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DIY用木材の種類やサイズの選び方について解説します

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皆さんはDIY利用にオススメな木材の選び方についてご存知ですか?

木材選びはDIYには外せない要素です。

今回はDIYにおすすめな木材の種類やサイズなどの選び方を解説していきます。

DIYに最適な木材について

初めてのDIYで木材を選ぶ際、ホームセンターで何気なく購入することがあるかもしれません。しかしDIYで家具などを作るときは、素材によってはすぐに腐ってしまうことがあるのです。

というのも木材には水に強い素材、水に弱い素材があります。「耐腐朽性」といい、これが優れている素材は水に強いとされています。

そもそも木が腐るのは「木材腐朽菌」と呼ばれる菌によって、木の骨格であるセルロースやリグニンなどの成分が分解されてしまうのが原因です。

これらの成分が分解されると木材は著しく耐久度が低下してしまい、家具などの用途には適さなくなってしまいます。

高い湿度の影響で木材腐朽菌が活発化すると木材は腐るので、湿度の高い日本では「耐腐朽性」が優れている木材を選ぶのが必須なのです。

さらに湿度の高い水回りや濡れやすい屋外などで使用するDIYの場合は、腐りにくい木材を使用しなければなりません。

木材の基礎知識

次に木材の基礎知識について解説します。

年輪

木は成長とともに年輪を刻んでいきます。中心より外側に向かって成長したあとで、濃く見える線状の部分が1年ごとに1周重ねられます。

外側に生まれる新しい細胞は水分や養分を運ぶ役割をし、内側の芯に近い古い細胞はやがて死んでいき硬くなり色がついたり濃くなります。

その中心に近い部分を「心材」と呼び、外側の新しく水分を多く含んだ部分を「辺材」と呼びます。

髄(ずい)

丸太の中心部で、樹心とも言います。ごく細い、やわらかい部分です。

心材(しんざい)

木の内側の部分で、樹種によっては色が濃く赤っぽく、赤身とも呼ばれます。耐朽性があり、製材のため乾燥させたあとも狂いが少ないです。

主に材木として使用されるのが心材となります。

辺材(へんざい)

木の樹皮に近い部分で、白っぽく、白太とも呼ばれます。心材の外側にあり、水分を多く含んでいます。
心材に比べて柔らかく、腐りやすく虫がつきやすいです。

木材として使用する場合は十分乾燥させる必要があります。

節(ふし)

枝の根元の一部分が幹の内部に残ったものです。日本では節のない木材が好まれる傾向があり、節の少ない木材は高額で取引されています。

木表(きおもて)

樹皮に近い面で、節が少なく木目がきれいです。

木裏(きうら)

樹心に近い面で、見た目が悪いです。繊維が浮き出たようになりささくれやすくなります。

木口(こぐち)

木の繊維方向に対して、垂直に切断した年輪が見えている面です。繊維の断面のため、水分をよく含んでしまいます。

そのため、接着剤なども吸収してしまい木口同士をつなぎ合わせるのは難しいです。

木端(こば)

繊維方向に対して平行に切断した木目が見えている4面の事です。

無垢材、集成材、合板の違いについて

次に無垢材、集成材、合板の違いを解説していきます。

無垢材

無垢材とは、原木から切り出したままの木材です。裁断と乾燥以外の加工がされていないことから木目のようすや、柔らかい木の肌触り、木特有の香りがそのまま残っています。

木材同士の接着に使用される接着剤を含まないので、ホルムアルデヒドのような化学物質による悪影響を気にすることがありません。

子供や動物などがいる家庭でも、安心して使用できます。難点は加工されていないため温度変化の影響を受けやすく、縮みや反れ、割れが出ることです。

材料は木の幅より広い木材にすることは物理的にできないので、幅や厚みに限界があります。

集成材

集成材は小さい木材(角材や板材)を接着剤で貼り合わせて作られた板材です。フィンガージョイントという方法が一般的で、山形のカット断面に接着剤を塗って貼り合わせます。

