ペン型インパクトドライバーの主要メーカーとフラッグシップモデルをまとめてみた
目次
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これからペン型インパクトドライバーの購入を検討している方に向けて、主要メーカーの特徴と各社のフラッグシップモデルをまとめてみました。
ぜひ、工具選びの参考にしてみてください。
購入前に知っておきたいこと
まずは購入前に知っておきたいことについて解説していきます。
トリガー操作方法
ペン型インパクトドライバーは、ガングリップ型のインパクトドライバーに比べると製品のラインナップは少ないです。そのため大手メーカーのペン型インパクトドライバーの機能は大きな大差はありません。
トルクや重量など多少の差はあるものの、ガングリップ型のインパクトドライバーと比べると大きな違いは無いのです。
しかし、トリガーの操作方法はメーカーによって異なる場合が多く、様々な使用方法があります。
マキタの場合
マキタのトリガー方法は、つまみの上げ下げでトリガー操作をします。ピストルのような操作方法ではなく、親指と人差し指でツマミをひねり操作するのです。
親指でツマミ部分を上に押し上げることで正回転します。親指でツマミ部分を下に押し下げれば逆回転となるのです。反対側のツマミも一体なので、人差し指で操作ることもでき、操作性が良いのが特徴。
一見ピストルのような操作方法の方が操作性が良いように思えますが、マキタのトリガー操作はペン型インパクトドライバーのボディを伸ばして使用する時には便利です。慣れればすぐに上手く使う事ができますよ。
HiKOKIの場合
HIKOKIのトリガー操作方法はピストルのような操作方法です。
ガングリップ型のインパクトドライバーとほとんど同じ方法で操作します。この操作方法では正転と逆転の切り替えをトリガー横にある切り替えボタンで行うのです。
マキタよりも正転、逆転それぞれの動作に対して、集中して操作できるので繊細なコントロールができます。
ネジ締めのような弱く行いたい作業も、固いナットを締める強いトルクが必要な作業もこの操作方法であれば簡単に調整できるのです。絶妙な力加減を行いたいならこの操作方法は最適ですね。
パナソニックの場合
パナソニックのインパクトドライバーはマキタのようにツマミでの操作方法です。マキタは上下にツマミをひねる方法ですが、パナソニックは上下に操作します。
切り替えボタンが必要なく、ツマミひとつで正転と逆転ができるのです。繊細な力の調整こそは出来ませんが、正転と逆転を繰り返す作業では最適。ネジを締めたり緩めたりする作業にはオススメです。
各メーカー独自の機能やサポート
ペン型インパクトドライバーはラインナップが限られており、各メーカーの性能も拮抗しています。重量やトルク、回転数など殆ど大差はありません。操作方法以外に、各メーカーの独自の機能が差を付けています。
マキタ
マキタのペン型インパクトドライバーは独自の機能は特にありませんが、マキタは電動工具のメーカーの中ではアフターフォローが充実したメーカー。マキタはアフターフォロー本部が設立されるほど、アフターフォローに力を入れています。
マキタは日本中に支店があり、すぐに最寄りのマキタのお店で修理を受け付けてもらえるのです。電動工具はきちんとメンテナンスすればかなり長い間使用することができます。
マキタが日本最大の電動工具メーカーであることのメリットでもあるのです。長い間安心して使い続けたい方には最もおすすめのメーカーです。
Hikoki
Hikokiのペン型インパクトドライバーは独自の電池多重保護回路を内蔵しています。「過負荷防止回路」・「過放電防止回路」・「セル毎の電圧監視回路」を採用し、いかなる状況においても電池に悪影響を及ぼさないようになっているのです。
安全に、長い期間故障リスクが内容に使用したい場合はHikokiはおすすめでしょう。
パナソニック
パナソニックは誰もが知っている企業で、電動工具でも国内有数のメーカーです。国内でも多くの支店、サービス店があります。マキタのように全国どこでもアフターフォローを受けることができるのです。
何かあってもすぐに修理に出したい方はパナソニックでペン型インパクトドライバーを購入すると良いでしょう。
【スペック比較】マキタ Hikoki パナソニックのフラッグシップモデルの性能差について
マキタ、HiKOKI、パナソニックのフラッグシップモデルの性能についてまとめて見ました。
マキタ 7.2V充電式ペンインパクトドライバ TD022D
【スペック情報】
- ネジ締め M3~M8
- ボルト M3~M8
- コーススレッド 22~45mm
- 最大締付けトルク 25N・m
- 回転数 0~2450回転/分
- 打撃数 0~3000回/分
- 質量 0.55kg
この製品は高容量1.5Ahの7.2Vリチウムイオンバッテリー採用により、従来の製品よりも作業量が40%向上しました。締め付けスピードが10%アップしています。
HiKOKI 7.2Vコードレスインパクトドライバ WH7DL
【スペック情報】
- ネジ締め M3~M8
- ボルト M3~M8
- 最大締付トルク 25N・m
- 無負荷回転数 0~2400回転/分
- 打撃数 0~3000回/分
- 質量 0.58kg
Hikokiのペン型インパクトドライバーはトリガ式無段変速スイッチを採用しています。他社メーカーの製品よりも細かい回転数の調整をすることができるのです。
舐めてしまう可能性のあるネジ締めも、絶妙な力加減の調整ができるので舐める心配はありません。作業の幅が広がるのがメリットです。
パナソニック 7.2V充電スティックインパクトドライバー EZ7521
【スペック情報】
- ネジ締め M3~M8
- ボルト M3~M8
- 最大締付トルク 25N・m
- 回転数 0~2300回転/分
- 打撃数 0~2600回/分
- 質量 550g
