グリスガンのおすすめメーカーの一覧と製品特徴について解説します
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グリスガンとは「グリス」を機器の可動箇所・グリスニップル(機械についているグリス注入口)へ注入するための専用工具です。
グリスは潤滑剤の1つで、使いやすさと効果の高さから、特に自動車・バイクや農業・建設機械の整備、DIYなどで使われます。
そんなグリスガンにも様々な種類があり、また数多くのメーカーも参入しているため、どの製品を選べばよいか迷ってしまうケースも多いです。
そこで、ここではグリスガンのおすすめメーカーと製品の特長について解説していきます。
その他にもグリスガンの手動式や電動式、エアー式などの違いについてもご紹介していきますので、これからグリスガンを購入しようと検討されている方は参考にされてみてください。
グリスガンのおすすめメーカー一覧と製品特徴について
まずはグリスガンを販売している主要なメーカーと、製品の特徴について解説していきます。
マキタ
マキタは国内シェア60%を占める大手電動工具メーカーです。
1970年代から海外での製造・販売に力を入れ、国内外問わず利用者のニーズを満たす製品を長年に渡り開発しています。
重機や農機、設備などのグリスアップ(注入)に最適な「充電式グリスガン」は、最大吐出圧力69MPaと国内最高の吐出パワー・スピードを誇ります。
グリス吐出量は調整可能で、長時間の注油作業も可能です。作業に応じて「自動変速」と「低速」の2つのモードで吐出速度を切り替えられため、機器への負担を最小限にできます。
広和
広和は昭和27年に創業した70年以上の歴史があるメーカーです。現在は潤滑装置をはじめ、福祉用具洗浄機や水中探査ロボットなど幅広く事業を展開しています。
多様化するユーザーのニーズに応えるべく、従業員が一丸となり開拓精神を持って業務に励んでいるのが特徴です。
電動式コードレスグリスガン(KBPシリーズ)は、ハンディタイプで場所を問わず簡単にグリスアップの使用が可能です。
リチウムイオンバッテリーが搭載されているため繰り返しの使用でき、電池の残量はランプで確認できます。
製品の種類としては、グリス補給をワンタッチで行える「カートリッジ交換タイプ」「詰め替え充填式」の2タイプの他、「高圧吐出タイプ」もあります。
京都機械工具(KTC)
京都機械工具(KTC)は1,950年に創業した工具メーカーです。製品の品質の高さに定評があり、グリスガンもトップクラスのシェアを誇ります。
KTCのエアグリスガンは、エアー駆動によりニップルへのグリス注入が可能です。
トリガーを引くだけで連続吐出作業が可能で、さらにエアレギュレーターが付属されているため高圧環境でも安全に使用できます。
約1mと長く、自由に曲がるフレキシブルノズル(別売り)を購入すれば、奥まった箇所にあるニップルへの注油も可能です。
エアー式の他にも、手動式や充電式などの様々なグリスガンが揃っています。
ヤマダコーポレーション
ヤマダコーポレーションは東京証券取引所スタンダード市場に上場する、創業100年以上の独立系機械メーカーです。
産業用ポンプや計量機をはじめ、様々な機器を製造・販売しています。
代表的な製品といえるハンドグリスガンは、420mLカードリッジ専用のレバータイプのグリスガンです。カードリッジのセットは簡単で、ゴミや砂などの混入する心配もなく、手を汚さずスピーディーに行えます。
エアー式のオートグリースマシンガンは、エアレギュレーターなどの付属品をエアー取り付けた後、本体のレバーを引くことでスピーディーにグリスアップできます。
他にも、車輌・建機や生産設備をはじめ、様々な機器・設備へのグリスアップに最適な「高圧グリスガン」があるなど豊富なラインナップが強みです。
THK
THKは産業機械部品や輸送機器の製造・販売にくわえ、AI・IOTなど様々な新規分野への参入も視野に入れています。
ものづくりサービス業としてニーズを的確に捉え、常にお客様の課題解決を考慮して製品開発を行っているのが強みです。
グリスガンユニット(MG70)はジャバラカートリッジ専用のグリスガンで、手を汚さずに給脂できます。
