レーザー墨出し器のおすすめメーカーと特徴を解説します
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レーザー墨出し器は、作業に必要な「基準となる線を出す機械」です。照射した光線が基準となるので、建材を汚さずに正確な線が引けます。
精度が高いモデルは工事現場や大工仕事で使うプロ用、コンパクトタイプはリフォームやDIYで使いやすい家庭用です。
レーザー墨出し器はさまざまな現場で使われているため、たくさんのメーカーが販売しています。
ということで今回は、レーザー墨出し器を買うならオススメしたいメーカーの一覧と特徴について解説していきたと思います。
タジマ
タジマは測定や測量に使う工具を、自社の国内工場で生産しているメーカーです。レーザー墨出し器とスケールの人気が高く、レーザー墨出し器は国内でトップのシェアを占めています。
多様なレーザー墨出し器を販売しているので、用途に合ったシリーズのモデルを選びましょう。光線が同じ本数でも、シリーズによって光の種類や性能が異なります。
人気が高いのは、ブルーグリーンレーザーを搭載した「ZEROBLUE」シリーズです。鮮明で非常に見やすいため、屋内外問わず快適に使えます。
また便利な機能を搭載した上位モデルや、受光器と三脚のセットも人気です。ラインナップが豊富なので、用途に合ったモデルを見つけられるでしょう。
テクノ販売
テクノ販売は、測量用の工具やレーザー墨出し器をメインに製造販売しているメーカーです。
アフターサービスに力を入れており、本社がある福岡だけではなく東京と大阪でもサービスセンターを展開しています。
ラインナップはレーザーを搭載している機械が多く、セットで使うアクセサリーも豊富です。レーザー墨出し器の開発を先行しており、ユーザーのニーズに沿った製品を販売しています。
DIYに最適なポケットサイズのモデルも販売しているので、用途に合った商品を探してみましょう。先駆けてグリーンレーザーや、追尾機能の開発に着手したのはテクノ販売です。
当時開発されたグリーンレーザーや追尾機能は、現行モデルでもひな型として使われています。
マキタ
マキタは国内最大手の電動工具メーカーです。品質の高さに定評があり、レーザー墨出し器も高精度で機能が充実しています。
マキタのレーザー墨出し器は、10.8Vのリチウムイオンバッテリーを搭載した充電式です。付属しているバッテリーはマキタ製品のスライドタイプ、10.8Vシリーズと併用できます。
そのため手持ちの工具にマキタ製品が多い方や、これから工具をマキタで揃えたい方におすすめです。またマキタのレーザー墨出し器は、すべて屋内と屋外で兼用できます。
輝度や照射ライン数を変更できるので、状況に合わせた使用が可能です。
防滴と防塵設計を搭載したモデルや、照射距離の長い商品ならさらに使い勝手が向上します。
ムラテックKDS
ムラテックKDSは、計測器やレーザー機器をメインに製造販売しているメーカーです。海外の工場で製造した商品を全品国内の自社工場で、厳密に検査を行っています。
そのため品質が非常に安定している上、ハイスペックな製品でも価格が安いです。またムラテックKDSは保証が手厚いメーカーです。
ユーザー登録をすれば、以下の保証が1年間つきます。
- 盗難や火災の補償
- 無償修理(1回のみ)
ユーザー登録は無料ですが、盗難や火災の補償サービスを利用する際は5,000円~10,000円が必要になります。
無償修理は過失による故障も対象です。
現場で発生しやすい転倒による故障も対象になるため、人の出入りが多い場所でも安心して使えます。
VOICE
VOICEはレーザー墨出し器と関連製品のみを販売している、レーザー墨出し器の専門メーカーです。
専門メーカーらしくレーザー墨出し器の開発に特化しており、現場の声に沿った実用的な製品を販売しています。
販売店を通さずに直接メーカーが対応するため、アフターメンテナンスも低料金で迅速です。メンテナンスに必要な料金を公開しているので、将来かかる経費も見据えて購入を検討できます。
またVOICEのレーザー墨出し器は、高機能なモデルも低価格です。
海外工場で製造した商品を通販限定で販売して、価格を抑えています。
ほかのメーカーでは高額傾向なグリーンタイプやフルラインレーザーも、リーズナブルな価格なので購入しやすいでしょう。
レーザー墨出し器を買う前に知っておきたい用語と意味
レーザー墨出し器は、さまざまな現場で活躍している機械です。
しかし特殊な機械なので、扱い方や基本となる用語を知っておく必要があります。そうすると最適なモデルを見つけやすいです。
ここではレーザー墨出し器に関する用語や、選ぶ際のポイントとなる機能をご紹介します。
そもそも墨出しとは?
