NEWS
新着情報

マキタやHiKOKIの型番に含まれるアルファベットの意味について解説します

ハンズクラフトのロゴ

ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。

当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで9店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。

皆さんは、マキタやHiKOKIの型番について疑問に感じたことはないでしょうか。

マキタで言えば「TD●●」、HiKOKIなら「WR●●」など、型番に数字やアルファベットが含まれていることは、電動工具を使っている皆様なら、ご存知だと思います。

ですが、その意味をきちんと理解している方はそれほど多くないのかもしれません。

ということで今回は、マキタやHiKOKIの型番に含まれるアルファベットなどの意味について解説していこうと思います。

ぜひ、お手持ちの電動工具の型番を確認しながら、読み進めてみて下さい。

マキタの型番・アルファベットの意味について

マキタの型番には、ある一定のルールに則って英数字が割り振りされていることはご存知でしょうか。

このルールを知っていると、型番を見ただけで付属品やバッテリーの数・容量が理解できますので、工具選びの際はとくに便利です。

商品を見て選ぶ際にも型番の見方を知っておくことで、英数字の文字列に悩まされることも少なくなりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

マキタの型式(品番)の見方とそれぞれの意味について

マキタの型式(品番)は、下記のようなものとなっています。

  • TD171DRGX(18V充電式インパクトドライバー)
  • TD001GRDX(40Vmax充電式インパクトドライバー)
  • DF487DRGX(18V充電式ドリルドライバー)
  • TW300DRGX(18V充電式インパクトレンチ)
  • TM52DRG(18V充電式マルチツール)
  • HS631DGXS(18V165mm充電式丸ノコ)

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、マキタの電動工具は品番先頭に含まれるアルファベットの種類で、工具の種類を見分けることができます。

「TD171DRGX」を例に挙げましょう。

例えば「TD」はインパクトドライバーを指します。次につく数字は、新モデルが出る度に更新されるルールです。

例:18VシリーズTD171の後継機種がTD172、14.4VシリーズTD161の後継機種がTD162といった流れ。

 

ただし、40Vmaxシリーズは新たな製品モデルという括りのためか、001~002といった連番になっています。

最後のDRGXは、Dが充電工具、RDXは充電器とケース・バッテリーが2つ付属するパッケージという意味です。

その他にも、最後の英字にある「DZ」や「RMX」といった表記により、付属品の有無や内容が変わりますので、注意が必要です。

マキタの型番(アルファベット)に隠された意味やルールについて

それでは、マキタ製品の型番に含まれるアルファベットの意味について見ていきましょう。

まずは先頭のアルファベットの意味です。マキタ製品の型番先頭に含まれるアルファベットの意味は、下記のような意味となっています。

マキタの型番 先頭のアルファベットの意味一覧

  • AT:エアタッカ
  • AD:エアインパクト
  • BO:サンダー
  • CL:クリーナー
  • CM:コーヒーメーカー
  • DF:ドリルドライバー
  • EG:インバーター発電機
  • FS:スクリュードライバ
  • GB:卓上ディスクグラインダ
  • HS:充電式丸ノコ
  • JR:レシプロソー
  • LC:チップソー
  • MBC:充電式草刈り機
  • PT:充電式ピンタッカ
  • RC:ロボットクリーナー
  • TD:インパクトドライバー
  • TW:インパクトレンチ

そして、この先頭のアルファベットの後に数字が続き、充電工具の場合は「D」が共通の型番として付与されていました。

しかし、40VmaxシリーズのみDではなく「G」が使用されています。そして、その後に続く英字は、組み合わせによってパッケージ内容が変わるルールです。

  • DZ:本体のみ
  • RF:バッテリーと充電器付き
  • K:ケース付きバッテリーなし
  • X:バッテリー2個付き
  • G:6.0Ahバッテリー
  • T:5.0Ahバッテリー
  • M:4.0Ahバッテリー

上記のアルファベットのほかに、型番最後尾にカラーを表す型番がついていることもあります。黒なら「B」、白なら「W」、ライムだと「L」といったものです。

例:TD171DGX「AR」(オーセンティックレッド)

 

何もつかない場合は、マキタの通常色(マキタブルー)を表しています。

ちなみに40Vmaxシリーズの場合だと、下記のようなルールになっています。

  • RDX:40V2.5Ahバッテリー2個付き、充電器とケース付属
  • RMX:40V4.0Ahバッテリー2個付き、充電器とケース付属

ちなみに皆さんは、DIYモデルとプロ用モデルとでも型番の違いがあることをご存知ですか?