無垢材より割れや反りが出にくく、強度も安定させることが可能です。

乾燥された部材のため、湿気などに強く品質が安定していて、接着して製造するために、無垢材では実現できない幅、厚み、長さの製品をつくることができるのが利点です。

美観を目的として表面に化粧薄板を貼りつける「化粧貼り造作用集成材」もあるので、高級感のある木を見た目に使用した集成材を手ごろな価格で入手できます。

合板

ベニヤ板を貼り合わせたものを合板と呼びます。ベニヤ板とは丸太を大根のカツラ剥きのように裁断し、伸ばしてカットしたものです。

本来は単層でベニヤ板といい、べニア板を複数貼り合わせたものを合板といいますが、日本では合板もべニア板の名前で売られていることがあるので注意が必要となります。

べニアとは英語の「veneer」で、「木の薄板」「単板」の意味です。単層のため薄く、強度に難がありますが、低価格で加工しやすい木材となります。

合板は反りを軽減するための工夫がされていて、1枚の単板を中心に両サイドに均等に単板を積み重ねてあるため奇数枚が一般的です。

さらに繊維の向きが交互になるように重ねて接着されています。合板はサイズも豊富で、強度があり、反りもでにくく、値段も手ごろな木材です。

作業ごと(用途)に最適な木材の考え方

塗装がしやすい

SPF材は針葉樹がメインで使われているので白っぽいのが特徴の木材です。塗装の色付きが良いので塗装がしやすく、塗装初心者にもおすすめとされています。

材質も柔らかいのでカットや釘打ちなどの加工がしやすいのでDIYで扱いやすいです。

反りが少ない

集成材はブロック状の木片を接着剤などで貼り合わせて作られた人工の木材で、無垢材と比べると反りが起きにくいのが特徴です。

DIYで家具を作る際に反りが起こると、家具が歪んでしまったり強度が落ちてしまったりします。しかし集成材なら強度が安定していているので加工もしやすく扱いやすくなります。

幅の広い板があるので、室内テーブルの天板や家具などに利用されます。

香りを楽しめる

杉材は建築材としても多く使われ、DIYでも人気の木材です。杉独特の香りも楽しむことができるのが最大の特徴です。

加工がしやすく木目や年輪がはっきりしていて、節が多く赤みが強くなります。

家具に使う

家具や床の下地材などにも利用される合板は使用頻度の高い木材です。強度が高く、厚さや大きさの種類も豊富。

使われている木材によって「針葉樹合板」、「シナ合板」、「ラワン合板」などに分類され、「針葉樹合板」は木目が粗いのが特徴です。

「シナ合板」は逆に木目が少なく柔らかい印象となります。「ラワン合板」は強度が高いのが特徴で、一般的に合板やベニヤ板と呼ばれるものは、この「ラワン合板」を指します。

加工が難しい木材の種類と理由について

加工が難しい素材に「欅」が挙げられます。欅は日本国内で産出される木材の中でもトップクラスの硬さを誇り、建材としてよく利用される杉材と比較してもその差は歴然です。

杉材を加工するためのノコギリで欅を切断しようとすると、刃が欠けてしまいます。あまりの硬度に日本では近年まで製材が不可能とされるほどでした。

現代のノコギリやカンナを使用しても、頻繁に研ぎ直しながらの作業が必要となります。DIY用途では欅は適しておらず、欅の加工に慣れた業者でないと加工は難しいでしょう。

DIYに最適な木材のサイズや種類の選び方について

DIY用途で使用されるサイズは、ワンバイ材の中では「1×4」、ツーバイ材の中では「2×4」が一般的です。

1×4材・2×4材は、ほとんどのホームセンターで購入できるサイズですので、初めてDIYに挑戦する方はまずこの2つのサイズを手にとってみるのも良いでしょう。

2×4材同士を簡単につなげられるジョイントや突っ張り棒のように使用できるパーツなども販売されているので、素人でも簡単に加工が出来ます。

木材選びにオススメなホームセンターの一覧と特徴

カインズ

カインズはバラエティ豊かな商品ラインナップで暮らしを支える人気のホームセンター。カインズという店名は英語の「Kind」に由来していて、親切な、種類が多いという意味です。

とにかく広い売り場面積と種類豊富な商品ラインナップが特徴で、小型店でも売り場面積が約2000平方メートル級で、標準店で約7000平方メートル級、大型店では10000平方メートルを超える大きさ。

プライベート商品にも力を入れており、売上高構成比の約30%をPB商品が占めています。

コーナン

ホームセンターコーナンは、日用品からプロ使用の工具まで、取扱商品数10〜15万点を誇るホームセンター。
様々な地域に出店を行っていて、利便性を考え特に関東・関西・中部の3大都市圏への出店を強化し、各都市部にドミナントを形成しています。

コーナンプロなど業者向けの店舗も出店しているのも特徴です。

まとめ

今回はDIYにおすすめな木材の種類やサイズなどについて解説してきました。

木材については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされて見てください。