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トラクターの2点リンクと3点リンクの違いについて解説します

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トラクターにアタッチメントを固定するためには、ヒッチという留め具の存在が重要になってきます。

そして、そのヒッチにはメーカーによっても独自規格があったり、2点リンクや3点リンクなどの違いも存在します。

ということで今回は、トラクターのヒッチについて解説していきたいと思います。

これからロータリーの購入を検討している方は、ぜひ参考にされてみてください。

トラクターのリンク機構の種類について

トラクターのヒッチには「リンク機構」という仕組みが採用されています。

リンク機構はトラクターと農機具を安全かつ効率的に接続するためのもので、一般的に普及しているヒッチタイプです。

リンク機構にはいくつかの種類が存在し、主なリンク機構の種類は下記3つの種類に分かれます。

■主なリンク機構の種類

  • 2点リンク機構
  • 標準3点リンク機構
  • 特殊3点リンク機構

それぞれの特徴について解説していきます。

2点リンク機構

2点リンク機構は、馬力の小さいトラクタや旧型機主に多く採用されたタイプで、主に大型の農機具や特殊な用途向けに設計された種類です。

重量物の運搬や特殊な土地条件に対応するように設計されていることが多く、各メーカーの独自仕様な製品も多い種類だったりします。

トップリンクが無いタイプのリンク機構のためワンタッチヒッチに対応しておらず、場合によっては取り付けができない製品も存在します。

2点リンク機構は、その強度と安定性から特殊な用途や大型の農機具に適していますが、その分、汎用性が低くなる場合が多いため、導入には慎重になる必要があります。

標準3点リンク機構

標準3点リンク機構は、農業トラクターで最も一般的に使用される種類のヒッチタイプです。

このリンク機構はメーカー各社で独自機構が多く存在しますが、標準3点リンク機構はその独自の規格を統一させた機構になります。

そのため3点リンク機構は多くの種類の農機具と互換性があり、同じトラクターで複数の作業が可能になります。

ちなみに標準3点リンク機構は、いくつかのサイズとカテゴリーがあり、トラクターや農機具のサイズ、そして作業内容によって変更する必要があります。

  • カテゴリー0 : 小型トラクター用
  • カテゴリー1 : 中型トラクター用
  • カテゴリー2 : 大型トラクター用
  • カテゴリー3 : さらなる大型の商業・産業用トラクター用

このように、標準三点リンク機構は多様なサイズとカテゴリーがあり、それぞれの農作業やトラクターの規模、目的に応じて選ぶ必要があります。

標準3点リンク機構のアタッチメントを購入する場合は、必ず互換性と適用条件を確認することをオススメします。

特殊3点リンク機構

特殊三点リンク機構は、一般的な標準三点リンク機構とは異なる設計思想で開発された特殊な3点リンク機構です。

メーカー純正の作業機に多く採用されており、特定の作業要件や特殊な農機具、独自機能用など、様々なニーズや用途に合わせて開発されており、一般的な三点リンク機構ではカバーできないようなニーズに対応しています。

以下は、特殊三点リンク機構が採用されていることが多いタイプや機能の一覧です。

クイックヒッチ式

クイックヒッチは、農機具の接続と取り外しを迅速かつ簡単にするための機構で、一般的な三点リンクよりも簡単に農機具を取り付けることが可能になります。

調整可能な上部リンク

特定の農機具や作業に最適な角度や高さを維持するために、調整可能な上部リンクが設計される場合がある。

重量負荷調整機構

特殊なリンク機構には、軽量農機具を安全に高める能力を強化するための追加のサポート機構がある場合があります。

テレスコピックアーム

アームの長さを調節できるように設計されている場合があります。これは、作業範囲を広げることが可能です。

ダブルヒッチ(フロント&リア)

一部のトラクターでは、フロントとリアの両方にリンク機構がある特殊な設計があります。これにより、同時に複数の作業が可能です。

特殊3点リンク機構の注意点としては、特定の目的や専用の機械に合わせて設計されているため他の一般的な農機具との互換性が低い場合がある点です。

それぞれの違いについて

2点リンク機構や標準3点リンク機構、特殊3点リンク機構の大きな違いは仕組みの複雑さにあります。

仕組みの複雑性は、2 点リンク機構が最も単純な仕組みであり、特殊 3 点リンク機構が最も複雑な仕組みとなっています。

そのため、価格も2 点リンク機構、標準3点リンク機構、特殊3点リンク機構の順で高くなる傾向にあります。

2点リンク機構

2点リンク機構は2点の接続部でトラクターと農機具を固定し、単純な作業や重量の軽い機器の取り扱いに用いられます。

比較的簡単に取り付けや取り外しは可能ですが、高度な制御は難しく、限定された角度と動きしか行えないデメリットが存在します。

標準3点リンク機構

標準3点リンク機構は通常、上1点と下2点、合計3点でトラクターと農機具を接続します。多くの種類の農機具に対応しており、より多様な作業が可能です。

2点リンク機構よりもヒッチ角度の調整が自由に変更することが可能で、機器によっては電子制御も可能です。

特殊3点リンク機構

特殊3点リンク機構は、標準3点リンク構造に追加の機能や調整能力が付加されたタイプの機構です。

特定の専門的な農機具や非常に高度な作業に採用されていることが多く、標準3点リンク構造より高度な制御機能などが搭載されています。

標準3点リンクよりもさらに多様な角度と動きを自由にし、特殊な要件に対応できます。

まとめ

今回はトラクターの2点リンクと標準3点リンク、特殊3点リンクなどのヒッチの違いについて解説しました。

トラクターについては、この他にも知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。

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