デウォルトの電動工具について特徴などを解説します
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皆さんは、デウォルトという1924年創業のアメリカの会社をご存知でしょうか。
黄色のカラーリングに、日本メーカー製よりもハイパワーな製品の多さから、どんな工具メーカーなのか気になっている方も多いと思います。
ということで今回はデウォルトの電動工具について、その特徴などを中心に解説していきたいと思います。
これから電動工具の購入を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
デウォルトの特徴
デウォルトというメーカー名を聞いたことはあるでしょうか。DIYをよくする方や、電動工具を好む方は名前を聞いたことがあるはずです。
実は米国で優秀な電動工具を作っているメーカーとして、広くシェアを獲得しています。
この項目ではデウォルト社の特徴についてまとめました。
デウォルトとはどんなメーカー?
デウォルト(DEWALT)は、北米でトップシェアを誇るメーカーです。日本では馴染みが薄いものの、実はしっかり商品展開がなされています。
アメリカにて1924年創業という、歴史のあるメーカーです。現地では200種以上のハンドツールに加え、800種以上のアクセサリーを展開中。
日本では商品展開が少ないものの、徐々に展開数を増やしているのが見て取れます。
ブラック&イエローのカラーが特徴的で、デウォルトと言えばこのカラーリングと呼ばれるほど。
国内ではほぼマキタやHiKOKIが主流となっておりますので、あまりデウォルトをご存じない方も多いでしょう。
しかしアメリカでは非常に多くの方が使っていて、近年日本のトレンドを踏襲しているようなスペック・デザインとなっています。
なぜ国内で人気がないの?
アメリカでは主流と呼ばれるほどのシェアを持っていても、なかなか国内ではデウォルトを使っているなんて言葉はほぼ聞きません。
プロが使用する電動工具といえば、ほとんどマキタかHiKOKIですよね。
実は以前、デウォルトは国内も大々的に展開を行っていた時期がありました。しかし当時はバッテリースペックが悪く、使い勝手が悪かったようです。
デウォルト自身としてもアメリカでトップシェアを誇るのだから、無理に国内展開をしなくても良いと判断したのかもしれません。
同時に当時の日本では海外製品は質が悪く、アフターサポートも悪いといった印象がついていました。
またアメリカ人と日本人では体格が異なりますし、タフで大きく頑丈な電動工具より繊細で扱いやすい電動工具が好まれる要因も大きいです。
その結果、日本国内では海外製の電動工具が流行りにくい動きもあるでしょう。
電動工具は信頼性が何よりも大切です。そのため古くから国内のあらゆる現場を支えてきた、マキタやHiKOKIの信頼性はとくに強固と言えます。
ただ近年のデウォルト製品はバッテリーも進化し、非常に扱いやすくなりました。一度騙されたと思って使ってみると、案外良いものだと実感できるかもしれません。
デウォルトの電動工具の特徴
デウォルトの電動工具を使ってみよう!と思う前に、一体どういった特徴があるの?と気になる方もいらっしゃるでしょう。
最近では日本国内の製品を踏襲しているかのような、サイズ感とデザイン性・スペックの良さが売りとなっています。
それぞれ特徴をまとめましたので、特徴を知りたい方はぜひ参考にして下さい。
高耐久
デウォルトの製品は、とにかく耐久性が高いです。北米では過酷な環境で使用するため、求められるニーズが高いと言えるでしょう。
そんなニーズを満たすため、実際に使用が想定される環境以上に過酷なテストを実施。
多くのプロユーザーからも支持を受けるほど、非常に信頼性の高いツールを生み出すことに成功しています。
過酷なテストに耐えるため、耐久性の高い素材を使用。さらに品質管理も力を入れており、製造から出荷まで厳しい基準を設けています。
非常に高い耐久性がある一方で、扱いやすさも追求されているのが特徴です。
ガシガシ使っても壊れない、という信頼性の高さがデウォルトの特徴と言えるでしょう。
高スペック
デウォルトの特徴と言えば、高いスペックを持っている点が挙げられます。
国内メーカーと比較しても、最大締め付けトルクは上位どころか上回っている数値です。
※とはいえあまり高い締め付けトルクはネジの破損を引き起こすので、過剰スペックと言えるかもしれません。
イメージとしては頑丈でパワーがあり、乱暴な扱い方をしても大丈夫!といった頼れる相棒感があります。
一昔前のデウォルト製品はスペックが低く、扱いづらい点から敬遠されがちでした。
しかし現在はスペックも国内トップメーカーに引けを取らず、パワー不足を感じる場面は少ないです。
高いバッテリー技術
デウォルトのバッテリーは、国内メーカーにも見られないような高い性能を持っています。
とくにDEWALT POWERSTACK™ バッテリーテクノロジーは非常に強力で、国内製品に使われる円筒形のセルを使用していません。
「デウォルトポーチバッテリーセル技術」というものを使用しており、エネルギー構造を平たい薄型のバッテリー化に成功。
スペースを有効利用でき、ハイパワーと軽量化を実現しました。
ほとんどのメーカーでは円筒形の同規格セルを利用するため、スペックとしては横ばいです。
別メーカーのバッテリーと言っても、使われる中身のセルは同一。あとは何個使うか、どう制御するかでしかありません。
その点デウォルトのバッテリーは全く新しいものなので、汎用性は厳しい一方で高性能さを売りにしています。
充電サイクルも2倍と言われており、今後のバッテリー技術を支えるものとなりそうです。
デウォルトはプロ向き?DIY向き?
