ディスクグラインダーの刃の種類や交換時期について解説します
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皆さんはディスクグラインダーの刃にいくつか種類があったり、寿命があることをご存知でしょうか。
ディスクグラインダーはその用途によって刃を使い分ける必要があり、刃のすり減り具合で交換する必要があります。
ということで今回は、ディスクグラインダーの刃の種類や交換時期について解説していきたいと思います。
ぜひ、これからディスクグラインダーを購入する方は参考にされてみてください。
ディスクグラインダーの刃の種類について
ディスクグラインダーの刃の種類は大きく分けて「研削用」「切断用」「剥がし用」「磨き上げ用」に分けられます。
研削用:オフセット砥石
オフセット砥石とは、円盤型の砥石です。孔径周りが少し隆起していて砥石部分と段差がついているため、作業が安全かつ容易にできる様になっています。
オフセット砥石はアルミのバリ取りや、面取り、表面研削などの研削作業に使用します。砥材別や粒度別、硬度別で販売されているので、削る種類によって適切なものを選びましょう。
硬い加工物には軟らかい砥石を、軟らかい加工物には硬い砥石がオススメです。
研削用:フレキシブル砥石
フレキシブル砥石とは円盤型の砥石で、かつ適度な弾性を持った弾性砥石です。
オフセット砥石の厚みと比べて薄く、2〜3mm程度。用途としては鋼や鋳物、石材などの平面や曲面の研削、バリ取り、研磨作業に使用します。
弾性があり場合によっては割れるなど危険なため、安全の確保や砥石の耐久性を持たせる様にパットを付けるのがオススメ。
一般鋼用やステンレス用、非鉄用など種類が多くあり、用途や加工物によって適切なものを選びます。
研削用:多羽根砥石
多羽根ディスクとはディスクグラインダーに装着して研削作業に使用するディスクです。
板に細かく束ねたサンディングペーパーを張り合わせた独特の構造によって、サンディングディスクよりも寿命が長くなります。
目詰まりも起こしにくく高い冷却効果を持つため、金属から木材まで幅広い材料に使用できるのが特徴です。
通常の研削砥石との比較では接触幅が大きいので効率的に作業ができ、仕上がりも優れています。多羽根ディスクは100mmと125mmのサイズが販売されていますが、普及しているのは100mmサイズです。
価格の面でも差があり、多羽根ディスクは200〜1,000円と一般的な研削砥石よりも価格が高くなります。単純な作業消耗品として考えるとあまり良くないのでコスパはいいとは言えません。
多羽根ディスクは冷却効率に優れ、焼損が発生し難い研削ディスクです。そのため通常の研削砥石と同じように火花が多く出るようにして削った粉じんへ熱を逃がす必要があります。
注意しないとすぐに焼けが発生してしまいます。
切断用:切断砥石
切断砥石は切断を目的とする砥石です。切断面を綺麗に切断したい場合や、普通のカッターでは切れないとき、加工物が欠ける恐れがあるなどの場合によく使用されます。
ガラスやセラミックス、金属、石材など幅広く切断することが可能です。切断する物により電着やレジン、メタル、ビトリファイドを使い分けます。
厚みが1mm以下の切断砥石もあり、切断のほか溝入れ加工などにも用いられるなど、応用範囲が広い砥石です。
切断用:ダイヤモンドカッター
ダイヤモンドカッターは、石材、ガラス、貝殻など硬質のものを切断できる工具です。
工業用ダイヤモンドのチップを使用しており、喰い込みの良さと切断スピードの速さが特長となります。ダイヤモンドカッターでは乾式仕様のセグメントタイプのカッターが最も人気です。
モルタルやコンクリート等の切断や溝入れに最適です。また薄型のダイヤモンドカッターは切れ味が良く、使いやすいのがメリット。
またコスト面でも満足されている方が多く見られます。
剥がし用:カップワイヤブラシ
グラインダーやドリルドライバーなど回転するタイプの電動工具に取り付けるタイプです。
回転させて使うことから円盤状やカップ状が多く、ドリルドライバーなら細長い棒から歯が生えている形など、電動工具ごとに合わせた形状になっています。
電動工具に取り付けるだけあって、手動とは比べ物にならないくらい高速でサビや塗装を一気に削れるのが強み。
ベベルワイヤブラシと比べると、均一な力で広範囲を処理できる点が特徴です。
剥がし用:ベベルワイヤブラシ
カップワイヤブラシと似ていますが、ワイヤーが円錐形に取り付けられています。広い面の処理はもちろん、狭い部分を磨くときにも便利な形状です。
