マキタ 充電式丸ノコ HS631DとHS001Gの違いについて解説します。
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今回はマキタの充電式丸ノコ、HS631DとHS001Gの違いについてご紹介したいと思います。
2019年に発売されたHS001G、まだまだ根強い人気を誇るHS631D。特に中古品の購入を視野に入れている方なら、どちらを購入しようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
まずは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
HS631Dの特徴について
HS631Dは2016年の11月に発売された、マキタの充電式丸ノコです。
非常に扱いやすい18Vシリーズとなっており、今でも愛用している方がたくさんいらっしゃいます。
HS631Dの基本的なスペックについて
基本的なスペックは下記のとおりです。
発売当初は、「今までにない丸ノコ」と評価されており、今でも根強い人気を誇ります。
専用品とも言われる「鮫肌チップソー」が非常に高性能で、こちらを使用するだけでHS631Dのパワーを最大限発揮できます。
HS631Dの特徴について
HS631Dは、165mmの充電丸ノコに合わせて作られた、非常に高性能な丸ノコです。
とくに摩擦抵抗を減らしつつ軽い切れ味を両立させた「鮫肌」というチップソーを使うと、作業量が50%アップします。
出典元:165mm 充電式マルノコ HS631DGXS_HS631DRGX/株式会社マキタ (makita.co.jp)より
この鮫肌チップソーは耐久力も従来品から上がっており、通常使用するだけで2倍長持ちと言われています。
もちろん鮫肌チップソー自体もすごい製品ですが、その製品に合わせてHS631Dが作られているので相性は抜群です。
またHS631Dに搭載されている大型ブラシレスモーターは、AC機同等の切断スピードを実現。
出典元:165mm 充電式マルノコ HS631DGXS_HS631DRGX/株式会社マキタ (makita.co.jp)より
またバッテリーの配置も従来機より見直しがなされ、最短全長を実現したと同時に水平バランスも保ちやすくなっています。
初心者の方にとっても信頼できる愛機となりますし、プロの方も現在現場で使われている方が多いです。
非常に高性能なため、発売から5年近く経っていても人気が衰えません。
HS001Gの特徴について
HS001Gは2019年の11月に発売開始となった、マキタの40Vmaxシリーズの丸ノコです。
40Vmaxシリーズは現在マキタの中でも最高と言われるシリーズで、スペックや性能・安全面と最高峰を誇ります。
HS001Gの基本的なスペックについて
基本的なスペックは下記のとおりとなっています。
40Vmaxシリーズの豊富なパワーにより、まるでAC100V品と違いがわからないほどの切断力を実現しています。
こちらもHS631Dと同じく、鮫肌プレミアムホワイトチップソーの使用が適切です。
またバッテリーも専用品となり、従来機と違ってバッテリーも防滴・防じん規格が採用されています。
HS001Gの特徴について
マキタの165mmAC機と比較し、切断スピードはおよそ65%アップというスペックです。
出典元:HS001GRDX 「無線連動」 非対応_HS002GRDX 「無線連動」 対応/株式会社マキタ (makita.co.jp)
また新二刀流モードが加わり、仕上げモードとスピードモードを扱えるようになりました。
スピードモードでは高速回転と高負荷時のトルクアップで、素早い切断が可能となっています。
負荷の高い作業になるとトルクが自動で上がり、力強い切断を開始。負荷がなくなれば高速回転となるので、切断時のストレスが最小限です。
また仕上げモードは一定の回転数を保ち、綺麗な切断を可能としました。
出典元:HS001GRDX 「無線連動」 非対応_HS002GRDX 「無線連動」 対応/株式会社マキタ (makita.co.jp)
定回転制御がない機種は負荷とともに回転数が下がってしまうため、切断面が荒くなってしまう傾向です。
しかし負荷に合わせて一定の回転数を保とうとする定回転制御は、粘り強いカットが可能となりました。
HS001Gは安全面にも配慮がされている
HS001Gはキックバック低減システムを搭載しており、安全面での配慮も忘れていません。
このキックバックとは、切断作業中に刃が木材に挟まってしまい、意図しない方向へ飛び出してしまう現象です。
よく丸ノコや草刈り機、チェーンソーでも見られます。詳しくは参考動画も用意しましたので、キックバックをご存じない方は参考にしてみてください。
非常に強い威力でチェーンソーが跳ね上がり、下手をすると人体に当たってしまうほどの威力があります。
そのためチェーンソーに限らず木材をカットする丸ノコは、このキックバックが起きないよう注意しなくてはなりません。
しかしHS001Gでは、急激な回転数が低下した際に自動停止する、「キックバック低減システム」を搭載しています。