実はマキタの場合、プロモデルとエントリーモデルで型番にもある変化が現れるんです。

プロ用とDIY用の違いはあるのか?

マキタの主力ラインナップはプロ用のシリーズとなっており、上記で紹介したものは、すべてプロ用のルールです。

そして、これから紹介するDIY用モデルの場合、型式の一番最初にとあるアルファベットが採用されています。

  • MTD001DSX(18VLightシリーズインパクトドライバー)
  • MDF003DSX(18VLightシリーズドリルドライバー)
  • M695DS(14.4VLightシリーズインパクトドライバー)
  • MDF347DS(14.4VLightシリーズドリルドライバー)

14.4Vや18Vと違いはあるものの、型番の最初に「M」がついていることに気がついたでしょうか。

 

ちなみに、DIYモデル(エントリーモデル)だと、緑色のカラーリングを採用しており、通称マキタブルーと呼ばれるプロ用モデルとは、見た目にも違いがあります。

このDIYモデルのことを「Mシリーズ」と呼ぶようです。

ただし、草刈り機や高圧洗浄機もMから始まる型番がつけられています。こちらはとくにプロ用・DIY用の区別はされていませんので、その点には注意しましょう。

HiKOKIの型番・アルファベットの意味について

マキタだけではなく、実はHiKOKIも型番にとあるルールが採用されており、型番に含まれるアルファベットにもとある意味が込められています。

ですが、DIY用モデルとプロ用モデルとでルールがことなり、また、マキタとは違うルールが採用されているため、マキタの型式で慣れている方にとっては少し、混乱しやすいかもしれません。

両メーカーを検討するなら両社のルールの違いも覚えておくことで、工具選びの役に立つかもれません。

HiKOKIの場合も、型番の見方が理解できれば、どんなパッケージングになっているのかをひと目で把握することができます。

HiKOKIの型式(品番)の見方とそれぞれの意味について

HiKOKIの型式(品番)は、下記のようなものとなっています。

  • WH36DC(マルチボルト充電式インパクトドライバー)
  • WH18DDL2(18V充電式インパクトドライバー)
  • WR18DBDL2(18V充電式インパクトレンチ)
  • RB18DSL(18V充電式ブロワ)
  • R18DB(18V充電式クリーナー)

HiKOKIの場合もマキタ同様、最初のアルファベットで製品の大まかなジャンルがわかります。

たとえば、WHだと「インパクトドライバー」の意味となり、WRだと「インパクトレンチ」となります。

WrenchHammerの略と、WrenchRENTIの略をそのまま採用したのが、HiKOKIですね。

 

そして、頭文字の次に数字があると思いますが、こちらは電圧を表しており、18Vならそのまま18。マルチボルトは電圧が36Vですから、36が型番に含まれています。

ちなみに、14.4Vや7.2Vなどは少し特殊で「14」だったり「7」と表記されるようです。

HiKOKIの型番に含まれる、アルファベットに隠された意味やルールについて

先頭のアルファベットにより、大まかな製品ジャンルが判断ことは、前述の通り。英語表記の頭文字を採用しているため、ルールさえ知っておけば、とてもシンプルで覚えやすい型番のルールだと感じます。

  • WH:インパクトドライバー
  • WR:インパクトレンチ
  • DS、DB:ドライバドリル
  • DH:ハンマドリル
  • C:丸ノコ、スライドマルノコ
  • CR:レシプロソー
  • R:クリーナー
  • RB:ブロワ
  • BSL:リチウムイオンバッテリー

またHiKOKIのバッテリー表記は、BSLのあとに4文字の数字が続くルールです。

最初の2文字はボルト数を表し、残りがバッテリーの容量を表しています。

例:BSL1860→18Vの6.0Ahバッテリー

 

次にアルファベットで判明している表記については、下記のとおりとなっています。

  • NN:本体のみ
  • 2:バッテリー2個付属
  • L:アグレッシブグリーン
  • R:パワフルレッド
  • B:ストロングブラック

ただし、18Vシリーズとマルチボルトシリーズで、表記ルールが変わっている製品もありますので、その点には注意しましょう。

例えば18Vシリーズの場合、下記のようにXとYで付属バッテリーの種類が変わっていたりします。

  • ・2LXPK:マルチボルトバッテリー(BSL36A18)2つ付属
  • ・2LYPK:6.0Ahバッテリー(BSL1860)2つ付属

マルチボルトシリーズの場合、XPがつくとバッテリー1つ、急速充電器、ケースが付属という意味で使われます。

また、型番の数字後に使われる英字は、新しいモデルが出る度にアルファベット順で表記が更新されていくルールとなっています。

 

例:

初代のマルチボルトシリーズのインパクトドライバーの場合:WH36DA

海外向けモデルの場合:WH36DB

次世代のモデルの場合:WH36DC

 

HiKOKIの場合もプロ用モデルとDIY用モデルとで型番に違いはあるのか?

