TD003GRAXとTD173DRGXの違いについて解説します
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2024年1月に発売されたTD003GRAXですが、40Vmaxシリーズとして販売されました。
そのため18V帯のTD173DRGXと比較され、どちらを購入するべきか判断に迷っている方も多いはずです。
ということで今回は、TD003GRAXのスペック詳細や特徴、TD173DRGXとの違いなどを中心に解説していきたいと思います。
TD003GとTD173DRGXのスペック比較
まずはTD003GとTD173DRGXのスペックの違いについて解説します。
それぞれのスペックの違いは、下記の比較シートを参考にしてください。
型式 |
TD003GRAX |
TD173DRGX |
最大締付けトルク |
210 N・m |
180 N・m |
締付け能力 |
普通ボルト:M5~M16mm 高力ボルト:M5~M14mm |
小ネジM4~M8mm 普通ボルトM5~M16mm 高力ボルトM5~M14mm コーススレッド22~125mm |
回転数 |
4(最速)0~3,700 3(強) 0~3,200 2(中) 0~2,100 1(弱) 0~1,100 逆転オートストップモード0~3,700 |
最速0~3,600 強 0~3,200 中 0~2,100 弱 0~1,100 |
打撃数 |
4(最速)0~4,100 3(強) 0~3,600 2(中) 0~2,600 1(弱) 0~1,400 逆転オートストップモード0~4,100 |
最速0~3,800 強 0~3,600 中 0~2,600 弱 0~1,100 |
電圧 |
直流36V(40Vmax) |
直流18V |
本機寸法 |
121×86×245mm |
111×81×234mm |
重量 |
1.6kg(BL4020装着時) |
1.5kg(BL1860B装着時) |
1充電あたりの作業量(目安) |
金物ビス Ø6×120mm約110本 ネジ・ボルト M8×16mm約3,600本 |
木ネジø5.4×90mmラワン約550本 木ネジø4.3×65mmラワン約960本 小ネジM8×16mm約5,280本 |
価格 |
標準小売価格 80,800円(税別) 本体のみ28,100円(税別) |
標準小売価格 83,000円(税別) 本体のみ標準小売価格 29,700円(税別) |
スペックシートを見て分かるように、下位シリーズであるTD173Dと上位シリーズであるTD003Gの違いはあまり見られません。
価格もほぼ同じなため、18Vシリーズのバッテリーを持っている方はTD173Dを選ぶ傾向が強いようです。
とはいえTD173Dは18Vシリーズのフラグシップモデル、TD003Gは40Vmaxシリーズのミドルクラスに位置するモデルという違いがありますし、TD003Gでは逆転オートストップモードを搭載していますので、この点を動見るかで評価が変わると思います。
TD003GとTD173Dの大きな違いは?
TD003GとTD173Gの大きな違いは、「バッテリー電圧」です。スペックシートを見ても、ほぼスペックだけでは違いがあまり感じられません。
もちろん細かい点で言えば違いは見られるものの、実作業でこの違いを感じられるほど使い込む方はあまり多くないでしょう。
印象としては、18Vよりも40Vmaxのほうがパワフルさを感じられますよね。しかしスペックで見て分かるとおり、トルク値は30N・mの違いしかありません。
30N・mは一般的なネジ締め全般を行えるほどの力ですが、そもそも180N・mクラスのトルクはネジを破壊するほどの力なので十分過ぎるトルクです。
ではこのバッテリー電圧、違いがあるとすればどういった点に影響が出てくるでしょうか。
実際の使用で影響が出るのは、「発熱量」の違いです。一般的に電流と電圧は「同出力なら高電圧になるほど電流を減らせてロスが減る」という法則があります。
例えばプロの方がたくさん酷使する現場で、電動工具を使用したとしましょう。18Vなら発熱して停止したり、故障したりするリスクが高まります。
一方で40Vmaxシリーズの場合、18Vよりも高電圧なので発熱が少なく、長時間の使用でも諸リスクの問題がありません。粘り強い使用が可能です。
ですので、長時間の連続使用が想定されるケースや高負荷な作業での使用を想定している場合は、TD003Gの方がより壊れづらいといえます。
TD003GとTD173Gどちらを選べばいい?
TD003GとTD173Gのどちらを選べばいいか迷ったときは、以下のポイントを参考にしながら選んでみてください。
- 作業量はどのくらいあるのか
- すでに持っているシリーズはあるか(18Vか40Vmax)
- 予算はどのくらい出せるのか
18Vと40Vmaxシリーズの違いは、先述したとおり「発熱量の違い」が大きいな差となります。
この発熱量はバッテリーではなく本体が発するもので、あまりにも発熱する場合はモーターの安全保護機能が働き緊急停止したり、場合によっては故障の原因にも繋がります。
プロの方であれば終日使い続けることも考えられる点から、より長時間作業に向いている40Vmaxシリーズを好む方が多い傾向にあります。
とはいえプロの方であっても、頻繁に使用しない場合や長時間の連続使用をしないケースであれば18Vシリーズで間に合うということも考えられます。
ですので、想定される作業量を中心にどちらを購入するべきか考えることもオススメです。
また、他の工具とバッテリーを使いまわしたい場合は、電圧帯で判断する方も多いです。予算との兼ね合いもありますが、安く抑えるなら同シリーズで揃えたほうが良いでしょう。
まとめ
今回はTD003GRAXのスペック詳細や特徴、TD173DRGXとの違いなどを中心に解説してきました。
その他にも電動工具についての知識は、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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