電動工具主要メーカー各社の特徴と注意点について
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電動工具選びの際、まずはじめに迷うポイントが、この「メーカーをどこにするか問題」ではないでしょうか。
有名な国内メーカーとしては、下記3つのメーカーが非常に高い技術力と人気を誇っています。
- マキタ
- HiKOKI(旧日立工機)
- パナソニック
これからDIY・プロ問わず電動工具を購入しようと思った際は、メーカー各社の特徴を知ることで自身にあった工具選びができるはずです。
それぞれの特徴や開発傾向をもとに電動工具が選べれば、自分に合ったメーカー選びがスムーズにできますよ。
マキタの特徴と開発に力を入れている電動工具について
マキタは、国内ではシェアNo.1を誇るトップメーカーです。なんと日本だけではなく、世界40カ国以上にも事業を展開しています。
そんなマキタの特徴は「きめ細かいアフターサービス」と、「高い品質の電動工具」です。
高品質なアフターサービスの方針は、マキタが掲げている「修理3日体制」が起点となっています。
世界中どこでも修理の依頼があれば、3日で修理してしまうという手厚いフォローです。
一般的に修理は2週間、長いもので1ヶ月かかるものもあります。そんな中でもマキタは高品質なサポート体制を貫いているため、安心して購入する人が多いです。
さらに販売されているマキタ製品も、ほとんど壊れないと言われるほどの頑丈さ。プロユーザーからDIY用まで、品質の高い工具を求める方に最適です。
またマキタはいち早く国内でリチウムイオンバッテリーを採用し、他社との差別化を図っています。
充電式電動工具のラインナップは、2021年4月現在でも国内最多です。特定の電動工具よりも、安定した製品を広く作り出すよう力が注がれています。
Hikokiの特徴と開発に力を入れている電動工具について
HiKOKIはもともと日立工機という名称で、2018年10月に社名とブランドを改めました。日本市場ではNo.2のシェア率を誇るトップメーカーです。
なんといっても独自の技術と電動工具の性能面で、マキタよりも優位と言われています。一例としては、下記のとおりです。
- バッテリーの汎用性が高い(機種間の互換性が高い)
- 画期的なスライド構造を採用したスライド丸のこを開発
- インパクトドライバーに採用されたトリプルハンマを採用
- マキタよりも高スペック製品を市場に送り出すのが早い
とくにスペック値では推し量れない性能の差があるため、マキタよりもこだわりの強い職人さんに愛用されていることが多いです。またHiKOKIは卓上スライド丸のこの開発に力を入れています。
カタログ上ではスペックが同じと言われているものの、プロからは精度ならHiKOKIが上と言われるほど。
※HiKOKIのスライド丸のこは、独自技術であるスライドパイプの構造から精度が高くなっています。
ほかにもトリプルハンマを採用したインパクトドライバーは、スペック値以上の締め付け速度を発揮。
性能にこだわりたい方からは、圧倒的な支持を得られています。
パナソニックの特徴と開発に力を入れている電動工具について
パナソニックはもともと古くから充電式工具を販売しており、販売開始から数えると実に40年以上の歴史があります。
しかし一般的なホームセンターで見かけることはありません。電設業や工事現場・職人といった専門の業者さん向けに提供されています。
また1982年からの10年間は、NASAのスペースシャトル船外活動用としてパナソニックの電動工具が採用されていたほどです。
今では当たり前のキーレスチャックや、インパクトドライバーのダブルハンマー機構もパナソニックの特許技術。高い技術力と職人たちの歴史を支えてきた背景があり、認知度以上の実力があるメーカーと言えるでしょう。
そんなパナソニックが力を入れている製品は、インパクトドライバーとドリルドライバーです。
とくにパナソニックの「Dualドリルドライバー EZ74A3」はインパクトの打撃を制御し、締めすぎを防止する緻密な制御が行われています。
現場で使われることを想定し続け、どんな人が使っても一定の品質にできるような技術力が特徴的です。
その他の主要工具メーカーの一覧と強みについて
日本ではほかにも、下記のような主要工具メーカーがあります。
- リョービ
- ボッシュ
- ブラック・アンド・デッカー
リョービ製品の強みと特徴
リョービはもともと広島県が発祥で、現在は京セラインダストリアルツールズが経営を担っています。