もちろんすべてのキックバックを防げるわけではありませんが、機構として搭載されていると事故の確率を格段に下げられるでしょう。
パワーとスピード、仕上がりと安全面のすべてをバランス良く高次元で実現しています。
HS631DとHS001Gのスペック比較
HS631DとHS001Gはともに高性能であるものの、具体的な違いが少しわかりにくい面もあります。
ここでは具体的にHS631DとHS001Gのスペックを比較してみましたので、ぜひ購入の参考としてください。
スペックの比較
両者のスペックを表にして見比べてみましょう。
両機種の違い
スペックでは大きな違いがないものの、細かい部分で違いがあります。
とくに電圧が上がったことにより、HS001Gではモーターの温度上昇がHS631Dよりも緩やかです。
モーターの温度が上がりすぎると自動停止してしまうため、職人さんのような負荷の高い現場では停止すると仕事になりません。
また回転数がHS001Gは5,500min-1と、高速回転になっています。
仕上げモードはさらに回転数を4,100min-1まで下げられるので、騒音を抑えつつ仕上がりを追求可能です。
そして両機種とも防滴・防じん構造ですが、HS001のみバッテリーまで同規格が採用されています。
大きな違いがあるとは言い難いものの、より機能面での改善をHS001Gで施している印象です。
HS631DとHS001Gの決定的な違い
HS631DとHS001Gの決定的な違いは、電圧による粘り強さです。機能面での進化もありますが、全体的に見ると小さな変化に近いでしょう。しかしその差も、プロが使う上ではかなり扱いやすくなっています。
総合力もHS001Gが上になっているものの、やはり大きな違いは18V機か40Vmax機かの違いです。
基本的に電圧が上がればパワーを出せます。ただしあまり出力が高いと、作業時にパワーを持て余してしまうのです。
※とくにインパクトドライバーはネジの耐久力も想定する必要があり、パワーがありすぎるとネジが破損してしまうことも。
電圧に差があれば、余裕を持ったパワーを生み出せます。40Vmax機はモーターの発熱が18V機よりも抑えられ、より長い駆動時間を獲得しました。
そのため過酷な現場で使用すれば、HS001Gのほうがより長くスピーディーにこなせます。
HS631DとHS001Gどっちを買うべきか
実際にHS631DとHS001Gのどちらを選べばいいか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。
表やスペックの比較ではなく、こういう方におすすめ!ということを教えて欲しい要望もあるはずです。
そこでこの項目では、それぞれの機種に合う方をご紹介します。購入で迷われている場合、ぜひ参考にしてくださいね。
HS631Dがオススメな人
HS631Dは非常に高性能で、DIYからプロレベルの現場まで幅広い方々におすすめです。
- 初心者だけど高性能な丸ノコを使い続けたい
- 一般的な木工作業で使いたい
- 電源の確保が難しい現場で使いこなしたい
- 18Vシリーズで統一したい
DIYの入門から上級者レベルまで通用するものの、ハードな現場では少し粘り強さや連続作業に不安が残るかもしれません。
しかし現在でも型枠大工さんが使っていたり、多くの現場でも使われたりしています。何よりHS631Dは、販売されてからも長らく愛用し続けられている製品です。
基本的に18V機はメーカーにとっても幅広く展開していきたいシリーズなので、非常に扱いやすい位置づけとなっています。
エントリーから上級者向けまで安定して使え、長く使用するのにも適しているでしょう。
HS001Gがオススメな人
HS001Gは、スペック上だとHS631Dと大きな差は見られません。しかしプロが使う上ではかなり扱いやすい仕様となっています。
- ハードな現場でもガンガン使いたい
- 連続使用が行えずやむなく2台持ちしていた
- プロとしてハイスペックにこだわりたい
- 40Vmax機で統一したい
- 予算がたくさんある
日常遣いからプロまで幅広く使用できるのは、18Vシリーズです。予算も適切ですし、パワーも十分あります。
しかしよりハードに使う現場や、より安定した作業を求めるのであれば40Vmax機を使用すると良いです。
逆にDIYでの使用であれば、あまりあるパワーと機能を活かせない可能性があります。
もし予算があって今後も40Vmaxシリーズを買い揃えていきたいなら、おすすめできるかもしれません。
しかしそこまでハードに使わないのであれば、コスパ的にも扱いきれるという意味でも18V機のほうがおすすめです。
まとめ
今回はマキタの充電式丸ノコ、HS631DとHS001Gの違いについてご紹介してきました。
電動工具を購入する前に知っておきたい知識は、まだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。
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