昇させることが可能。同じ消費電力でも電圧を高くすれば、電流による損失を低減できる効果があります。

高い負荷においてもモーター発熱が抑えられ、TD001Gでは従来機の2倍以上の連続作業量を実現しているのです。特に長いビスや大口径ボルトの締付作業などはモーターへの負荷が非常に高くなります。

加熱によるモーター保護で停止してしまう場合もあるため、そんな作業でも、TD001Gなら作業効率を大幅に向上させる事が可能です。

TD001Gの特徴として工具を収納するプラスチックケースが挙げられます。ケース単体での防じん防水保護等級がIP65対応を実現しているのです。

もしインパクトドライバーのケース内部に水が入ってしまうと、メカ部分に錆が発生したり、端子やスイッチの接触不良の原因にもなります。

IP65は、粉塵が内部に侵入することがなく、噴流水に対して有害な影響を受けない性能があります。更にハンドルを起こした場合の簡易ロックや、側面から取り出しやすい窪みの追加など、実際のユーザーが持ち運ぶ時にも便利な機能が備わっています。

TD173DとTD001Gの違い

カラーバリエーション

TD173Dは青、青、オリーブ、オーセンティックパープル、フレッシュイエローを、TD001Gは青、黒、オリーブ、オーセンティックパープル、オーセンティックレッドのカラーバリエーションが展開されています。

どちらにも新たに定番色に加わった「オリーブ」が追加されています。TD173Dにはフレッシュイエローが、TD001Gにはオーセンティックパープルがそれぞれにのみ用意されています。

どちらも配色が多いので、好みの色を選びたい人には嬉しい点となります。イエローが欲しい方はTD173D、パープルが欲しい方はTD001Gという選び方も良いのではないでしょうか。

TD173Dに採用された全周リング発光LEDライト

TD173Dに採用されている全周リング発光LEDライトは、国内で初めて採用されました。従来のLEDライトとは異なり、全周すべてにLEDが備え付けられ、明るさに関しては2.5倍となっています。

照度は3段階で調整できるため、使い勝手も抜群です。暗所での作業性も良くなり、しっかりと視認してネジ穴を確認する事ができます。

またワークライトとしても使用できる光量となっています。約1時間点灯させることが可能になっています。

40Vmaxを搭載したTB001G

40Vmaxシリーズとは、マキタが展開するハイエンド電動工具のシリーズ名です。発表は2019年10月と、リリースしてから間もない新シリーズとなっています。

特徴は電動工具では高電圧と呼ばれる、36Vバッテリーを採用している点です。一般的には電動工具の主流電圧が18Vなので、その倍を実装していることになります。

高い電圧によって生み出されるパワーと発熱を抑えた耐久性が、従来機と一線を画すほどの性能となっています。

現在ではラインナップ数は110製品を超え、2年先行して発表していたHiKOKIのラインナップ数の69製品を上回っています。

40Vmaxシリーズのメリットとして、「大出力」「耐久性」「バッテリーの防水対応」が挙げられます。

高電圧化したことで、より大きなトルクや出力を出せるようになり、ただパワーがあるだけではなく停止しづらい粘り強さも実現しました。

18Vでパワー不足だった作業も、40Vmaxシリーズなら作業がスムーズに進みます。また高電圧化に伴い、熱損失を減らすことに成功しました。

モーターへの過度な負担が少なくなり、長時間の作業性と耐久力の向上を実現しています。バッテリーも40Vmaxシリーズ専用設計となり、耐久性が大幅に上昇しました。

防水防じんの等級「IP56」に適合し、端子短絡防止構造や高剛性レール・衝撃吸収構造で耐衝撃性がおよそ40%アップしました。

バッテリーの防水対応は電動工具メーカーの中でも初。40Vmaxシリーズ独自の強みといえます。

新形状ビットスリーブ

TD173Dでは、ビットスリーブにも改良が加えられています。縁にリブを設けることで、スリーブが部材に当たった際に傷が付きにくいように改良されました。

従来機TD172Dのビットスリーブには滑り止め加工があるので、部材に当たったときに大きく傷がついてしまう可能性がありました。

細かい改良点になりますが、ユーザー目線でしっかりと改良してくるマキタの姿勢が垣間見えます。

モードメモリー機能

TD001Gにはモードメモリー機能が搭載されています。モードメモリー機能とは「打撃モード1種類」と任意の「楽らくモード1種類」をボタン1つで切り替える機能のことです。

