NEWS
新着情報

ミルウォーキーとマキタやHiKOKIの特徴の違いについて解説します

ハンズクラフトのロゴ

ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。

当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで9店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。

ミルウォーキーは海外の電動工具メーカーで、ここ数年で主にDIYユーザーの間で利用者が増えている注目のメーカーです。

その背景には、2021年にオープンしたオンラインストアの誕生が関係しており、日本でもミルウォーキー製品が入手しやすくなったことが理由だと言われています。

そんなミルウォーキーですが、国内の主要メーカーであるマキタやHiKOKIと比べて、どういった製品の違いや特徴があるのでしょうか。

この記事では、ミルウォーキー製ツールの特徴や商品の購入方法などを交えながら、マキタやHiKOKIとの違いについて解説していきます。

ミルウォーキーが気になっている方は、ぜひ参考にされてみてください。

ミルウォーキーとは

出典元:ミルウォーキー公式サイトより

ミルウォーキーは1924年に米国で創業したメーカーです。1970年代には所有権がAmstarに渡り、1995年にスウェーデンの産業機器メーカーへ渡りました。

現在は香港の総合電動工具メーカーTTIに買収され、TTI内のブランドとして展開しています。

創業時は電動ドリルをメインに扱っていました。

その後は新しい機構や機能の電動ツールを販売し、世界シェア第二位の工具ブランドとなっています。

日本では知名度があまり無いものの、実は世界的に有名なブランドです。

ミルウォーキーの特徴について

ミルウォーキー製ツールの特徴は、以下の3点です。

  • 赤と黒をベースにしたオシャレなデザイン
  • 革新的な技術で高耐久と長寿命を実現
  • 低電圧のモデルも高性能

とくに性能と耐久の評価が高く、世界各地の現場で愛用されています。コンセプトも現場で使うプロ向けの製品として、耐久力に力を入れているのが特徴です。

またミルウォーキーはラインナップが豊富で、国内にはない製品ジャンルが魅力的となっています。

例えば建築ツールや電動工具に加え、アクセサリー類も多数取り揃えているスタイルです。

とくにリチウムイオン電池式のツールが多く、全シリーズで約300種類も販売しています。

日本での販売開始と購入方法は?

日本でミルウォーキーが販売を開始したのは、2021年4月1日からです。

販売当初は公式オンラインストアと、直営店のHEAVY DUTY CENTERでしか購入できませんでした。

現在ではミルウォーキーの商品を取り扱う販売店が少しずつ増えています。

販売店の情報は公式オンラインストアに記載されているので、実物を見たい方はチェックしてみましょう。

またAmazonや楽天市場での販売も開始しているため、公式以外のインターネットショップでも購入可能です。

ミルウォーキーの強みと弱みについて

出典元:ミルウォーキー公式サイトより

ミルウォーキーの充電工具は画期的なテクノロジーにより、製品のパフォーマンスを最大限まで引き上げています。

そのため12Vシリーズは、性能が他社モデルの14.4~18V相当です。18Vシリーズだと性能が他社モデルの36~40Vに匹敵します。

ここではブランドの強みだけではなく弱みもお伝えするので、購入を検討している方はどちらも把握しておきましょう。

ミルウォーキーの強み①バッテリーが高性能

ミルウォーキーは、充電工具用バッテリーが非常に高性能です。

独自に開発した加熱制御システムと温度調整セルフレームを搭載しているため、過負荷の状態でも長い時間使えます。

バッテリーセルの個別収納や衝撃吸収構造を採用しているので、バッテリー自体の耐久性も高いです。

水を排出する設計なのに加え、基盤には撥水コーティングが施されています。

そのため衝撃や水によるダメージを軽減できる上、外気温が氷点下になる現場でも問題なく使用可能です。

また18Vのハイアウトプットバッテリーは、より高い性能でハイパワーを発揮できる設計となっています。

ミルウォーキーの強み②自社製造のモーターを使用

ミルウォーキーのモーターには、ブラシレスモーターが使われています。

ブラシレスモーターは磁石側が回転する構造で、電気的に電流の切り替えを行う次世代型モーターです。

エネルギー効率が良いため、消費電力を抑えてハイパワーに使えます。

その上ミルウォーキーの電動工具に搭載されているのは、ツールに合わせた自社製造のブラシレスモーターです。

高性能なツールに合わせて改良されているので、個性や性能に合わせたパワーを発揮できます。

またモーター内部には太い銅線が使われており、一般的なブラシレスモーターよりも高負荷に耐えられる作りです。

ミルウォーキーの強み③REDLINKプラスインテリジェンスの搭載

ミルウォーキーの電動工具には、REDLINKプラスインテリジェンスという集積回路が搭載されています。

これはモーターやバッテリーの状態をモニターして、最適な状態で連携させる制御システムです。

高性能のバッテリーとモーターを搭載していても、連携がままならないと電動工具は最高のパフォーマンスを発揮できません。

  • 過負荷になると停止する
  • モーターの性能を十分に発揮できない
  • 過度の使用でモーターが焼き付く

制御システムでの連携がとてもスムーズなため、過負荷になっても最大の性能を維持できます。

また充電時の充電状態もモニターするので、バッテリーの寿命も長くなりました。

ミルウォーキーの弱み

ミルウォーキーは海外のブランドなので、海外製品を日本で使用する際の難点が弱みとなります。

  • 修理対応が東京都の直営店のみ
  • 部品の取り寄せや修理に時間を要する可能性がある
  • 日本製のアクセサリーは使えない場合がある
  • コンセント式の電動工具は電圧が異なる