設計図に沿って建築や建設をするには、現場に基準となる線を明示する必要があります。墨出しは建築や建設に必要な線を、建築物に明示する重要な作業です。
現場作業の墨出しでは主に、高さ(水平)や中心(垂直)を示します。
大工仕事で使う木材や工事現場の地面は、歪んでいて平らではありません。そのため建築や建設現場では作業前の墨出しが不可欠です。
建築や建設業では昔から墨と糸で真っ直ぐな線を書いていたため、現在でも線を明示する作業は墨出しと呼ばれています。
近年ではすぐに消せるチョークタイプや、正確な直線を引けるレーザー式も主流です。作業環境によって相性があるので、墨とチョーク・レーザーを使い分けています。
照射ラインについて
レーザー墨出し器は商品によって、照射できる光線の本数が異なります。1ラインだけの商品もありますが、2~5ラインが一般的です。
2ラインは垂直と水平に1本ずつを照射、ライン数に比例して垂直方向の光線が増えていきます。そのため5ラインだと垂直光線が4本になり、水平光線は1本のままです。
水平照射が全周の5ラインは、フルラインと呼ばれます。
作業効率が非常に良いので、仕事で使う方にはフルラインがおすすめです。光線の本数が増えると価格は高くなるため、作業に応じた商品を選びましょう。
フルラインは高価なモデルが多く、家庭用には向いていません。かんたんなDIY用なら2ライン、リフォームに使う場合でも3ラインあれば十分使えます。
ラインカラー
レーザー墨出し器のラインカラーは、赤と緑が一般的です。一部のメーカーからはブルーグリーンも販売されています。
ラインカラーによる視認性の違いは、以下の通りです。
- 赤(視認性が最も劣る)
- 高輝度タイプの明るい赤色(屋外では見づらい)
- 緑(明るい場所でも視認性がよい)
- ブルーグリーン(見やすさが明暗に左右されにくい)
赤色タイプは量産化されているため、安価なモデルが多いです。そのため暗めの室内限定で使う方なら、高輝度タイプを選択肢に入れても良いでしょう。
緑色タイプには変換方式とダイレクト方式があります。変換方式は低温に弱く、出力が安定しません。ダイレクト方式は出力が安定しているので、緑色タイプはダイレクト方式を選びましょう。
基準の方式
レーザー墨出し器には、水平や垂直線を出す制動方式が大きく分けて2種類あります。価格や特徴が異なるため、用途に合った制動方式のモデルを選びましょう。
- ジンバル式
- 電子整準式
ジンバル式はおもりの自重と重力を使って、正確な垂直線を出します。振り子の性質を利用している機構なので、大きく揺れる場所での使用には向いていません。
また機構にゴミが入ると精度不良を起こすため、粉塵の多い現場も不向きです。温度や気圧の影響を受けにくい上、安価なので家庭用には向いています。
電子整準式は傾斜をセンサーで検知して、モーターの力で正確な水平を保つ仕組みです。揺れが大きい高層階で使える上に粉塵の影響も受けないため、さまざまな現場で気兼ねなく使えます。
受光器
受光器は光線を感知する道具です。光線が受光部分に近づくと音や光を発し、受光部分と光線が重なると音や光が変化して教えてくれます。
レーザー墨出し器の光線は、明るい場所での視認が難しいです。視認性が良いブルーグリーンの光線でも、照明が近い場所や直射日光の当たる屋外では見えづらくなってしまいます。
そのため明るい場所での作業では、光線の位置を正確に把握できる受光器が必須です。
ただし受光器はレーザー墨出し器専用のオプション品なので、セット品もしくは別売品を購入する必要があります。受光器に対応していないモデルや相性もあるため、別売品を購入する際は仕様を確認してください。
屋外での利用が多い方は、受光器を一緒に購入しましょう。
自動追尾機能
自動追尾は受光器の方向に合わせて本体が回転し、自動で追尾してくれる機能です。