HiKOKIの場合もマキタと同様で、プロ用とDIY用モデルとで型番に違いがあります。

上記の解説はすべてプロ用モデルのルールです。DIY用モデルの場合は、型番にすべてFが付けられるルールとなっています。

  • FWH7DL:7.2Vコードレスインパクトドライバー
  • FDS12DAL:10.8Vコードレスドリルドライバー
  • FWR14DGL:14.4Vコードレスインパクトレンチ
  • FWH18DGL:18Vコードレスインパクトドライバー

DIYモデルの場合は、上記のようにすべて「F」から始まる型番名となっており、続く英字でインパクトドライバーやドリルドライバーといった、ある程度の商品郡が分かる仕組みです。

そして、最後に電圧の大きさに応じて数字が変化します。

  • ・7.2V:7
  • ・10.8V:12
  • ・14.4V:14
  • ・18V:18

ただし、上記は充電工具の場合にみの提供されるルールです。例えば、卓上スライド丸ノコは電源コード式になっていますので、FC7FSBやFC8FCと電源に関わらず数字が変わります。

その他のメーカー(リョービとボッシュ)の場合

その他のメーカーの場合もある一定のルールに則って型番が決められています。この項目ではボッシュとリョービの型番のルールについてご紹介していきます。

ボッシュの型番に含まれるアルファベットの意味について

ボッシュの場合、プロ用としてプロフェッショナルシリーズという名称が使われています。

  • GDR 18V-EC6
  • GDR 18V-ECH
  • GDX 18V-ECP6
  • GDR 14.4V-ECN
  • GAS 18V-1N
  • GWS 18V-7H

最初の英字で大まかな商品群を判断できます。

  • GDR(インパクトドライバー)
  • GDX(2in1インパクトドライバー・レンチ兼用)
  • GAS(コードレスクリーナー)
  • GWS(ディスクグラインダ)

そして、先頭のアルファベットに続く数字の意味は、そのまま電圧の大きさを表しており、ボルトまで含めた名称のため、直感的に理解しやすいルールとなっています。

 

そして最後の英字でモデルや付属品の有無が分かれます。ですが、モデルによってはこのルールがすこし当てはまらないケースも存在しますので注意が必要です。

  • インパクトドライバーEC6:6.0Ahバッテリー2個、充電器、ケース付属
  • インパクトドライバーECH:本体のみ
  • 2in1インパクトドライバーECP6:6.0Ahバッテリー2個、充電器、ケース付属
  • 2in1インパクトドライバーECPH:本体のみ
  • 2in1インパクトドライバーEC:4.0Ah・2.0Ahバッテリー1つずつ、充電器、ケース付属

なお上記はプロ用の表記です。DIY用の場合、Pから始まるシリーズ構成となっています。

  • PDR 18LIN(18Vインパクトドライバー)
  • PST 18LIH(18Vコードレスジグソー)
  • PSM 18LIH(18Vコードレス吸じんマルチサンダー)
  • PST 800PEL(電源式SDSジグソー)
  • PMR 500(電源式パワートリマー)
  • PEX 260AE(吸じんランダムアクションサンダー)

ただし、機種によってPから始まらないもの存在します。たとえば、「18Vコードレスマイクロソー」の場合は、「CUT118」という型番になっていたりします。

リョービの型番に含まれるアルファベットの意味について

リョービはとてもシンプル。最初の英字と後半の数字のみという型番ルールで構成されています。

  • BID-1260(12V充電式インパクトドライバー)
  • BID-1415(14.4V充電式インパクトドライバー)
  • BID-1805(18V充電式インパクトドライバー)
  • BBL140(14.4V充電式ブロワ)
  • BD-1110L1(10.8V充電式ドリルドライバー)

DIY用モデルは12Vとなっており、プロ用は10.8Vから18Vまでと非常に幅広いラインナップです。

まとめ

今回は、マキタやHiKOKIの型番に含まれるアルファベットなどの意味について解説してきました。

電動工具を購入する前に知っておきたい知識はまだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。