NEWS
新着情報

ランマとプレートの違いについて解説します。

ハンズクラフトのロゴ

ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。

当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで9店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。

皆さんは、ランマとプレートの違いについてご存知でしょうか。

どちらも似たようとの機械ですので、現場で使用している方でないと違いをしっかり説明できる方は少ないと思います。

ということで今回は、ランマとプレートの違いについてご紹介したいと思います。

締固め機について

 

締固め機とは、ランマやプレートなどの総称で、建築現場や土木の作業現場などで利用されています。

一言で説明すると、地面を固める機械。ということになります。

アスファルトやコンクリートは、流し込んだ段階では気泡が入っているため、そのままでは十分な強度が保てません。
そのためランマーやプレートなどといった締固め機を使い、振動させることによってこの余分な気泡を排除させる工程が必要となります。

そうすることで、アスファルトやコンクリート本来の強度や水密性、耐久性を引き出すことが可能になります。

ちなみに締固め機は、アスファルトやコンクリートだけでなく、土なども固めることが可能となります。

土に対しても締固め機を利用することで、土の中に含まれる空気が押し出され、粒子同士の接触が密になり、土の固さが飛躍的に向上させることができます。

 

また、締め固め機には静的な力を使ったロードローラーと呼ばれる巨大な重機もありますが、ランマーやプレートはエンジン等を使い、動的な力を地面へ与えます。

締固め機の種類について

 

締め固め機は大きく分けると3種類に分類できます。

・ランマーとは

ランマーとは、英語の「rammer = 突き固める」が語源と言われており、タンピングランマーとも呼ばれています。ランマーそのものの重さと、地面と接地する衝撃盤の上下運動による衝撃で地面を突いて固める建設機械です。

ランマーの多くは、強力なパワーを扱えるエンジンを使った駆動方式を採用していますが、最近は電動式のものも増えています。電動式のものであれば環境にもよく、騒音も少ないため使用出来る場所が広がるため、注目されている方も多いようです。

大きさは100cmを超え、重量は40~80kg前後の製品が多く販売されています。

ちなみに、ランマの重量が重いほど地面への圧力は強くなりますので、パワーが強い傾向にあります。

ランマの衝撃盤の大きさはそれほど大きくないので、広い箇所を固めるというよりも狭い箇所を細かく固めていく場合に利用されます。

 

すこし余談ですが、「サンドランマー」というランマーの中でもかなりコンパクトな製品をご存知でしょうか。

サンドランマーはエアコンプレッサーを動力源とするものが多く、エンジン式と比べて静穏性に優れ、環境にも優しい製品となっています。

欠点としては、エアコンプレッサーが使用できる環境でないと使うことができない点が挙げられます。

プレートとは

プレートとは、プレートコンパクターやバイブロコンパクター、タンパーなど呼ばれ、ランマーと同様にアスファルトなどの土壌を固めたり平らにさせる締固め機です。

機械の中で偏心ローターと呼ばれるものを回転させ、上下に振動させることで地面を固める建設機械となります。地面と設置する衝撃盤が大きいため、転圧する機会の中でも特に表面を整える転圧に向いています。

アスファルトを敷く前の土を固めたり、アスファルトの表面仕上げなど、道路工事での現場でよく使われています。

重量は60kgくらいのものから80kgを超えるものもあるので、ランマーと比べると重量が重い製品が多いです。

プレートもランマ同様、重量があるほど転圧力は上がります。しかし、プレートは重量があるほど、扱いづらくなるデメリットがあります。

 

ちなみにプレートは、地面と接地する衝撃盤の幅の広さを選ぶことができます。

広い範囲を一気に転圧したい現場では、幅が広い衝撃盤のものを。障害物が多い現場やそこまで広くない範囲の現場の場合は、衝撃盤の幅が狭いタイプを選ぶ。などの使い分けがされているようです。

ロードローラーについて

ランマーやプレートは衝撃を与えて動的な圧力で地面を突き固める建設機械ですが、ロードローラーは、自重で地面を固める締固め機です。

道路工事の現場でたまに見かける、地面を固める専用の車輪が付いた大型の車両のことを指します。

 

ランマーやプレートとは異なり、重量は10トンを超え、価格も1000万を超えます。

ランマーやプレートと比べると地面に接地する面積が大きく、とても大型ですので大きい道路を整備するときに効率的に作業をおこなえます。

その他の特徴としては、ロードローラーを運転するには「資格が必要になる」という点が挙げられます。

公道を運転するには運転免許が必要で、大型のものであれば「大型特殊自動車免許」、小型のものでも自動車運転免許を取得していなければ、「小型特殊自動車免許」が必要です。

また公道での走行でない場合も、作業自体に「締固め用機械運転者」という資格が必要な点も、ロードローラーの特徴と言えます。

ランマーとプレートの違いについて

 

ランマーとプレートの違いは打撃力と接地面の広さです。

ランマーは地面を突き固める打撃力が強く、プレートはランマより打撃力が劣ります。

その一方でプレートは、接地面の衝撃盤が大きい点がランマより優れています。衝撃盤が大きいので、一度に地面を突き固める面積が大きく、ランマーと比べると作業効率が良いです。

ランマーとプレートの仕組みの違い

ランマーは本体と衝撃盤の間にダンパーがあり、それが伸び縮みすることで地面に衝撃を与えます。一方、プレートは本体の中に偏心ローターと呼ばれる円盤が入っていますので、この点が大きな違いとなります。

プレートは偏心ローターを回すことで、下に振動を加えることができ、地面に衝撃を与えることができます。

ランマーとプレートの用途の違いについて

ランマーとプレートの用途はほとんど同じですが、広範囲を対象としているのか?それともより固く地面を固めたいのか?によって使い分けがされているようです。

ランマーとプレートの利用シーンについて

ランマーの利用シーンは、土壌の締め固めに使われることが多いです。

建築現場の埋め戻しの際や、軟弱地盤の改良などはプレートよりも地面への衝撃力の強いランマーが適しています。外構工事などで、塀やカーポート等の柱の基礎固めにはランマーを使用されます。

その他にもDIYなどで自宅の庭の土などを固めたい場合は、取り回しが便利なランマーの方が使い勝手が良いでしょう。

プレートの利用シーンはアスファルトの舗装を行う際、序盤の均し工程で表面を整える際に使います。その他の利用シーンとしては、ガレージ舗装やレンガ舗装の下地処理などを行うときにも使用されています。

まとめ

今回は、プレートとランマの違いについて解説してきました。

基本的な用途は同じですが、より広範囲を固めたいのか?それとも地面をより固くしたいのか?によって使い分けがされていました。

この他にも、知っておきたい工具の知識について解説した記事がありますので、ぜひ、その他の記事も参考にされてみて下さい。