グリスガン本体はもちろん、用途や使用環境に応じた「オリジナルグリス」給脂方法の違いによる「潤滑用付属部品」も種類が豊富です。
グリスガンの手動・電動・エアー式の違いについて
冒頭でも説明しましたが、グリスガンにも様々な種類があります。
ここでは、主なグリスガンの種類である「手動・電動・エアー」式について解説していきます。
手動式
手動式のグリスガンは、ハンドルを握ればグリスが押し出されるシンプルな構造です。握る強さによってグリスを注入する際の圧力・速度を制御できるため、様々な用途に合わせて使えます。
手動式にはストレートタイプとピストルタイプがあり、ピストルタイプは片手でもグリス注入が可能です。
また、グリスを直接入れて使用する「グリス直入用」と補充・充填が容易に行える「カードリッジグリス用」にも分けられます。
エアー式
エアー式グリスガンは「空気圧式グリスポンプ」とも呼ばれています。
エアー式はグリスを注入するための圧力を、人力に頼らずに「外部のエアコンプレッサー」で調達するため「自動式」とも呼ばれる場合もあります。
エアコンプレッサーで生成される空気圧は手動式よりも高く、短時間で連続してグリスを注入できるのが、このタイプの強みです。
電動式
電動でグリス注入が行えるグリスガンです。コード不要のバッテリー充電式であれば、電源がない場所でも利用できます。
電動式はリチウムバッテリー電池が採用されている場合が多く、1度の充電でもかなり長持ちします。
充電時間も60分程度と短い場合がほとんどで、軽量性に優れ持ち運びも容易なため、長時間の使用には最適です。
長時間の使用による疲労を軽減し、作業効率を維持したい場合にはおすすめなタイプです。
ただし、他のタイプと比較して費用は高いので、利用シーンを十分に考慮したうえで購入するようにしましょう。
以上が主なグリスガンの種類です。
他には、ポンプハンドルを操作してシリンダー内の圧力を高めることで、グリスを押し出して注入する「ハンドポンプ式」もあります。
グリスガンの手動・電動・エアー式、それぞれおすすめの利用シーンについて
ここまでの内容を踏まえて、手動・電動・エアー式それぞれのおすすめ利用シーンを紹介します。
手動のグリスガンがおすすめの利用シーン
手動式はエアコンプレッサーなど外部機器への接続が不要という特徴もあるため、電力供給が難しい場所や狭い場所でも問題なく使用できます。
シンプルな構造でメンテナンスや清掃も行いやすいため、長期的に安定して性能を発揮させやすいタイプの1つです。
DIYなどの普段使いから仕事で一時的に使うなど、長時間連続して稼働させず、そこまで負荷のかからない作業に適しているでしょう。
電動のグリスガンがおすすめの利用シーン
電動式のグリスガン4~6キロ程度と比較的軽い製品が多く、携帯性に特化して作られている場合が多いです。
またバッテリー充電式であれば、電源がない場所での利用を前提に、LEDライトやフレキシブルホースが搭載されているモデルもあります。
手軽に持ち運びができ、電力供給がない場所でも長時間継続して安全に使用しやすいことから、建設現場や高所作業には特におすすめです。
エアー式のグリスガンがおすすめの利用シーン
エアー式グリスガンは、外部のエアコンプレッサーの使用により、手動式と比較して素早く・簡単にグリスの注入を行えます。
おすすめの利用シーンとしては、機械や車両の生産ラインなどグリスアップの機会が多い環境が望ましいでしょう。
ただし、エアコンプレッサーをはじめとした空気圧機器は、誤操作により部品の破損や怪我につながりやすいデメリットがあります。
そのため、ある程度の使用経験がある人の方が、エアー式の利用には適しているでしょう。
まとめ
今回は、グリスガンを買うならおすすめしたいメーカーと製品特徴などについて解説していきました。
この他にもDIYや電動工具に関する知っておきたい知識は、まだまだあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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