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ボッシュのGSR18V-90FCの特徴について解説します

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皆さんはボッシュのマルチドライバードリル「GSR18V-90FC」をご存知でしょうか。

ボッシュはDIYをはじめ、さまざまな用途で利用できる電動工具を販売している海外の有名メーカーの一つです。

今回は、その数ある製品の中から注目度の高いマルチドライバードリル「GSR18V-90FC」について、その特徴やスペックなどを中心に解説していきたいと思います。

「GSR18V-90FC」が気になっている方はぜひ、最後まで読んで参考にされてみてください。

【ボッシュ】GSR 18V-90 FCの特徴

ボッシュのGSR 18V-90 FCは、フレキシクリックシステムを搭載したマルチドライバードリルです。

この電動工具はドリルが主体となっており、先端を付け替えて多彩な作業に適合します。

では基本的なスペックと、機能について見ていきましょう。

スペック

スペックは下記の表にまとめましたので、詳細を見たい方は確認してみてください。

 

GSR 18V-90 FC

能力

木工:38mm

鉄工:13mm

木工ホールソー:68mm

鉄工ホールソー:53mm

最大トルク

【剛性体締付】64N・m

【弾性体締付】36N・m

回転数

高速:2,100min-1

低速:630min-1

電圧

18V

先端形状

六角6.35mm(海外9mm仕様のみ)

重量

0.94kg(本体のみ)

本体寸法

136×255×77mm

価格

50,000円(税抜)

木材だけではなくプラスチック、金属の穴あけも十分行えるスペックです。

後述するアダプターを使用すれば、コンクリートの穴あけも問題ありません。

ネジ締めや緩め作業にも問題なく使える、非常に多彩で幅広い作業が行える一台となっています。

機能

アダプター付け替えによる多彩な作業だけではなく、下記3つの主要な機能が備わっています。

  • キックバック防止機能
  • コネクト機能対応
  • 新高制御クラッチ

キックバックは非常に危険が伴いますので、標準で防止機能がついているのは嬉しいポイントです。

コネクト機能はスマホと連携し、工具からのメッセージやライト、制御を細かく設定できます。新高制御クラッチの搭載により、作業効率もアップ。

またアダプターが標準で付属します。(キーレスチャックアダプター)

ほかにも下記4種類のアダプターが別売品として提供中です。

  • ビットホルダー式アングルアダプター
  • スミヨセアダプター
  • アングルアダプター
  • SDSプラスハンマードリルアダプター

そのため合計で5種類の用途に対応できます。穴を開ける用途では、かなり多彩なツールと言えるでしょう。

SDSプラスハンマードリルアダプターは、アタッチメント付け替え工具では世界初の対応です。

コンクリートの穴あけもされる方はGSR 18V-90 FCを持っておくと、いちいち工具を別に持ち歩く必要がありません。

GSR 18V-90 FCHとの違いについて

GSR 18V-90 FCとGSR 18V-90 FCHという機種があり、どういった違いがあるの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

実はHが付くほうの型番は、本体のみの設定となっています。

すでにボッシュのバッテリーを持っていて、本体のみ欲しいと思われる方に最適です。

本体のみとはいえ、フルメタルキーレスチャックアダプターとベルトフック、キャリングケースが付属します。

アダプターが付かないか気になる…という方でも安心です。バッテリーさえ手元にあれば、購入してすぐ使用できるでしょう。

GSR 18V-90 FCはどんな用途に便利?プロ向き?DIY向き?

実際に使用する前提で考えたとき、GSR 18V-90 FCはどういった用途に向くでしょうか。

またプロ向きなのか、DIY向きなのか気になりますよね。

ここではそれぞれの用途と、プロ向きDIY向きの観点でまとめました。

GSR 18V-90 FCの用途

GSR 18V-90 FCは基本的に、穴あけに特化したドリルドライバーです。さらに先端が付け替え可能となっており、多彩な穴あけ作業に適しています。

それぞれ用途を見ていきましょう。まずアタッチメントを装着していない状態では、六角6.35mmに対応しています。

※ただし海外9mm溝ビット仕様なので注意。

六角軸のドリルがすぐに使え、ネジ締めや緩め作業にも使えます。インパクト機能はないので、素早く打ち込んでいく用途にはやや不向きです。

端部や壁際での作業を行いたいときは、スミヨセアダプターを使用してください。正面に構えられないときはアングルアダプターを使用しましょう。

この2つは角度調整が16種類つけられます。あらゆる使用環境に適応しているのが特徴です。

そしてSDSプラスハンマードリルに変更すれば、コンクリートへの穴あけも行えます。

木材や金属だけではなく、コンクリートや石材への穴あけが幅広く行えるので非常に便利です。

GSR 18V-90 FCはプロ向き?DIY向き?