シェア率は高く、国内ではマキタ・HiKOKIに次ぐNo.3の実力。
ホームセンターで手に入りやすくリーズナブルな価格設定のため、初めて電動工具を手にする方向けの入門用として最適です。
最近ではプロ向けの最上位モデル、「XRシリーズ」のシェア率が急激に伸びています。
ボッシュ製品の強みと特徴
ボッシュ製品はドイツが発祥となっており、世界的にトップクラスのシェア率を誇る信頼性があります。
現在主流となっている電動工具の基礎を作ったほか、世界初のハンマードリルや二重絶縁を実現したリーディングカンパニーです。
人間工学デザインを採用したデザインで、全体的に扱いやすく堅牢性も高い製品がたくさん販売されています。
ブラック・アンド・デッカー製品の強みと特徴
ブラック・アンド・デッカーは、アメリカが発祥となった歴史あるメーカーです。
プロユーザー向けではなく、家庭用としての電動工具を最初に開発したメーカーでもあります。
そのためDIY用製品は、同等のスペックモデルよりも1~2割ほど安く購入できます。初心者にも購入しやすく、扱いやすい製品ばかりです。
電動工具はメーカーを合わせるべきか?注意点などを解説
電動工具はメーカーによって特徴があるものの、バッテリーの使い回しや信頼性から同メーカーを使い続ける方が多いです。
しかし改めて考えてみると、メーカーを合わせるべきかどうなのかがわからない方もいらっしゃるでしょう。
そこでメーカーを合わせて購入した場合とそうでない場合を比較してみましたので、悩まれる方はぜひ参考にしてください。
電動工具のメーカーを揃えたときのメリットとデメリットについて
電動工具のメーカーを揃えたとき、以下のようなメリットがあります。
- 買い揃える際に出費が安く済む
- シリーズで揃えれば充電器が共用
- バッテリーを使い回して稼働時間を伸ばせる
基本的には同じシリーズ内であればバッテリーが共用できるため、次にほしい電動工具があれば本体の購入だけで済む場合があります。
そして充電器も共用なので、コンセントを占領することもありません。
さらに力尽きたバッテリーを再充電する間、予備のバッテリーを使い回すことも可能です。非常に作業性が高まります。
デメリットは下記のとおりです。
- 乗り換えしようと思えば出費が膨らむ
- 作業環境次第では融通が利かない
メーカーで揃えてしまった場合、乗り換えようと思っても同じものを揃えると出費が高くつきます。
よほど買い換える理由がない限り、同じメーカーを使い続けてしまうでしょう。
また作業環境次第では、他社製のほうが良い場合もあります。しかしメーカーで揃えていれば、他社製をスポット的に用意すると逆に不便なことも。
とくにプロや作業量が多い方であれば環境に適した工具を要するため、しっかり工具のスペックや適性を理解しておかなければなりません。
電動工具のメーカーを揃えなかったときのメリットとデメリットについて
充電工具のメーカーを揃えなかった場合、下記のようなメリットがあります。
- 環境に適した工具を使える
- 幅広くメーカーごとの特徴を押さえられる
どうしてもメーカーにより得意な分野は分かれるため、メーカーを統一すると最適な作業ができない場合もあります。しかしメーカーを揃えなければ、環境に適した工具を選べるでしょう。
また同じメーカーを使っている人は、最適な作業環境に応じた使い分けにそもそも気付けない可能性があります。
幅広く使えるからこそ、最適な工具を選べる目も養えるのがメリットの1つです。
逆に充電工具のメーカーを揃えなかった場合、下記のデメリットがあります。
- バッテリーの使い回しができない
- 充電器が増える
- 管理が複雑になる
例えばインパクトドライバーを使っていて、充電が切れた場合は再充電するまで使用できなくなります。
またメーカーごとに充電器が異なるため、コンセントを占領したり場所を取ったりしてしまうでしょう。
故障した際に連絡するメーカーがそれぞれ違うし、管理体制も同じではないのでわずらわしさを感じるかもしれません。
まとめ
今回は、電動工具の主要メーカー各社の違いを中心にご紹介してきました。
メーカー選びは、工具選びの第一歩。国内外問わず、主要なメーカー各社の特色を知ることは、選択肢を増やすためにも大切なポイントです。
メーカー選びの他にも、電動工具を購入する前に知っておきたい知識はまだまだあります。
ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。
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