EZ7521のメリットは、LEDライトが二カ所に付いている点です。ビット部分にLEDがついているので、トリガーを押した際に点灯し暗所でのネジ締めも問題なく実行出来ます。
またグリップ部分にもLEDがついているため、ペンライトとして使用する事も出来るのです。暗い所での作業にはパナソニックのEZ7521が適していると言えるでしょう。
比較してほしい情報について
この項目ではペン型インパクトドライバーのスペックで比較してほしい項目について解説します。
トルク
トルクに関してはどのメーカーも25N・mと同じ数値です。どのメーカーも7.2Vのバッテリーを使用しているため、カタログ値だけでなく実際も同じ数値であると思われます。
トルクは同じなので、違う要素で選ばなければいけません。
最大回転数・打撃数
最大回転数・打撃数はマキタとHikokiが若干優れています。あくまでもカタログ値なので、実際の性能の差は殆どないのではないでしょうか。
バッテリーがどのメーカーも7.2Vなので、最大回転数・打撃数もほぼ同一といえます。
電圧
バッテリーの電圧は7.2Vとなります。そのためトルクや最大回転数、打撃数はどのメーカーも同じとなっているのです。
ペン型インパクトドライバーはガングリップ型のインパクトドライバーのようにラインナップが少ないため、電圧でモデルを選択する事はできません。パワー以外の要素で選ばないようにしましょう。
トリガー操作
ペン型インパクトドライバーを選ぶ際はトリガー操作が最も重要と言えるでしょう。
マキタ、パナソニックのようなツマミでの操作方法であれば、正回転と逆回転の切り替えが必要でないので締めや緩めの作業を頻繁にする方にはおすすめです。
細かい力の調整は難しいですが、そこまでパワーが強すぎるわけではないので心配はありません。微妙な力の調整が必要ならトリガー操作ができるHikokiを選択するといいでしょう。
ペン型インパクトドライバーはガングリップ型のインパクトドライバーほどではないですがトルクが高いので、細かい力の調整ができるのは大きなメリットです。
Hikokiのペン型インパクトドライバーであれば作業の幅が大きく広がります。
搭載機能の差について
この章では搭載機能の差いついて解説します。
トルクや回転数について
トルクや回転数などの機能に関しては、主要三社だけでなく殆どのメーカーでは大差がありません。バッテリーはどの会社も7.2Vを使用しているため、パワーは大体同じです。製品やメーカーによって基本性能は同じとなります。
メーカーごとの追加機能
ペン型インパクトドライバーを比較する際には、メーカーごとの追加機能を比べましょう。マキタはあまり目立った機能はありませんが、電動工具最大手として若干基本性能が優れています。
高容量1.5Ahの7.2Vリチウムイオンバッテリー採用しているので、従来の製品よりも作業量が40%向上しているのです。
締め付けスピードが10%アップしており、作業効率にも優れています。
Hikokiのペン型インパクトドライバーはトリガ式無段変速スイッチを採用しているため、他社メーカーの製品よりも細かい回転数の調整をすることができるのがメリット。舐めてしまう可能性のあるネジ締めも、絶妙な力加減の調整ができるので舐める心配がないのです。
また独自の電池多重保護回路を内蔵しており、「過負荷防止回路」・「過放電防止回路」・「セル毎の電圧監視回路」を採用。
いかなる状況においても電池に悪影響を及ぼさないようになっているので、安心して使用できるのです。
パナソニックはLEDライトが二カ所に付いていて、ビット部分にLEDがついているのでトリガーを押した際に点灯し暗所でのネジ締めも問題なく実行出来ます。
グリップ部分にもLEDがついているためペンライトとして使用する事も出来き、暗い所での作業に最適です。
その他のメーカーと型番、特徴について
主要メーカー以外にオススメしたいメーカーと型番、特徴についてまとめてみました。
YAMAZEN GPD-I07
【スペック情報】
- ネジ締め M3~M8
- ボルト M3~M8
- 最大締付トルク 22N・m
- 無負荷回転数 0~2300回転/分
- 打撃数 0~3000回/分
- 質量 650g
山善は大阪に本社を置く東証一部上場の商社です。扇風機などの家電やデジタル製品、住宅設備部品やアウトドアグッズなどの多数の商品を扱っています。
1947年創業の老舗で、海外法人も多く設立している上場企業なので安心のメーカーといえます。電動工具専門のメーカーではありませんが、当初は機械工具商として設立した会社なのです。山善のペン型インパクトドライバーは主要三社のペン型インパクトドライバーと比べてもスペックは劣りません。
7.2Vのバッテリーを使用しているためトルクや回転数は殆ど同じ。機能面や操作性は若干劣りますが、コスパは抜群。低価格で入手したい方にはおすすめのメーカーといえます。
新興製作所 DCPI-7215
【スペック情報】
- ネジ締め M3~M8
- ボルト M3~M8
- 最大締付トルク 22N・m
- 無負荷回転数 0~2300回転/分
- 打撃数 0~3000回/分
- 質量 650g
新興製作所は電動工具を開発、販売している会社です。あまり聞きなじみのない会社ですがインパクトドライバーや電動ドライバー、電動ドリルや電動丸ノコ、チェーンソーやサンダーなどを販売しています。
新興製作所の特徴は業者向けの製品を開発している点です。デザインは無機質でシンプルなもの、無駄な機能はついていません。シンプルな製品が欲しいという方にはおすすめです。
また性能自体も主要メーカーと大差はありませんので、安心して使用することができます。
まとめ
今回はペン型インパクトドライバーの購入を検討している方に向けて、主要メーカーの特徴と各社のフラッグシップモデルの紹介をしてきました。
この他にも、知っておきたい工具の知識について解説した記事がありますので、ぜひ、その他の記事も参考にされてみて下さい。
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