TD173DとTD170Dの違いについてスペックや機能など徹底解説
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マキタから発売されたTD173D。
今回はマイナーチェンジモデルとして発売された同機種ですが、現在でも需要のあるTD170Dと、どれくらい性能差に違いがあるのでしょうか。
TD170Dも廃盤となり入手が難しくなってきたので、そろそろ買い替えを検討されている方も多いと思います。
ということで今回は、TD173DとTD170Dの違いについて解説していきたいと思います。TD170Dから買い替えを検討されている方やTD170Dの購入を検討されている方はぜひ、参考にされてみてください。
TD173Dの特徴
TD173DはTD172Dからそれほど大きな変化はありませんが、細かい部分での改良が施されており、とても使いやすいモデルとなっています。
まずは、TD173D独自の特徴をみていきましょう。
TD173Dの特徴:ヘッド長の短縮化
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
インパクトドライバー選びで、トルク値の次に重視されるポイントとして、「ヘッド長」があげられます。
TD173Dではヘッド長が一つ前のモデルであるTD172Dよりも短縮され、ヘッド長は111mmとなりました。従来機であるTD172Dが114mmでしたので、3mmほど短くなっています。
ヘッドの長さは、短ければ短いほど狭い場所でも作業がしやすくなり、使い勝手が良くなるため、このポイントを重視される方も多いです。
TD173Dの特徴:傾き角度が業界最小の10.5°
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
TD173Dの傾き角度は約10.5°となっており、執筆時点での業界最小クラスとなっています。
傾き角度は墨打ち時に関わる要素で、TD173Dは従来モデルよりも壁際などの墨打ち時にカムアウトが起こりづらい設計になっています。
HiKOKIなどの他社製では、この墨打ち時のカムアウトについて触れているインパクトドライバーはありませんので、マキタ独自の目線で使いやすいさを考え抜かれています。
ただし、この傾き角度については旧モデルであるTD172Dからの変化はありませんので、この点は注意が必要です。
TD173Dの特徴:全周リング発光LEDライト
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
TD173Dの大きな変化のひとつとして、この全周リング発光LEDライトの採用があげられます。
これまでのマキタ製インパクトドライバーのモデルチェンジでは、ライトの進化が定番化していましたが、今回もさらに良くなっています。
今回は国内初の全周式のリング発光LEDライトが採用されました。
LEDを一周、12個も敷き詰めることで、圧倒的な光量を実現しています。従来の2灯式や3灯式のLEDではどうしても発生していたビットの影を、全周リング発光LEDライトでは限りなくゼロにすることが可能になります。
従来機TD172Dと比較すると、明るさは約2.5倍。明るさも3段階で調整できるようになり、ライトモードを使えばLEDライトとして使用することができる優れものです。
TD173Dの特徴:バッテリーを後方に配置
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
TD173Dでは従来機よりもバッテリーが後方に配置され、グリップ重量位置の見直しがされています。
重心の位置がグリップの中心線に近くなることで、インパクトドライバーの全体のバランスが良くなり、どの角度でも無理なく作業をおこなえます。
また、バッテリーが後方に移動したことで、障害物との干渉も減らすことができ、従来機では届かなかった箇所へのネジ締め作業も可能になっています。
TD173Dの特徴:ビットスリーブの改良
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
TD173Dでは、ビットスリーブにも改良が加えられています。
従来機であるTD172Dでは、強みでもあるビットスリーブの滑り止め加工が弱点にもなってしまい、部材などが強く当たると「大きく損傷してしまう」というデメリットが存在していました。
その欠点を補う形でリニューアルされたのが、このTD173Dで採用されたスリーブです。
縁部分にリブを設けることで、スリーブが部材などに当たった際の衝撃に耐えられるよう設計され、TD172Dよりもスリーブの剛性が強くなっています。
TD173Dの特徴:後方配置操作パネルの採用
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
TD173Dでは、打撃モード切替などの操作パネルを後方に配置しています。
TD172Dまではバッテリー前方のグリップ部分に操作パネルが配置されていましたが、TD173Dではバッテリー背面に操作パネルが設置してあります。
強みとしては握ったままの状態でも、「現在使用しているモードが確認できる。」ということのようですが、こちらに関しては、好みが分かれるかもしれません。
他社製でも前方や側面に操作パネル類を配置していますので、この配置変更が吉と出るかは未知数です。
TD170Dの特徴
出典元:マキタ株式会社公式サイトより
続いて、TD170Dの特徴についてみていきます。
TD170Dは現在でも愛用者が多く、初めて楽らくモードが採用された機種でもあります。
ですが、現在では廃番となっており、新品での購入は難しくなっています。
TD170Dの特徴:前面の大型操作パネル