そのため自動追尾機能が付いているモデルなら、リモコン操作で本体の向きを変えられます。
本体から離れた場所でも照射方向を調整できるので、作業場所と本体を往復する必要がありません。
1人でも効率的に作業を進められる上、大人数の作業も手間や時間を削減できます。
ただし自動追尾機能の付いている商品は、精度に優れている高価なモデルが多いです。
狭い場所でしか使わない方や家庭用にはオーバースペックなため、価格と用途を考慮して検討しましょう。
また自動追尾を使うには、機能に対応している専用の受光器が必要です。
微調整が可能なモデルもあるので、購入する際は必ず仕様を確認してください。
オススメメーカーTOP3とオススメ理由について
図面に従った作業を行う工事現場や大工仕事では、正確な光線を照射するレーザー墨出し器が欠かせません。
近年ではDIYや会場設営でも使われており、さまざまな場所で活躍しています。
需要が高い機械なので、レーザー墨出し器を販売しているメーカーはとても多いです。
ここではレーザー墨出し器を販売しているメーカーから、おすすめのメーカーを3社ご紹介します。
国内トップのシェアを誇るタジマ
タジマのレーザー墨出し器は、ラインナップが豊富です。
機能でシリーズが分かれているため、用途に合ったモデルを見つけやすくなっています。
- ZEROBLUE(ブルーグリーンの光線を照射するシリーズ)
- GEEZA(ダイレクト方式のグリーンレーザーにパワーモードを搭載したモデル)
- ZEROG(価格を抑えたダイレクト方式のグリーンレーザー)
- TERA(ラインが細い高輝度タイプのレッドレーザー搭載)
- ZERO(価格が安い高輝度タイプのレッドレーザーモデル)
仕事で使う方には、視認性に優れているZEROBLUEシリーズがおすすめです。見やすさが明暗に左右されにくいので、屋内外どちらでも快適に作業できます。
バッテリーを併用できるマキタ
マキタのレーザー墨出し器には、スライドタイプの10.8Vリチウムイオンバッテリーが付属しています。ほかの10.8Vシリーズとバッテリーを併用できるので、マキタ製品が手持ちに多い方におすすめです。
マキタは本体だけ購入できる商品が多いため、これからマキタで工具を揃えたい方にもおすすめできます。スライドタイプの10.8Vシリーズはラインナップが豊富です。
マキタの工具は高品質なので、マキタ製品で揃えれば長い期間使い続けられます。またマキタ製品は人気が高いため、流通量が多いのも魅力の一つです。
取り扱い店舗や中古品だけではなく、使用者のレビューもすぐに見つけられます。
レーザー墨出し器の専門メーカーVOICE
VOICEのレーザー墨出し器は、以下の理由により価格が安いです。
- 現場の声に基づいて、搭載する機能を厳選している
- 海外工場で製造している
- 販売店や代理店を通さない(販売は通販限定)
受光器や自動追尾ユニットもリーズナブルな価格です。ダイレクト方式のグリーンレーザーや、フルラインのモデルも安価で購入できます。
またメンテナンスもメーカーが直接対応をするため、低料金な上に迅速です。導入費や維持費を抑えられるので、家庭用として購入する方にも向いています。
メーカーの保証が手厚いから、はじめてレーザー墨出し器を購入する方も安心です。
- 14日以内の初期不良は、全額メーカー負担で返金または交換
- 購入日から1年間は修理や交換が無料
初心者の方はVOICEのレーザー墨出し器を購入することが多く、価格や品質面から見てもおすすめです。
まとめ
今回は、レーザー墨出し器のオススメメーカーの一覧と特徴について解説していきました。
電動工具つについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
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