TD172DRGXとTD171DRGXの違いについて徹底解説
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TD172DRGXが発売され、旧モデルのTD171DRGXとの違いが気になっている方も多いのでは無いでしょうか。
今回は、両モデルの違いについて解説してきます。
具体的には、全長や重量、機能面などの違いから両機種を比較しています。
TD172DRGXとTD171DRGX のスペックの違いは?
TD171DRGXは2018年にマキタより発売された、18Vシリーズのフラッグシップ機です。
そして、型式番号が1つしか違わないTD172DRGXは、TD171DRGXの後継モデルとして2021年1月に販売されました。
同じフラッグシップ機である両機種ですが、実際、どのくらい違いがあるのか気になる方も多いはずです。
ということで、TD171DRGXとTD172DRGXスペックを比較してみたいと思います。
TD172DRGXとTD171DRGXの全長の違いは?(ヘッドの比較)
TD171DRGXとTD172DRGXの全長の差は、見た目でパッと分かるほど、大きな違いはありません。
詳しい全長の比較は、以下のとおりです。
- TD171DRGX:116mm
- TD172DRGX:114mm
わずかに後継モデルであるTD172DRGXの全長が小さくなっていますが、その差も2mm程度です。
ちなみに1円玉の厚みが1.5mmほどですので、2mmの差だとほとんど変わらないといっても過言ではないでしょう。
ただし、さらに前の機種であるTD170DRGXの全長が117mmだったことを考えると、確実に改良されている点が理解できると思います。
ですが、TD172DRGXは横幅が2mmほど広くなったため、コンパクト化のしわ寄せが幅に出ている状態です。
TD172DRGXとTD171DRGXの重量の違いは?(重量の比較)
TD171DRGXとTD172DRGXの重量差は、まったくありません。バッテリーを装着している状態でも、両機種の重量はほとんど同じです。
- TD171DRGX:1.5kg
- TD172DRGX:1.5kg
ですのでTD172DRGXは重さはそのままで、全長が若干短くなっています。
取り回しの使用感としては、TD171DRGXとTD172DRGXとでは違いは無いでしょう。
TD172DRGXとTD171DRGXのトルクの違いは?(トルクの比較)
TD171DRGXとTD172DRGXのトルク差も見ていきましょう。
結論から言うと、両機種ともトルクの最大値は同じという結果でした。ですので、数値上の違いは見られません。
- TD171DRGX:180 N·m
- TD172DRGX:180 N·m
締め付け能力もスペック上では違いが無く、1回の充電あたりの作業量も違いが見られませんでした。
作業本数にも変わりがないため、TD171DRGXとTD172DRGXのスペックや締め付け能力は、ほぼ同等と見てよいでしょう。
TD172DRGXとTD171DRGX 機能面での違いは?
TD171DRGXとTD172DRGXでの機能面での違いは、ほぼ搭載されている機能差はありません。
TD172DRGXは、TD171DRGXと同様、以下の機能が搭載されています。
- ビット振れ低減「ゼロブレ」
- 楽らく4モード
- BL(ブラシレス)モーター
- 「アプト」防滴・防じん
ただしTD172DRGXに搭載されているブラシレスモーターは、前機種(TD171DRGX)よりも高出力で高耐久なハイパワーブラシレスモーターに変わっています。
そして、TD172DRGXには新たに追加された「新・ワンタッチビットスリーブ」により、TD171DRGXよりもビットの差し込みが軽く、使いやすくなっています。
ですので機能としては、ほとんど違いがないものの、細かい点で使いやすさが向上しています。
TD171DRGXから改良された点について
TD171DRGXとD172DRGXの違いは、機能やスペックでの違いこそ見られなかったものの、使いやすさの面から以下のポイントが改良されているようです。
■TD171DRGXから改良された点
- トリガーの力加減がしやすくなった
- ヘッドのコンパクト化で隅打ちがしやすい
- ビットの交換がスムーズ
- アンビルが大きくなって剛性向上
- LEDライトの使い勝手UP
トリガーの力加減がしやすくなった
TD172DRGXの商品説明では具体的に明記されていないものの、トリガーを引いたときの反応が、TD171DRGXよりもかなり改善されたと感じる方多いようです。
さらにトリガーの重さも軽くなったため、回転数の調整もしやすくなっているようです。
TD171DRGXから登場した楽らくモードでは、回転数などの調整を機械的にコントロールしている仕様でしたので、インパクトドライバーを使い慣れている方だと、TD171DRGX以前のモデルの方が使いやすいと感じる方も多くいました。
ですので、今回の改善はコントロール性が向上しているため、楽らくモードを必要としない方には、嬉しい改善ポイントではないでしょうか。
ヘッドのコンパクト化で隅打ちがしやすい
TD172DRGXでは、ヘッドがTD171DRGXよりスリムになり、業界最小の傾き角を実現していると謳われています。
DIYでの利用ですと、この角度まで隅打ちすることは少ないかと思いますが、現場での使用が多い方の場合は嬉しい改善ではないでしょうか。
この角度でもビスが打てると、ビスからビットが外れてしまうカムアウトの率も少なくなり、作業効率にも大きな変化があると思います。
ビットの交換がスムーズ
TD172DRGXは新たに追加された「新・ワンタッチビットスリーブ」の恩恵もあり、ビットの交換がスムーズになっています。
元々、ワンタッチビットスリーブ自体は2006年頃に導入されていた仕組みですが、登場した当時はワンタッチとは言えないほど差し込みが固く、まだまだ「改善の余地あり」という状態でした。
そのため、以前のワンタッチビットスリーブでは、結局モデルと変わらず、ビットの交換時にはスリーブを引っ張って交換されていた方が多かったと思います。
しかし今回登場した「新・ワンタッチビットスリーブ」では、ビット交換時の負担がかなり軽減されているようです。
その名の通り、ワンタッチで交換できるのなら、作業効率の改善に期待できます。
アンビルが大きくなって剛性向上
アンビルはビットを支える丸い筒状のパーツで、インパクトドライバーのパーツの中でも消耗が激しい部分です。
このTDTD172DRGXでは、TD171DRGXに採用されていたアンビルよりも剛性が25%アップようで、より長く使えるインパクトドライバーになったのではないでしょうか。
あまり多くないものの、アンビルには大きな負荷がかかるため、アンビルが割れてしまうケースも存在します。
とくにフラッグシップ機はトルク値が高く、より過酷な現場では、剛性が心配される場面もあります。
そのため40Vmaxシリーズと同じモデルのアンビルがTD172DRGXにも採用されているようです。
LEDライトの使い勝手UP
TD172DRGXでは、新たにLEDの常時点灯モードが搭載されました。
搭載LEDの数は、TD171DRGXと同じで左右2灯が採用されています。正逆転切り替えレバーを中立にした状態でリガーを引けば、ライトが点灯したままになります。
何も操作をしなければ一時間後に消灯するため、簡易的に照明が欲しい場面で活躍するでしょう。
全体的に大きな機能の違いはなくとも、使い勝手の面から非常に扱いやすくなっています。
まとめ
今回はD172DRGXと旧モデルのTD171DRGXとの違いについて、機能面やスペック、その他の違いを中心にご紹介してきました。
電動工具を購入する前に知っておきたい知識は、まだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。
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