NEWS
新着情報

TD172DRGXとTD171DRGXの違いについて徹底解説

ハンズクラフトのロゴ

ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。

当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで14店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。

TD172DRGXが発売され、旧モデルのTD171DRGXとの違いが気になっている方も多いのでは無いでしょうか。

今回は、両モデルの違いについて解説してきます。

具体的には、全長や重量、機能面などの違いから両機種を比較しています。

TD172DRGXとTD171DRGX のスペックの違いは?

TD171DRGXは2018年にマキタより発売された、18Vシリーズのフラッグシップ機です。

そして、型式番号が1つしか違わないTD172DRGXは、TD171DRGXの後継モデルとして2021年1月に販売されました。

同じフラッグシップ機である両機種ですが、実際、どのくらい違いがあるのか気になる方も多いはずです。

ということで、TD171DRGXとTD172DRGXスペックを比較してみたいと思います。

TD172DRGXとTD171DRGXの全長の違いは?(ヘッドの比較)

TD171DRGXとTD172DRGXの全長の差は、見た目でパッと分かるほど、大きな違いはありません。

詳しい全長の比較は、以下のとおりです。

  • TD171DRGX:116mm
  • TD172DRGX:114mm

わずかに後継モデルであるTD172DRGXの全長が小さくなっていますが、その差も2mm程度です。

ちなみに1円玉の厚みが1.5mmほどですので、2mmの差だとほとんど変わらないといっても過言ではないでしょう。

ただし、さらに前の機種であるTD170DRGXの全長が117mmだったことを考えると、確実に改良されている点が理解できると思います。

ですが、TD172DRGXは横幅が2mmほど広くなったため、コンパクト化のしわ寄せが幅に出ている状態です。

TD172DRGXとTD171DRGXの重量の違いは?(重量の比較)

TD171DRGXとTD172DRGXの重量差は、まったくありません。バッテリーを装着している状態でも、両機種の重量はほとんど同じです。

  • TD171DRGX:1.5kg
  • TD172DRGX:1.5kg

ですのでTD172DRGXは重さはそのままで、全長が若干短くなっています。

取り回しの使用感としては、TD171DRGXとTD172DRGXとでは違いは無いでしょう。

TD172DRGXとTD171DRGXのトルクの違いは?(トルクの比較)

TD171DRGXとTD172DRGXのトルク差も見ていきましょう。

結論から言うと、両機種ともトルクの最大値は同じという結果でした。ですので、数値上の違いは見られません。

  • TD171DRGX:180 N·m
  • TD172DRGX:180 N·m

締め付け能力もスペック上では違いが無く、1回の充電あたりの作業量も違いが見られませんでした。

 

作業本数にも変わりがないため、TD171DRGXとTD172DRGXのスペックや締め付け能力は、ほぼ同等と見てよいでしょう。

TD172DRGXとTD171DRGX 機能面での違いは?

TD171DRGXとTD172DRGXでの機能面での違いは、ほぼ搭載されている機能差はありません。

TD172DRGXは、TD171DRGXと同様、以下の機能が搭載されています。

  • ビット振れ低減「ゼロブレ」
  • 楽らく4モード
  • BL(ブラシレス)モーター
  • 「アプト」防滴・防じん

ただしTD172DRGXに搭載されているブラシレスモーターは、前機種(TD171DRGX)よりも高出力で高耐久なハイパワーブラシレスモーターに変わっています。

そして、TD172DRGXには新たに追加された「新・ワンタッチビットスリーブ」により、TD171DRGXよりもビットの差し込みが軽く、使いやすくなっています。

ですので機能としては、ほとんど違いがないものの、細かい点で使いやすさが向上しています。

TD171DRGXから改良された点について

TD171DRGXとD172DRGXの違いは、機能やスペックでの違いこそ見られなかったものの、使いやすさの面から以下のポイントが改良されているようです。

■TD171DRGXから改良された点

  • トリガーの力加減がしやすくなった
  • ヘッドのコンパクト化で隅打ちがしやすい
  • ビットの交換がスムーズ
  • アンビルが大きくなって剛性向上
  • LEDライトの使い勝手UP

トリガーの力加減がしやすくなった

TD172DRGXの商品説明では具体的に明記されていないものの、トリガーを引いたときの反応が、TD171DRGXよりもかなり改善されたと感じる方多いようです。

さらにトリガーの重さも軽くなったため、回転数の調整もしやすくなっているようです。

TD171DRGXから登場した楽らくモードでは、回転数などの調整を機械的にコントロールしている仕様でしたので、インパクトドライバーを使い慣れている方だと、TD171DRGX以前のモデルの方が使いやすいと感じる方も多くいました。

ですので、今回の改善はコントロール性が向上しているため、楽らくモードを必要としない方には、嬉しい改善ポイントではないでしょうか。

ヘッドのコンパクト化で隅打ちがしやすい

TD172DRGXでは、ヘッドがTD171DRGXよりスリムになり、業界最小の傾き角を実現していると謳われています。

DIYでの利用ですと、この角度まで隅打ちすることは少ないかと思いますが、現場での使用が多い方の場合は嬉しい改善ではないでしょうか。

この角度でもビスが打てると、ビスからビットが外れてしまうカムアウトの率も少なくなり、作業効率にも大きな変化があると思います。

ビットの交換がスムーズ

TD172DRGXは新たに追加された「新・ワンタッチビットスリーブ」の恩恵もあり、ビットの交換がスムーズになっています。

元々、ワンタッチビットスリーブ自体は2006年頃に導入されていた仕組みですが、登場した当時はワンタッチとは言えないほど差し込みが固く、まだまだ「改善の余地あり」という状態でした。

そのため、以前のワンタッチビットスリーブでは、結局モデルと変わらず、ビットの交換時にはスリーブを引っ張って交換されていた方が多かったと思います。

しかし今回登場した「新・ワンタッチビットスリーブ」では、ビット交換時の負担がかなり軽減されているようです。

その名の通り、ワンタッチで交換できるのなら、作業効率の改善に期待できます。

アンビルが大きくなって剛性向上

アンビルはビットを支える丸い筒状のパーツで、インパクトドライバーのパーツの中でも消耗が激しい部分です。

このTDTD172DRGXでは、TD171DRGXに採用されていたアンビルよりも剛性が25%アップようで、より長く使えるインパクトドライバーになったのではないでしょうか。

 

あまり多くないものの、アンビルには大きな負荷がかかるため、アンビルが割れてしまうケースも存在します。

とくにフラッグシップ機はトルク値が高く、より過酷な現場では、剛性が心配される場面もあります。

そのため40Vmaxシリーズと同じモデルのアンビルがTD172DRGXにも採用されているようです。

LEDライトの使い勝手UP

TD172DRGXでは、新たにLEDの常時点灯モードが搭載されました。

搭載LEDの数は、TD171DRGXと同じで左右2灯が採用されています。正逆転切り替えレバーを中立にした状態でリガーを引けば、ライトが点灯したままになります。

何も操作をしなければ一時間後に消灯するため、簡易的に照明が欲しい場面で活躍するでしょう。

全体的に大きな機能の違いはなくとも、使い勝手の面から非常に扱いやすくなっています。

まとめ

今回はD172DRGXと旧モデルのTD171DRGXとの違いについて、機能面やスペック、その他の違いを中心にご紹介してきました。

電動工具を購入する前に知っておきたい知識は、まだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。