デウォルトの製品は非常に高性能な一方で、果たしてプロ向きなのかDIY向きなのか分かりづらい面もあるでしょう。
では具体的にどういったユーザーが適しているのか、それぞれの観点で比べてみました。
デウォルトの製品はプロにも最適
デウォルトの製品はそもそも、北米でトップシェアを誇るメーカーです。その抱える顧客層はプロも含まれています。
過酷な環境でテストを行い、高い品質管理を実施。結果としてプロからも信頼されるほど、高い耐久性を実現しました。
過酷な現場でガシガシ使っても壊れず、高いスペック値のラインナップでどんな場面でもプロを支えてくれます。
またデウォルトは、54V FLEXVOLTという高電圧シリーズを展開中です。国内でも40Vmax(実質は36V)が上位なので、さらに上の電圧を扱っています。
まるで100V電源から取っているかのようなパワーにより、どんな現場でもコードレスでこなせる汎用性を生み出しました。
その点から言っても、よりハードな現場をこなすプロ向けと言えるでしょう。
デウォルトの製品はDIYにも最適
デウォルトの製品はプロにも最適ですが、実はDIYで扱う際にも最適なのをご存知でしょうか。
もちろんプロ仕様のハイパワーシリーズではなく、扱いやすい18V、10.8Vシリーズもラインナップにあるのです。
18VであればハードなDIYからプロ向け、10.8Vであれば休日に趣味で行うDIYのお供に最適。
ただし10.8Vのシリーズはラインナップが少ないので、どうしても行いたい作業にツールが合致しない場合は18Vを選ばなくてはなりません。
18Vシリーズであればデウォルト社最大のシリーズ構成となっているため、幅広い製品群から最適なものを選べるでしょう。
【結論】幅広いユーザーに向いている
デウォルトの製品は、結論としてプロからDIYerと幅広いユーザーに向いています。
理由はデウォルト社の製品展開で、低電圧からハイパワーシリーズまで幅広く取り揃えている点が大きいです。
さらにDIYが高じてプロ向けの結果を求める場合でも、デウォルトの製品はステップアップにも対応しています。
展開している54V FLEXVOLTバッテリーは、下位互換性を保持。18Vシリーズを持っていても、高電圧シリーズを買い足しての利用が可能です。
10.8Vシリーズもサブ機として使えるぐらいタフさと高性能さがありますし、どのシリーズから始めても問題ありません。
ぜひ気になるシリーズがあれば、手にとって見るところから始めてみても良いでしょう。
マキタやHiKOKIとの違いについて
デウォルトの製品を検討しているけど、やっぱりマキタやHiKOKIも気になる…という方も多いのではないでしょうか。
マキタやHiKOKIは国内製品ですし、アフターサポートも充実しています。だからこそ違いについて理解しておく必要があるでしょう。
ここではデウォルトとマキタ、HiKOKIの違いについてまとめました。
デウォルトとマキタ、HiKOKIの大きな違い
デウォルトとマキタ、HiKOKIの大きな違いは信頼性です。やはり国内の現場を支えてきたマキタとHiKOKIの信頼性は、デウォルト以上に高いと言えるでしょう。
もともとデウォルトも国内展開は合ったものの、当日の低いバッテリー技術により「海外製品は悪いもの」という印象が植え付けられています。
しかし現在ではデウォルト製品のスペックも高くなり、国内製品以上に高いバッテリー技術も使われるレベルとなりました。
アフターサポートも行き届くようになったため、一般的な利用では大きな問題が生じない水準にまで上がっています。
ただし従来から同メーカーの製品を使っている場合、アフターサポートや同シリーズ内のアクセサリー類使いまわしが非常に便利です。
思い切って買い替えを考えるほど、魅力的に映るかどうかは別の話と言えるかもしれません。
そこでおすすめとしては、10.8V製品をサブ機として持つことです。サブ機としての利用なら問題なく使えますし、その特徴をつかめるでしょう。
実際に利用してみれば、デウォルト製品も信頼性が高いアイテムだと体感できるはずです。
メーカー特徴の細かい違い
製造技術が一定水準に到達していなかった時代と違い、現在ではそこまで大きな違いになるほど品質の差はありません。
電動工具業界もノウハウが蓄積されてきたほか、バッテリー技術の革新でより差は縮まっています。
しかしメーカーも独自色があり、その特色によって特徴が異なる点は押さえておくと良いでしょう。
