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マキタのTD002GとHiKOKIのWH36DCとボッシュのGDX18V-210Cの違いについて

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マキタのTD002GとHiKOKIのWH36DCとボッシュのGDX18V-210Cの違いについて、気になっている方は多いのではないでしょうか。

これから電動工具を仕事道具にする方は、最初のメーカー選びは重要です。

その一つの指標となる、最新モデルのそれぞれの違い。

今回はマキタのTD002GとHiKOKIのWH36DC、ボッシュのGDX18V-210Cについて、スペックの違いや機能の違いなどについて解説したいと思います。

【スペック比較】TD002GとWH36DCのGDX18V-210Cの違い

まずは、それぞれのスペックの違いについてみていきます。

大きな違いは電圧

スペック表で見てみるとトルク値がほぼ同じで、比較できる値も似たようなものになっているのが分かります。

しかしマキタのTD002GとHiKOKIのWH36DCは、いずれも36Vと高電圧です。対してボッシュのGDX18V-210Cは18V機なので、電圧が倍違います。

実際の使用ではトルク値や回転数が似ているため、短期的な使用では大きな差を感じないかもしれません。

ただしモーターの特性を考えた場合、同じトルクを出力しても電圧が違えば発熱量が違ってきます。

具体的には電圧を上げれば発熱が少なくなるので、高電圧のTD002GとWH36DCは作動時間がGDX18V-210Cよりも勝っているでしょう。

長い時間作業を行えば、熱暴走によりモーターストップすることもあります。その点を踏まえるとGDX18V-210Cは電圧による発熱がネックです。

TD002G、WH36DC、GDX18V-210Cの強みと弱みについて

TD002GとWH36DC、GDX18V-210Cそれぞれの強みと弱みについても比較してみました。

「作動時間」「最大トルク」「充電速度」「コスパ」の視点から解説していきます。どの機種も一長一短がありますので、ぜひ参考にしてください。

作動時間

作動時間がもっとも長いのは、HiKOKIのWH36DCです。1充電あたりの作業量を比較した際、下記のような差が生まれています。

わずかにWH36DCのほうが作業本数は多いです。ただしバッテリー容量や作業環境によって上下することを考えると、誤差の範囲内かもしれません。

WH36DCはTD002Gよりもトルクが少ないため、一回の締結で使うエネルギー量が少ないのも挙げられるでしょう。

後述する最大トルクや充電時間も加味し、選択すると良いです。

最大トルク

3機種を比較した際、最大トルクで有利なのはマキタのTD002Gです。

TD002Gが一番トルクの大きい機種で、パワフルに締結できます。WH36DCが一番低く、TD002Gと比較して20 N・mの差です。

ただしWH36DCも200 N・mを超えているため、多くの場面で困ることはないトルクとなっています。

よりパワフルでトルクが必要、パワー不足を感じたくない方はTD002Gを選ぶと良いでしょう。

充電速度

充電速度を比較した際、一番充電が早く終わるのはHiKOKIのWH36DCです。

実用充電に達するまでは大きな差が無いものの、満充電まで持っていくならWH36DCのほうが早いです。GDX18V-210Cが一番遅く、満充電まではおよそ倍近くの時間がかかってしまいます。

ただし、いずれの機種もセット品を購入すれば大容量のバッテリーが2つ付属するのは嬉しいポイントです。片方を使っている際に充電が行えるため、とくに充電時間の縛りは大きな問題にならないかもしれません。

バッテリーが1つしかなく連続使用が長い環境では、充電時間が悩みの種になる場合もあります。

コスパ

最後に各製品の価格を見ていきましょう。コスパが一番良いのは、圧倒的にGDX18V-210Cです。

それぞれの製品を見てみると、あまり大きな価格差はないように思えます。

一番安いのはGDX18V-210Cですが、一番高いTD002Gと比べても差は3,000円ほどです。

しかし、GDX18V-210Cの場合は2in1ビットホルダーを採用しているので、インパクトドライバー兼インパクトレンチとして使用できます。

そのため、入門機としてもオススメなコスパの良さだと感じます。

ちなみに、TD002GやWH36DCを購入して、さらにインパクトレンチも揃えた場合は下記の金額となります。

  • TD002G:102,500円(73,000円+TW004GZ(本体のみ)29,500円)
  • WH36DC:104,800円(WR36DC(本体のみ)34,700円)

