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【マキタ】HP486DとDF486D(ドリルドライバー)の違いについて比較してみた

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皆さんは、マキタから発売されたドリルドライバー「HP486D」と「DF486D」の違いについて気になっていませんか?

電動工具メーカーでお馴染みのマキタは、2021年に18Vの新しいドリルドライバーを発売しました。

新しい製品はHP486DとDF486Dの2種類です。

ここでは新しく発売されたドリルドライバーの特徴をお伝えするので、ぜひ購入する際の参考にしてください。

HP486DとDF486Dの特徴や違いについて

まずは「HP486D」と「DF486D」の特徴について見ていきます。

HP486Dの特徴について

HP486Dは震動機能が付いた、充電式のドリルドライバーです。

内部構造の見直しにより、従来モデルよりもコンパクトでパワフルになっています。

従来モデルHP481Dとの詳しい比較は、以下の通りです。

  • ヘッド長178mm(従来モデルは205mm)
  • 最大トルク(回転力)は140N・m(従来モデルは125N・m)
  • 重負荷時の連続作業量は、従来モデルの1.6倍

またHPシリーズはコンクリートやモルタルの穴あけもできます。

硬い材質の穴あけには耐久力が必要なので、搭載しているのは耐久性の高いドリルチャック(先端工具を付ける部分)です。

DF486Dの特徴について

DF486Dは震動機能が付いていないドリルドライバーです。搭載している機能や性能は、上記に記載したHP486Dとほとんど変わりありません。

従来モデルとの比較も、HPシリーズの比較とほぼ同じです。さらにHP486DとDF486Dは、外見もよく似ています。

見分ける方法はドリルチャックの後方にあるクラッチリングです。

 

DFシリーズには震動機能用のハンマーマークが付いていません。またHPシリーズほどの耐久力が必要ないので、丈夫さよりも精度を重視したドリルチャックが用いられています。

高精度のドリルチャックはビットがブレにくく、穴をあけたあとの仕上がりがキレイです。

HP486DとDF486Dの決定的な違いについて

HP486DとDF486Dの性能や搭載機能はほぼ同じです。ヘッドの全長や重量も同じなので、外見による差異もほとんどありません。

両者の決定的な違いは、震動機能の有無です。震動機能が付いたHP486Dは3つのモードを使えます。

  • ドリルモード
  • ネジ締めモード
  • 震動ドリルモード

DFシリーズはドリルモードとネジ締めモードしか使えません。

 

震動ドリルモードを使えるHPシリーズはコンクリートやモルタル、石材の穴あけも可能です。また必要となる耐久性が違うので、特徴で記載したとおりドリルチャックの仕様も異なります。

そのためコンクリートやモルタルの穴あけに使う場合はHP486D、コンクリートやモルタルに使わないならDF486Dがおすすめです。

【スペック比較】HP458DとHP486Dの違いについて

マキタの18Vドリルドライバーは、ランクによってラインナップが分かれています。

  • フラグシップ
  • ハイミドル
  • ミドル
  • コンパクト

最も高出力なのがフラグシップモデルで、ハイミドルからミドル、そしてコンパクトの順に出力は下がります。それぞれのランクによって重量や価格が異なるため、用途に応じたモデルを選ぶことが重要です。

ここではフラグシップのHP486Dと、ハイミドルHP458Dとの違いをお伝えします。

全長の違い(ヘッドの比較)

HP486DとHP458Dでは、ヘッドの長さが大きく異なります。

  • フラグシップのHP486Dはヘッドが178mm
  • ハイミドルのHP458Dはヘッドが225mm

またサイドグリップの長さも、HP486Dの方が短めとなっています。サイドグリップは本体をしっかり保持するための部品です。

負荷が大きい作業の際にサイドグリップを使えば、横振れに対抗できます。ヘッドやサイドグリップの長さは取り回しに影響するので、狭い場所で使う場合は短い方が扱いやすいです。

そのため狭い場所でも快適に作業したい方は、ショートボディのHP486Dを選ぶと良い
でしょう。

重量の違い(重量の比較)

HP486DとHP458Dの重量は2.3kgです。どちらもプロ仕様のモデルなので、重めのしっかりとした作りになっています。

DIY用のコンパクトなドリルドライバーに比べると少し重たいですが、工具を使い慣れている方なら手に馴染む重さです。

しかし軽量の工具に慣れている方や、力の弱い方は長い時間使うと疲れてしまう可能性があります。

そのため工具を頻繁に使わない方は、扱いやすいミドルタイプやコンパクトモデルの購入も検討してみましょう。

HPシリーズでもミドルタイプやコンパクトモデルなら1.5kg~1.8kgと軽量です。

最大締め付け能力の違い(トルクの比較)