凹凸のはげしい面、箱の隅、溝などの作業や、塗装剥がしやサビ落とし、ステンレスなど金属の表面仕上げに最適。サビにくい、折れにくい真鍮メッキ線を使用したスーパーベベルワイヤーブラシです。
ワイヤ線の外周をウレタンで覆っているのでワイヤ折れが少なく長持ちするのも特徴。使用時の振動が非常に少なく安定した作業ができます。
磨き上げ用:フェルトディスク
フェルト素材のディスクで、バフ研磨でステンレスや真鍮、アルミを磨くためのツヤ出しなどに用いられる研磨用品です。
柔らかい素材のため、曲面の処理にも最適です。青棒や白棒などの固形研磨剤を使用して仕上げ磨きをすると、鏡面のように仕上がりがきれいになります。
フェルトディスクの長さや最高回転数について確認する必要があります。ソフトタイプは研磨焼けが少なく使いやすく、ハードタイプでは研磨の性能は高く耐久性があり、端面にも使用可能です。
磨き上げ用:サンディングディスク
一般的なサンドペーパーと同じように、やすりがけに使われるディスクです。金属の表面仕上げのほか、木工用にも使われます。
さまざまな目の粗さの製品がラインナップされており、自由に仕上がりを調節できる点も特徴です。
ディスクグラインダーの刃のサイズや種類の選び方について
ディスクグラインダーの刃のサイズは、100mm、125mm、150mm、180mmの4つが主流です。この内100mmと125mmは汎用性が高く、よく利用されています。
またサイズの大きい150mm、180mmはAC電源の機種が多く、コンセントがないと使えない場合があります。基本は100Vですが、機種によっては200V電源対応の製品もあります。
ここで注意してほしいのは、大きければ良いというわけではないことです。ディスクグラインダーのサイズが大きければ、その分取り付けるディスクも比例して大きくなります。
そこで何も考えずとりあえず大きい機種を買うというのはオススメではありません。理由は機種によって適合するサイズのディスクが決められているからです。
大きいディスクグラインダーに小さいディスクをつけてしまうと、回転数が高すぎて能力を発揮できないことや、ディスクが破損する可能性もあります。
ディスクグラインダー用のレンチ・スパナについて
ディスクグラインダーの刃を固定するために使用する工具は、通常のレンチやスパナでは無く専用工具になります。
先端に二つ突起があるレンチを使用し、ディスクを締め付けます。締め付けるためのロック機能があれば専用レンチだけで締めることができますが、ロック機能が無ければ12/14mmのレンチが必要です。
反対側を12/14mmのレンチで抑えて、専用工具で固定しましょう。
ディスクグラインダーの刃の交換はレンチやスパナが無くても可能?
ディスクグラインダーの刃の交換は専用のレンチが必須となります。
ペンチなどで締め付けること自体は不可能ではありませんが、高速回転し負荷がかかるディスクグラインダーを使用するには規定のトルクで締め付ける必要があります。
専用レンチがなければトルクをかけて固定する事は難しく、使用中に外れてしまえば大事故に繋がります。必ず専用のレンチを使用する様にしましょう。
ディスクグラインダーの刃の交換時期について
グラインダーを使っていると、砥石が削れてだんだん小さくなっていきます。
メーカーごとにこの程度の大きさになったら交換をといった説明は特になく、厳密な交換時期が定められているわけではありません。
ただ削れて小さくなった砥石は、新品よりも回転する速度が低下して加工する能率が下がってしまいます。また砥石を長く使えば破損する確率も高くなります。
そのため新品時の6割程度まで消耗するか、ラベル部分まで消耗した場合には砥石を交換することがおすすめです。
ディスクグラインダーの刃の向きや裏表はあるのか
切断砥石には切断方向のあるものはないとされています。表向きにつけても、裏向きにつけても同様に切断が可能です。
しかし、表裏を考えずに使用することは事故の危険性がありますので、絶対に止めましょう。
ディスクグラインダー用のレンチ・スパナのオススメメーカーと特徴
最後にディスクグラインダー交換用のレンチやスパナのおすすめメーカーの一覧と特徴をご紹介します。
トップ工業
トップ工業は新潟県のモンキレンチ・ラチェットレンチ・トルクレンチ・プライヤ・ニッパ・スパナなどの作業工具の総合メーカーです。
飛行機の鍛造部品の製造を始めて80年、高品質を追求し製品開発に磨きをかけながら多くの分野に鍛造製品を展開しました。