打撃モードは「最速/強/中/弱」の4種類、楽らくモードは「木材モード・ボルトモード・テクス用厚板モード・テクス用薄板モード」の4つがあり、それぞれの中から1つずつよく使うモードをボタン1つで往復切り替えができます。

これまでは作業を中断し、黒色矢印の楽らくボタンを押す必要があります。しかしこの機能を使うことで、トリガのすぐ上にある赤い矢印のボタンを押すだけで、モード切替が可能となり、作業効率が向上します。

TD173DとTD001G の全長の違いは?(ヘッドの比較)

  • TD173Dの本機寸法は長さ111mm×幅81mm×高さ234mm、
  • TD001Gの本機寸法は長さ120mm×幅86mm×高さ245mm

となっています。

TD001Gの方がTD173Dよりも全体的にすこし大きくなっています。

長さは9mm、幅は5mm、高さは11mmとあまり大きな違いはないように感じます。見比べると若干大きいですが、使用していく上ではあまり変化は無いと言えるでしょう。

TD173DとTD001Gの重量の違いは?(重量の比較)

TD173Dは1.5kgで、TD001Gは1.6kgとなります。違いは0.1kgなので、持ち比べても殆ど同じ重量といえます。
使用感は全く同じと言えるため、重量に違いは無いと言えるでしょう。

TD173DとTD001G のトルクの違いは?(トルクの比較)

TD173Dの最大締付けトルクは180N・mです。TD001Gの最大締付けトルクは220N・mとなります。
トルクが40N・mも差があるため、締め付け作業のスピードとパワーは段違いと言えるでしょう。

この差はTD173Dは18Vのバッテリーを搭載しているのに対し、TD001Gは36Vのバッテリーを搭載しているという点が異なるためです。

180N・mでも充分なトルクがあるため、作業をするうえで困る事は殆どないはずですが、作業スピードを追及したい場合や、ソケットビットを使用してボルトやナットの締め付け作業をしたい場合にはTD001Gの220N・mがオススメです。

TD173DとTD001Gの大きな違いについて

トルク

TD173Dの最大締付けトルクは180N・mで、TD001Gの最大締付けトルクは220N・mとなります。
トルク差は40N・mのため、かなり性能が異なります。

ネジの締め付け作業では180N・mで充分と言えるので、ソケットビットを使用したボルトやナットの締め付け作業を行う場合などに使用するときに重宝するといえます。

回転数と打撃数

TD173DとTD001Gでは打撃モード「最速」での性能差に大きな違いがあります。

TD173Dでは、回転数0~3,600(min-1)[回転/分]打撃数0~3,800(min-1)[回/分]、TD001Gでは、回転数0~3,700(min-1)[回転/分]打撃数0~4,400(min-1)[回/分]となっています。

打撃数に関しては600(min-1)[回/分]もTD001Gが上回っており、打撃モード「最速」でのパワーの違いはかなり大きいといえます。

バッテリー

TD173Dは18Vのバッテリーを、TD001Gでは36Vのバッテリーを使用しています。バッテリーは容量が高ければ高いほどパワーと耐久性が上がるとされています。

そのためTD001Gの方がパワーや耐久性が上回っていますが、デメリットもあります。
それは「互換性」です。

マキタの電動工具のメリットは、同電圧のバッテリーを使用する電動工具はバッテリーを付け替えて使用することが可能です。

電動工具を複数使用する必要がある場合でも、バッテリーを1つ持っておけば、同電圧の製品であれば使いまわすことができます。

しかし36Vのバッテリーに対応しているマキタの製品はまだまだ少ないです。その点18Vのバッテリー対応の製品は非常にラインナップが多く、色々な製品とバッテリーを共有することができます。

より多くの電動工具とバッテリーを共有したい場合は18Vのバッテリーに対応しているTD173Dがオススメといえます。

まとめ

今回は、マキタのインパクトドライバー「TD173DとTD001G」の違いについて解説してきました。

マキタの最新インパクトドライバーについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

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