GSR 18V-90 FCは、プロ向けの電動工具です。実はボッシュのラインナップで、プロ用とDIY用のカラーが異なるのをご存知でしょうか。

プロラインナップはブルー、DIYラインナップはグリーンとなっています。

GSR 18V-90 FCはブルーですので、プロ用に作られているのが分かるはずです。

プロ用とDIY用の違いは、おもに耐久性や静音性、パワーの3つです。やはり現場でハードに使う想定がされているため、あらゆるスペックが異なります。

とはいえDIY用として使えないか?というわけではありません。DIY用途でも穴あけ加工が多く、ハードに使うのであればプロ用を選択したほうが良いでしょう。

とくに静音性が高いものほど、使える環境は増えます。ハードに使わなくても、機能性からプロ用を選ぶ場面も多いはずです。

またDIY用で多彩に使えるマルチドライバードリルはないため、あえてプロ用を選んで効率よく作業を行う選択もあります。

パナソニック EZ1DD2との違い

マルチに使えるドリルドライバーとして、パナソニックから販売されているEZ1DD2があります。

このEZ1DD2とボッシュのGSR 18V-90 FC、一体なにがどう違うのでしょうか。

大きな違いやスペックの違い、おすすめの人についてまとめました。

大きな違い

パナソニックのEZ1DD2とボッシュのGSR 18V-90 FCは、基本的なスペックがほぼ同一です。

基本的な穴あけ用途ではあまり違いが見られず、どちらも適正なスペックを持っていることが分かります。(詳細はのちのスペック比較で御覧ください)

しかし大きな違いとして、対象ユーザーの違いから来る「用途の違い」が細かな点で見られました。

具体的にはボッシュが幅広い穴あけ用途に対応し、世界初のSDSハンマドリルアダプターにも対応している点。

穴あけ用途でコンクリートにも作業をするとなれば、本格的なハンマドリルが必要です。

ボッシュのGSR 18V-90 FCはアダプターとしてSDSハンマドリルが使えるので、1つのツールでほとんどの作業をまかなえるでしょう。

※ただしロータリー式とは異なるため、作業負荷が大きいです。穴あけ用途がメインの場合は、専用小型ドリルを持っておいたほうが良いかもしれません。

対してEZ1DD2は、おもに電気工事を行う業者向けの想定です。この用途はパナソニックが古くから、国内の電気工事技士に製品を提供してきたから背景があります。

EZ1DD2のアダプターはSDSハンマドリルが対応せず、代わりにケーブルカッターアタッチメントが対応。

CV線100mm2までの切断作業に対応し、ケーブルカッターを併用できます。

このように用途の違いがあるため、どちらが適しているのかを自分で確認して購入検討すると良いでしょう。

スペックの違い

スペックの違いは、下記のシートをご参照ください。

 

GSR 18V-90 FC

EZ1DD2

能力

木工:38mm

鉄工:13mm

木工ホールソー:68mm

鉄工ホールソー:53mm

穴あけ

【Highモード】ホルソーSPC(φ21×1.6mm)18V 5.0Ah約45穴、14.4V 5.0Ah約35穴

【Highモード】木工・米松(φ15×120mm)18V 5.0Ah約260穴、14.4V 5.0Ah約180穴

ネジ締め

【Highモード】テクスネジ・SPC

(φ6×13mm・板厚1.6mm)18V 5.0Ah約760本、14.4V 5.0Ah約500本

最大トルク

【剛性体締付】64N・m

【弾性体締付】36N・m

18V:高速11N・m/低速30N・m

14.4V:高速10N・m/低速29N・m

回転数

高速:2,100min-1

低速:630min-1

18V:高速1,800min-1/(低速)530min-1

14.4V時:高速1,450min-1/低速430min-1

電圧

18V

14.4V/18V

先端形状

六角6.35mm(海外9mm仕様のみ)

六角6.35mm

重量

0.94kg(本体のみ)

1.75kg

本体寸法

136×255×77mm

133×253×64mm

価格

50,000円(税抜)

38,500円(税抜)

基本的なスペックは、あまり大きく違いが見られません。とはいえ最大トルクや回転数を考えると、GSR 18V-90 FCのほうに優位性が見られます。

とはいえGSR 18V-90 FCは使用できる六角が海外9mm溝仕様のみや、18Vのみという部分で少し不便を感じる場面があるかもしれません。

一方EZ1DD2は一般的に入手できる六角6.35mmに対応しており、18Vだけではなく14.4Vにも対応しています。

GSR 18V-90 FCとEZ1DD2はどっちがどういう人におすすめ?

GSR 18V-90 FCとEZ1DD2を比較した際、やはり想定されるユーザーに合わせた違いが見られます。

そのため自分がどういった用途で使用するのかを考えれば、自ずとどちらが適切か見えてくるでしょう。

基本的な穴あけ用途なら、GSR 18V-90 FCとEZ1DD2どちらを選んでも構いません。

メーカーで選ぶ場合もありますし、もともと保有しているメーカーの工具があればバッテリーを使い回しできます。

ただボッシュのGSR 18V-90 FCは基本スペックがEZ1DD2よりも高いので、悩んだらGSR 18V-90 FCを選んだほうが作業効率は高いでしょう。

注意すべきは六角ビットを使う際、海外9mm溝ビットのみの対応という点。難しいと感じるなら、国内で扱いやすいEZ1DD2を選んだほうが無難です。

また電工用途が多いならEZ1DD2、コンクリートの穴あけも考えるならGSR 18V-90 FCを選ぶと安心できます。

価格差は同じアタッチメントを揃えるとほぼ同じなので、上記用途で選択しておくと良いでしょう。

まとめ

今回はボッシュのマルチドライバードリル「GSR18V-90FC」について、スペックや製品特徴を中心に解説していきました。

電動工具については、まだまだ知っておきたい知識がたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。