終戦までは、当時世界最大の航空機メーカーであった中島飛行機株式会社(現スバル)の直属工場として、伝説の戦闘機「隼」の部品の製造に携わっていました。終戦後はプロが使う特殊な専用工具から、DIYで一般ユーザーが使う手軽な工具まで様々な種類の工具を扱っています。
工具メーカーとしては珍しく、マーケティング・設計・鍛造・加工などの全工程を自社で一貫して生産しています。
製品のラインナップは全部で約2,000種類にも及び、総合工具メーカーとして国内はもとより世界各国で認知され、品質を高く評価されております。
高い品質で業界のプロに信頼され、道具にこだわる一般ユーザーに愛されているメーカーです。
モノタロウ
株式会社MonotaROは、約1,800万点の膨大な商品数を取り扱う通販サイト「モノタロウ」を運営している会社です。
当初は工具や備品など製造業や建設業で使う商品を中心に取り扱っていましたが、現在ではオフィス用品や日用品など、取扱商品の幅が広がっています。
商品を卸価格で購入できる点がモノタロウの魅力であり、日本ネット経済新聞が発表した2021年版「ネット通販売上高ランキング」で4位と高い支持を得ています。
モノタロウにはおもに2つの特徴があり「豊富な品揃え」「即納体制」です。「豊富な品揃え」はホームセンターで取り扱っている商品点数は一般的に20万点ほどであるのに対して、モノタロウでは約1,800万点のアイテムを取り扱っています。
ニッチな商品も豊富にそろえているモノタロウだからこそ、一度利用すれば高い満足度を得られ、再度利用したくなるのです。
また「即納体制」とは株式会社MonotaROは物流拠点の整備に多額の投資を行っていますが、その背景には、受注後すぐに届ける「即納体制」という事業戦略があります。
49万点以上の在庫を常にストックすることで安定的な販売を実現し、ユーザーの利便性や業績の向上につなげているのです。
モノタロウは工具の品揃えが良く、自社ブランドの製品も取り揃えているので、モノタロウだけで全ての工具を揃えることも不可能ではありません。
SK-11
SK-11は藤原産業株式会社の自社工具ブランドです。藤原産業は1944年の設立以来、日本のDIYを支える企業として電動・作業工具、大工道具、園芸機器、園芸用具などの各種ツールを全国のホームセンターに販売する「企画開発型商社」として成長を続けています。
オリジナル商品の開発や、取引先であるホームセンター等へのディスプレイ提案や販売方法の提案まで強力なリテールサポートを展開し、高い評価を獲得しています。
取り扱っているアイテムは30万点以上で、毎年新たに1000アイテム以上もの用品を市場に送り出し、350社・3300店舗以上のホームセンターを取引先にしています。
広いユーザーの声から生まれてくる誰もが気軽に使える電動工具といったオリジナル商品が特徴です。
KTC
日本を代表する工具メーカーKTCは、会社創立が1950年と約70年の歴史がある工具メーカーです。前身の「京都機械工具」は戦前からあった会社。
KTCの工具の多くは自動車メーカーのオフィシャル工具として生産現場や改善の現場に多く使われています。KTCの事業内容は、工具事業とファシリティマネジメント事業があります。
工具事業の中には一般工具、プロツール、医療機器工具と多岐にわたっています。
後ほどKTCのアイテムを紹介しますが、一般工具の他に医療機器工具まで作っているツールメーカーは世界でも珍しく、工具のアイテム総数は12000以上、日本での工具シェアはなんとNo.1なのです。
TRUSCO
トラスコ中山は製造業を支える業界トップクラスの商社です。
「がんばれ!!日本のモノづくり」をスローガンに、お客様のニーズを追及し、独自の戦略を展開することで国内の工場や建設現場など、様々なモノづくり現場にプロツールを供給しています。
モノづくりの仕事に必要不可欠なプロツールをお客様へ提供し、日本のモノづくりの発展に貢献している会社です。
「必要なもの」を「必要なとき」に「必要な分だけ」というお客様のニーズに応えながら、国内外へ拠点を拡大しています。
プライベートブランド商品「TRUSCO」の企画開発に注力しており、その数は約6万7000点にものぼります。
まとめ
今回は、ディスクグラインダーの刃の種類や交換時期について解説してきました。
ディスクグラインダーについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
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