出典元:マキタ株式会社公式サイトより
TD170Dは初めて前面に操作パネルが採用されたモデルで、打撃力や楽らくモード切り替え、残容量表示(スイッチ連動)などの確認が可能です。
厚みを抑えたボディーは、下向き作業でもバッテリが下がりにくいよう重心のバランスが考えられており、狭い場所での作業しやすいよう設計されています。
TD170Dの特徴:単式高輝度LED
出典元:マキタ株式会社公式サイトより
TD170Dでは、単式のLEDライトが採用されています。
この点はTD171DよりもLEDライトの数が少ない単式のライトとなっており、また、ライト配置もトリガー上部となっています。
ちなみに、ヘッド横に2灯配置されているモデルは、TD170Dの後継機であるTD171Dからです。
TD173DとTD170Dの違い
それぞれの違いについて理解したところで、本題であるTD173DとTD170Dの違いについてみていきましょう。
TD173DとTD170Dの違い:LEDライト
TD173DとTD170Dとでは、LEDライトの方式が異なります。
TD173Dが全周リング発光LEDライト(12灯)なのに対し、TD170Dは1灯のLEDを採用しています。そのため、単純な明るさ勝負なら12灯ものLEDを搭載しているTD173Dに軍配が上がります。
手元の明るさにもこだわりたい場合は、この点の違いを把握しておく必要があります。
TD173DとTD170D の違い:全長(ヘッド長)
TD173DとTD170D の大きな違いとして、ヘッド長があげられます。
TD173Dのヘッド長は111mmとコンパクトであるのに対し、TD170Dのヘッド長は117mmとなっています。
さすがに約6mmの違いがありますので、狭い場所で作業感に大きな違いがあると思います。
ヘッド長は短ければ短いほど扱いやすくなりますので、狭い場所で作業することが多い場合は、TD173Dを選ぶ方が良いかもしれません。
TD173DとTD170Dの違い:本体重量
TD173DとTD170Dの重量の違いは約0.1kgの差となっています。
TD173Dは1.5kg、TD170Dは1.4kgです。
どちらもバッテリー装着状態の重量差が100gとなっていますので、重量に関してはあまり差は感じられません。
TD173DとTD170Dの違い:最大トルク値
最大トルクの違いは、かなり気にされる方も多いと思います。
しかし、TD173DとTD170Dとでは、あまり有意差はありません。TD173Dの最大締付けトルクは180(N・m)となっており、TD170Dの最大締付けトルクは、175(N・m)となります。
トルクに関しては両機種に大きな差は無く、可能な作業や作業のスピードなどに関しても有意差は少ないと感じます。
TD173DとTD170Dの大きな違いについて
では最後にTD173DとTD170Dの大きな違いについて見ていきます。
TD173DとTD170Dの違い:LEDライト
まずTD173DとTD170Dの大きな違いとしてあげられるのが、LEDライトの違いです。
TD173Dは全周リング発光LED(12灯)が採用されており、TD170Dは単式(1灯)LEDを採用しています。
夜間作業も多くある場合は、この手元の明るさも重視するポイントだと思いますので、この違いは把握しておきたい違いです。
TD173DとTD170Dの違い:操作性
TD173Dは低速から高速域まで、直感的なトリガ変速操作が可能な新トリガスイッチが採用されています。
TD173Dは従来機よりも、各段に使い勝手が良いインパクトドライバーといえます。
TD173DとTD170Dの違い:ヘッド長
インパクトドライバーはヘッド長は最も重要な要素のひとつです。
短ければ短いほど狭い場所でも作業がしやすくなります。
TD173Dはヘッド長は111mmとなりました。
前モデルのTD170Dは117mmなので、大幅に短くなっている事が分かります。
ちなみに現在、マキタのインパクトドライバーのヘッド長ではTD173Dが最も短いです。
TD173DとTD170Dの違い:楽らくモード
TD173DとTD170Dの大きな違いとして、楽らくモードの違いがあげられます。
TD170Dの楽らくモードは、4種類の打撃切り替えと楽らくモードとテクス用の2種類です。
一方、TD173Dの楽らくモードでは「最速・強・中・弱」の打撃切り替えに加えて、木材・テクス用(薄板)・テクス用(厚板)・ボルト(正転時)の4種類のモード切り替えが搭載されています。
ちなみに、TD173Dの木材モードは、TD170Dの楽らくモードと同じ機能ですので、テクス用(薄板)・テクス用(厚板)・ボルト(正転時)の3モードの違いがある点が大きな違いとなっています。
TD173DとTD170Dの違い:ケース
TD173DとTD170Dの大きな違いは本体だけではなく、ケースにも違いが存在します。
TD173Dのケースは、防じん・防水プラスチックケースとなっており、またケースサイズは従来品と同等のまま、収納部分の見直しがされています。
最大の違いはバッテリーの収容可能数で、TD173Dのケースでは最大4個のバッテリーを収納できます。
出典元:マキタ株式会社公式サイト「充電式インパクトドライバ TD173DRGX/株式会社マキタ」より
一方、TD170Dの収納ケースでは最大でも2個までとなっていますので、この点も大きな違いです。
まとめ
今回は、TD173DとTD170Dの違いについて解説してきました。
電動工具については、まだまだ知っておきたいことがたくさんありますので、ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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