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溶接の種類やMIG溶接とMAG溶接の違いについて解説します

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皆さんはMIG溶接とMAG溶接の違いをご存知でしょうか。

MIG溶接とMAG溶接に限らず溶接には様々な種類が存在し、その種類によってもメリットやデメリット異なります。

そのため、その違いを把握しておくことは仕事をする上ではもちろん重要ですが、DIYで溶接作業を行なう場合でも大切な知識になってきます。

ということで今回は溶接の種類について解説しながら、MIG溶接とMAG溶接などの違いについても解説していきたいと思います。

これから溶接作業に携わる予定のある方は、ぜひ参考にされてみてください。

溶接の種類

溶接加工の方法として代表的なのが、「融接」「圧接」「ろう接」の3つです。

融接は「熱を加えることで材料同士を溶かしてくっつける加工方法」で、溶接といえばこの加工方法を想像する方が多いと思います。

「溶融溶接」や「溶融法」の名称でも知られ、溶接加工の中でも最も多く利用されている溶接方法になります。

メリットとしては溶接後の強度が丈夫なことと、大きな溶接素材への溶接も可能になる点が利点とされています。

一方で、デメリットとしては一つ一つの作業が人の手による作業になることが多く、作業者の力量などの要因で均一な品質に仕上げることが難しい点が挙げられます。

 

次に圧接ですが、圧接は「溶接部を密着させて押し合わせることでくっつける加工方法」になります。

融接と同様に圧接にもいくつか種類が存在しますが、いずれも圧力を加えることで溶接する方法となりますので、人の手による作業というよりも機械による作業が中心です。

そのため、メリットとしては溶接後の製品品質が均一化しやすいという利点が挙げられます。ですが、デメリットとして「接合箇所の強度が弱くなる」という欠点があり、採用できる場所が限定的になります。

 

最後に「ろう接」ですが、ろう接は「溶接部に溶加材を溶かしてくっつける加工方法」になります。

その他の溶接方法と比べても溶接したい素材へのダメージが少なく、異なる素材同士の溶接も可能になるメリットが存在します。

ですが、その他の溶接方法よりも溶接後の強度が劣りますので、利用できる場面は限定的です。

MIG溶接とMAG溶接の違い

溶接機の種類の一つに半自動溶接機というものが存在します。

人の手による溶接作業で使用する溶接機には2種類の違いがあり、その一つが半自動溶接機です。

そして、MIG溶接とMAG溶接の場合は、この半自動溶接機を使用して作業をおこないます。

MIG溶接とMAG溶接。この溶接方法の違いですが結論を言うと、溶接時に使用するガスの種類に違いになります。

このガスのことをシールドガスと呼び、溶接中のこのシールドガスを噴射することで空気中に含まれている物質との意図しない化学反応の防ぐ役割を担います。

そして、そのときに使用するガスがアルゴンを使用する場合は「MIG溶接」となり、アルゴンと炭酸ガスの混合ガスを使用した場合は「MAG溶接」となります。

ちなみにこの意図しない化学反応を防ぐメリットは、溶接後の品質を一定に保つためにだとされています。

TIG溶接について

MIG溶接やMAG溶接と同様に、TIG溶接も手作業で行なう種類の溶接方法になります。

アーク溶接を分けると2種類に分けられますが、このTIG溶接は電極が消耗しない(溶けない)タイプのアーク溶接(非消耗電極式アーク溶接)に当てはまります。

ですので、TIG溶接(ティグ)はアーク溶接の一種と言われています。

ちなみにアーク溶接について簡単に解説すると、電極棒から溶接素材へ電流を流し、そのときに発生する熱を利用して溶接母材や溶加材を溶かして溶接する加工方法のことを指します。

そして、この電極棒から溶接素材に流れる電流のことをアーク放電と言います。

また、似た種類の溶接としてプラズマ溶接という種類の溶接方法がありますが、TIG溶接と同様、こちらも電極が消耗しない(溶けない)タイプのアーク溶接(非消耗電極式アーク溶接)に該当する種類の溶接方法です。

プラズマ溶接の利点としては、TIG溶接よりもアーク放電の広がりが狭くなるよう設計されているため、溶接スピードを短縮できるメリットが挙げられます。

まとめ

今回は溶接の種類についての説明やMIG溶接とMAG溶接の違い、TIG溶接とプラズマ溶接の違いなどを中心に解説してきました。

この他にも、溶接について知っておきたい知識はまだまだあります。

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