GDX18V-210Cを購入すれば1台で2役になり、個別にインパクトレンチを揃える場合よりも3万円ほど安く入手できます。

コスパのみを考えるのであれば、GDX18V-210Cが最も良い選択と言えるでしょう。

TD002GとWH36DCとGDX18V-210CのBluetooth機能の違い

TD002GとWH36DCとGDX18V-210Cは、それぞれBluetoothでカスタマイズが行えるようになっており、作業に合わせて好みの使用感に調整できます。

しかし、3機種ともに似たような機能となっているため、どのように違いがあるのか分かりづらい状況です。

ということで、各社のBluetooth機能についてまとめましたので、カスタマイズも参考にしたい方はぜひ参考にしてみてください。

マキタのBluetooth機能で設定できる項目

マキタのBluetooth接続機能は、専用のアプリと通信アダプタを使用して細かいカスタマイズが行えます。

設定項目は下記のとおりです。

  • LEDライト
  • 打撃モード4段
  • 楽らく6モード

LEDライトは照度を調節したり、残照時間を設定したりできます。ライトモードの点灯時間も選べるため、作業場所によっては重宝する機能です。

打撃モードは弱、中、強、最速から選べます。ほかにもソフトスタートや最低回転数、変速カーブといったパラメーターを調節可能です。

楽らく6モードは木材やテクス、ボルト用にモードを選べます。

さらにその状態から各パラメーターを操作できるため、打撃後の回転数やソフトスタートと細かい調節も問題ありません。

ただし設定には別売りのアダプタが必要となり、12,000円(税別)の費用がかかってしまいます。

一度装着してカスタマイズすれば設定を保持できるので、その点は便利です。

HiKOKIのBluetooth機能で設定できる項目

HiKOKIのBluetooth連携は、Bluetoothレシーバーが搭載されたバッテリーがあれば接続可能です。

アプリはHiKOKI TOOLSというもので、スイッチの遊びから回転数まで幅広いカスタマイズが行えます。

具体的にカスタマイズできる項目は、下記の5つです。

  • スイッチの遊び
  • 最低回転数
  • 最高回転数
  • ソフトスタート
  • 低速域の幅

スイッチの遊びは、スイッチを引く際にどこから作動するかの遊びを設定できます。例えば「1」に設定した場合、少し引くだけですぐ動作するイメージです。

反対に5に設定すれば、深めに引かないと作動しません。

最低回転数は最初にスタートした際の回転数を設定できます。「1」に設定した場合はひき始めの回転数がゆっくりで、「5」なら早くなる設定です。

反対に最高回転数は引ききった際の回転数を設定できます。

ソフトスタートは回転時の立ち上がりスピードが変更可能です。「1」はゆっくり加速して「5」はいきなりトップスピードになります。

低速域の幅は、スイッチを引いた際の低速回転域を調節できる項目です。「1」は低速域が狭くなり、スイッチの引く量に合わせて加速していきます。

「5」にすれば、スイッチを深く引いても低速域の状態が続く状態です。

ボッシュのBluetooth機能で設定できる項目

ボッシュはコネクト機能といって、多数のカスタマイズを行える通信機能を搭載しています。

前モデルではコネクティビティチップが必要だったものの、最新モデルはモジュール内蔵になったので別売品が不要になりました。

このあたりはスマホでも手軽に接続できるため、他社と比べても優位性が高いです。

設定項目は下記の4つとなっています。

  • 自動シャットオフ
  • 自動スローダウン
  • ABR
  • シャットオフアフタータイム

自動シャットオフはネジが着座した状態を感知し、自動的に止まる機能です。

自動スローダウンは、打撃が始まるとスピードをコントロールします。ボルトが緩む場合でも、落下防止を踏まえてスローダウンすることも可能です。

ABRはボルトが緩んだ際、すぐに回転が止まります。

シャットオフアフタータイムは、打撃を始めたタイミングから設定した時間で回転が止まる機能です。

まとめ

今回はマキタのTD002GとHiKOKIのWH36DC、ボッシュのGDX18V-210Cについて、スペックの違いや機能の違いなどについて解説してきました。

電動工具について知っておきたいことは、まだまだあります。

ぜひ、関連記事も読んで参考にしてみてください。