フラグシップのHP486Dと、ハイミドルのHP458Dでは最大トルクが異なります。

  • HP486Dの最大トルクは140N・m
  • HP458Dの最大トルクは84N・m

電動工具は最大トルク値によってできる作業が異なります。そのため最大トルク値は電動工具を選ぶ際の最も重要な指標です。

トルクは回転する力の強さを表しており、回転力が強いほど値は高くなります。硬い材質に太い先端工具を使う際は抗う力が大きいので、トルク値の高い工具が必要です。

最大トルク値が80N・m前後のドリルドライバーなら、屋内外での本格的なDIYだけではなくプロ用としても十分使えます。

しかし工具に負荷のかかる作業や大きい穴あけが多い方は、パワフルな100N・m以上のドリルドライバーを選んだ方が良いでしょう。

搭載機能の違い

HP486DとHP458Dの搭載機能で共通しているのは、以下の8つです。

  • 高速と低速のスピード切り替え機能
  • スイッチの引き加減でスピードを調整できる無段変速
  • 正転と逆転の切り替えが可能
  • ブレーキ付き
  • トルクを細かく調整できる21段のクラッチ機能
  • 先端工具の素早い脱着が可能なキーレスタイプ
  • 高輝度の2灯式LEDライト
  • 水や粉塵が入りにくい構造

両者の搭載機能で異なるのは、ブラシレスモーターの有無です。高出力なHP486Dはハイパワーのブラシレスモーターを搭載しています。

ブラシレスモーターは電気的に電流の切り替えを行う次世代型モーターです。

非接点で回転するためエネルギー効率が非常に良く、低速から高速までの広い範囲を安定した速度で使えます。

HP458DとHP486Dの決定的な違い(スペック)について

スペック面でのHP486DとHP458Dの決定的な違いは、最大トルクです。回転する力が異なると、作業の限界値も変わります。

両者の能力で差があるのは、以下の2つです。

  • 木材に穴をあける能力
  • 対応できるコアビットのサイズ

木材へ穴をあける際に使う木工ドリルは、上限のサイズが異なります。

  • HP486Dは穴径50mmまで
  • HP458Dは穴径38mmまで

コアビットは必要な穴径の外径部分だけを穿孔する先端工具です。

木工ドリルと同様に、対応できるコアビットも上限サイズが異なります。

  • HP486Dは穴径170mmまで
  • HP458Dは穴径65mmまで

HP458DとHP486D、どっちを買うべきか

高出力なフラグシップモデルなら、さまざまな作業で活躍するでしょう。しかし工具は高性能なほど価格が高くなります。

そのため工具選びに悩んだ場合は、能力や価格を考慮して選ぶことが重要です。

ここではHP486DとHP458Dの強みをお伝えするので、用途に合ったモデルを選ぶ参考にしてください。

HP458Dの強みとオススメな人

ハイミドルモデルのHP458Dは、能力と価格のバランスが非常に良いです。

HPシリーズの能力と価格を、下記にまとめました。

  • フラグシップモデルのHP486Dは高性能だが高額(最大トルク140N・m)
  • ハイミドルモデルのHP458Dはプロ用としても使える性能な上、HP486Dよりも1万円ほど安い(最大トルク84N・m)
  • ミドルモデルHP484Dは、価格がHP458Dとほぼ同じなのに能力は大きく劣る(最大トルク60N・m)
  • コンパクトモデルのHP483Dは能力が低く、価格は安いがDIY用や軽さ重視のサブ機としてしか使えない(最大トルク40N・m)

またミドルとコンパクトはコアビットに対応していません。

そのためコアビットを使う予定の方は、HP486DかHP458Dの2択になります。

使用するコアビットのサイズが穴径65mmまでなら、価格の安いハイミドルHP458Dがおすすめです。

HP486Dの強みとオススメな人

フラグシップモデルのHP486Dは、能力や性能が非常に高いドリルドライバーです。

最大トルクが140N・mもあるので、さまざまな作業をパワフルにこなせます。

  • コンクリートの穴あけなら、穴径16mmまで
  • 鉄板は穴径13mm、木材なら穴径50mmまで穴あけ可能
  • 座掘りは穴径76mmまで(ナットや座金が飛び出さないように掘り込む作業)
  • 穴径170mmまでのコア抜き作業

コンクリートの穴あけや座掘り能力はHP458Dと同じですが、木材の穴あけやコア抜き作業は能力が格段に違います。

回転スピードが速いので、HP486Dの方が作業効率も良いです。

とくに以下のような方には、パワフルに作業できるHP486Dをおすすめします。

  • 硬い素材もスムーズに加工したい方
  • 大きいコア抜き作業をする方
  • 穴あけ作業が多い方
  • スピーディーに作業したい方

またさまざまな作業に使えるHP486Dは、用途が定まっていない方にもおすすめです。

トルクを細かく調整できるので、DIYから仕事まで幅広く活用できます。

まとめ

今回はHP486DとHP458Dの違いについて紹介してきました。

電動工具を購入する前に知っておきたい知識はまだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。