ミルウォーキーへの問い合わせは、カスタマーサービス宛のメールで行えます。しかし、修理対応は電話か直営店への来店だけなので、対応の窓口が少ない状態です。

修理部品の取り寄せは輸入になる可能性が高く、修理に時間を要する懸念もあります。

またドライバーのビットやコンセントは形状が異なる可能性もあるため、サイズや電圧の確認が必要です。

とくにビットに関しては、日本製品と規格が合わず、追加でアタッチメントを探す必要があったり、ミルウォーキーに合ったビットの購入をする必要があるため、アクセサリー類には注意が必要です。

マキタやHiKOKIとの製品コンセプトの違いについて

出典元:株式会社マキタ公式サイトより

プロ向けの電動工具で人気が高いのは、日本のメーカーならマキタやHiKOKIです。

そのため日本の大手メーカー2社と、ミルウォーキーとの違いが気になる方もいるでしょう。

ここではマキタやHiKOKIと比較した場合の相違点についてお伝えします。

マキタやHiKOKIにはない製品ラインナップ

まずは日本メーカーとミルウォーキーの、ラインナップの種類に注目しましょう。

ミルウォーキーでは日本メーカーで扱っていないタイプのツールを販売しています。

とくに手工具として使われているツールを電動化した、12Vシリーズは必見です。

12VシリーズからマキタやHiKOKIでは見かけない電動ツールをまとめました。

  • アングルインパクトレンチ
  • ラチェットレンチ
  • PVCカッター
  • アングルハンドグラインダー
  • ドレンクリーナー
  • ハンダゴテ

18Vシリーズの中で珍しいのは、Dハンドル型インパクトレンチとフィッシュテープです。

インパクトレンチは多数のメーカーから購入できますが、大きなパワーを発揮できるDハンドル型はあまり見かけません。

またフィッシュテープもほかのメーカーでは見かけない、ミルウォーキー独自の商品です。

ミルウォーキーは高耐久・高寿命がコンセプト

ミルウォーキーはプロユーザー向けの高耐久な電動工具を、世界中で販売しているブランドです。

マキタやHiKOKIと同様に、充電式の商品をメインに販売しています。

しかしミルウォーキーのコンセプトは、「高耐久」と「長寿命」です。以下の革新的な技術で、本体やバッテリーの高耐久と長寿命を実現しています。

  • 自社製造のブラシレスモーター
  • バッテリーの耐久性を構造的に向上
  • 独自開発の加熱制御システムと温度調整セルフレーム
  • モーターとバッテリーの制御システム搭載

本体の耐久性を上げているのは、自社製造のブラシレスモーターです。消費電力を抑えてハイパワーで使える上に、高負荷にも耐えられます。

バッテリーの耐久性が高い理由は、バッテリーセルの個別収納や衝撃吸収構造の採用です。

さらに独自開発の加熱制御システムと温度調整セルフレームも搭載しているので、耐久性が高いだけではなく過負荷の状態でも長い時間使えます。

そして高耐久と長寿命を支える要は、モーターとバッテリーを連携させる制御システムです。

上記の画期的なテクノロジーで過負荷にも強いため、世界中の現場で愛用されています。

汎用性はマキタやHiKOKIのほうが高い

ミルウォーキーはマキタやHiKOKIと同様に、同じ電圧のシリーズでバッテリーを併用可能です。

マキタとHiKOKIは日用品やアウトドア用品も取り扱っていますが、ミルウォーキーは工具や現場で使う作業用具に特化しています。

そのため仕事以外の道具にもバッテリーを活用したいなら、汎用性の高いマキタやHiKOKIがおすすめです。

マキタやHiKOKIが販売している商品の一部を、下記にまとめました。

  • 掃除用品(クリーナーや高圧洗浄機)
  • 園芸工具(芝刈り機やブロワー)
  • テレビやラジオ、スピーカー
  • ケトルやコーヒーメーカー
  • 冷温庫や扇風機
  • 暖房ベストやファンジャケット

またミルウォーキーは、ツールのラインナップ数が国内と海外で異なります。国内で販売している日本用のツールだと、まだまだ少ないのが現状です。

したがって多数のツールを同じメーカーで揃えたい場合も、マキタやHiKOKIをおすすめします。

まとめ

今回は、ミルウォーキーについての解説やマキタ、HiKOKIとの違いについてご紹介しました。

この他にも電動工具については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。