まず国内シェアNo.1のマキタは、その豊富なラインナップ数と高い製品品質、国内拠点の多さから来る万全なアフターサポート体制が魅力です。
どんなにアフターサポートが高水準化してきても、やはりマキタのアフターサポートは頭一つ飛び抜けています。
とくに修理3日体制を掲げているマキタは、万が一の故障でも安心して任せられる信頼感があるでしょう。
製品自体も高品質なので、初めての方から幅広い現場を飛び回るプロまでおすすめです。
国内シェアNo.2のHiKOKIは、マキタに次ぐ高い品質の工具を生み出し続けています。
アフターサポートはマキタに一歩劣るものの、その体制は一般利用で全く引けを取りません。
マキタと比較してツールのデザイン性が高く、マキタのデザインになじまないユーザーから根強い人気があります。
またスペックに反映されない独自技術の高さも特徴的。同じトルク値でも、HiKOKIのほうが扱いやすく、締め付けスピードが異なるものも多いです。
最後にデウォルトは、高い耐久性と革新的なバッテリー技術が特徴となっています。
ハードに使っても壊れない工具がほしい、高いスペックが欲しいと思うならデウォルトを選ぶと良いでしょう。
デウォルトの製品を購入する前に知っておきたい注意点
デウォルト製品を購入したい!と思った際、いくつか注意点があるので事前に押さえておきましょう。
購入してから何か違った…と思っても遅いので、しっかり確認してから購入するのがおすすめです。
購入できる店舗が少ない
デウォルトの製品を購入しようと思ったとき、国内で取り扱っている店舗は圧倒的に少ないです。
実店舗で購入できるケースは稀だと思っておくと良いほど。しっかり手にとって購入するか決めたい、と思っている場合は注意が必要です。
販売している店舗が少ないだけではなく、実機が置いてある店舗もほとんどありません。
そのためレビュー記事やYouTube動画での情報をキャッチアップして、購入するか決めなくてはならないでしょう。
※そういった購入するまでのハードルが高い点も、国内での普及が遅れる要因となっています。
居住エリアによってはかなり遠方にまで足を運ばなくてはならないため、やや購入時のハードルが高いです。
そんな状態であればわざわざ入手しにくいデウォルトよりも、すぐホームセンターでも手に入る国内トップメーカーを選ぶ流れになってしまうでしょう。
ただしAmazonやネット販売であれば入手しやすいので、購入を考えている場合は通信販売を活用するのがおすすめです。
特徴やレビュー、情報が少ない
実際にデウォルト製品で検索してみると、あまりにも情報が少ない状態を体感できるはずです。
デウォルトの特徴も得にくく、レビューも圧倒的に少ないです。この状態では欲しい工具がどういった特徴になっているのか、とても分かりにくいでしょう。
一般的なインパクトドライバーであればまだ情報はあるものの、やや用途が限られる工具になってくるとそもそも情報自体が見当たりません。
本記事にたどり着いたのであれば、まだ網羅的に情報を獲得できます。しかしより深く、細かい情報に関しては情報取得の方法を変えなくてはならないでしょう。
もし周囲でデウォルト製品を使っている方がいるなら、直接伺ったほうが良いかもしれません。
またYouTubeを利用して英語検索すれば、デウォルトに関する実機レビューは多く出てきます。
英語変換は手軽に利用できますので、情報を獲得したい場合はそういった工夫も必要です。
ちょっとした修理・調整の対応に差がある
例えばマキタやHiKOKIの場合、出張の際に近くの拠点で調整・修理をしてもらうことが可能です。
少し調子が悪いので、ベアリングを調整してもらいたい。急に壊れたので見て欲しい。こういったニーズに答えてくれます。
しかしデウォルト製品はそういったアフターサポートを行っていません。故障したなら購入先に伝え、製品を送って修理・調整の対応となります。
マキタやHiKOKIのように、かゆいところに手が届くようなサービスは期待しないでおきましょう。
とはいえデウォルト製品はタフで頑丈に作られており、過酷なテストを経て届けられています。
そうかんたんに壊れるものではないため、国内トップメーカーと同じサポートは期待しないでおくのがおすすめです。
急な対応もできるよう、サブ機を持つと良いでしょう。
まとめ
今回はアメリカの工具メーカーであるデウォルトについて解説してきました。
その他にも、電動工具について知っておきたいことはまだまだあります。
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