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ヒートガンの選び方!おすすめメーカーやエンボスヒーターとの使い分けもご紹介します

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ハンドメイド雑貨を趣味として楽しむ方が増えていますが、そんなときに欠かせないアイテムが、今回ご紹介するヒートガンという工具です。

今回は、ヒートガンとは何ぞや?というところから、ドライヤーやエンボスヒーターとの使い分け、おすすめメーカーなどを中心に、その選び方などをご紹介したいと思います。

ヒートガンとは?どんな作業に必要?

 

ヒートガンとは、高温の熱風を出すことができるガンタイプの工具になります。形も機能もドライヤーと似ていますが、ヒートガンは排出温度が高いことが特徴です。

用途としては以下の通り。

  • ・はんだごて代わりに使う
  • ・塩化ビニールなどの素材の曲げ加工を行う
  • ・熱で収縮するチューブに使う
  • ・ステッカーを剥がす
  • ・塗装の乾燥作業
  • ・車のヘッドライトの分解作業

上記のうな様々な作業に使用することができる電動工具です。

また風が出るノズルの形を変えることで、さらに多くの作業を効率的に行うことができるのも特徴のひとつだといえます。

ヒートガンのノズルの種類

ヒートガンのノズルの種類は、以下の3種類が存在します。

・集中熱風型

ノズルの先端がとがっているようなタイプです。このノズルは排出される熱風が分散される事無く、狙った所に熱風を当てることができます。熱を当てたいものが小さかったり、狭い場所などに使いたい場合は集中熱風型のノズルが良いでしょう。

・へら型

へら型はへらのように薄く広い形をしたノズルのことです。広い範囲をしっかりと熱風を当てたい場合はこのノズルを使用します。例えば車の窓に貼り付けるフィルムを乾かすような場合には最適なノズルです。

・はんだごて用

はんだごてを行う為のノズルもあります。はんだごてではやりずらい基盤からの部品外しなど、ヒートガンのほうが作業が行いやすいものもあります。

ヒートガンについての知識が身についたところで、似たような製品である「ドライヤー」や「エンボスヒーター」との違いについて触れていきたいと思います。

 

ドライヤーやエンボスヒーターとの違いについて

ドライヤーとエンボスヒーターとの違いは、以下のとおりです。

 

・ドライヤーとの違い

ドライヤーとヒートガンは見た目は大きく変わりません。一番の違いは排出される温度です。

 

ドライヤーはJIS規格で排出される温度が決まっており、吹き出し口から3cmのところの温度が140℃とされています。

ところがヒートガンの排出温度は300~600℃と非常に高温の温度設定になっています。塩ビの加工やはんだごてといった作業はドライヤーで行うのは難しいでしょう。

 

塗装の乾燥作業などで使う場合でも、ヒートガンの設定温度は非常に高いので作業効率が優れています。
ドライヤーしか使用したことない方はぜひ一度ヒートガンを使用してみてほしいです。

 

・エンボスヒーターとの違い

エンボスヒーターの用途は、エンボスパウダーを溶かすものです。そのため必要以上の温度を出す必要がないので、ヒートガンよりも排出温度が低くなります。

エンボスヒーターは250℃程度ですので、最大600℃のヒートガンには及びません。ですがエンボスヒーターは吹き出し口が狭いので、細かい作業に向いています。

用途が限られますが、細かい作業するのに使用する場合はエンボスヒーターも検討してみてはいかがでしょうか。

ヒートガンとドライヤーとエンボスヒーター、どれがオススメ?使い分けは?

ヒートガンとドライヤー、エンボスヒーターの違いについて把握したところで、それぞれの使い分けについてご紹介したいと思います。

・ヒートガン

ヒートガンの最大のメリットは、設定温度が高いことです。ドライヤーやエンボスヒーターではできない塩ビなどの素材の加工やはんだごてなどが出来ます。

また温度が高いので他の作業も効率的に行うことができるので、ドライヤーやエンボスヒーターには出来ないことが多いという意味でDIY用途で使用する場合はヒートガンがおすすめです。

・ドライヤー

ドライヤーのメリットは、どの家庭でもあるという点です。そのため、新たに購入する費用が掛りません。140℃の温風を出すことができるので、塩ビの加工などは難しいですが乾燥作業などは問題なく行えます。

DIY初心者の方がヒートガンを使うと、温度が高すぎて対象の素材を溶かしてしまう恐れもあります。ドライヤーであればそういった危険性も低いので、ヒートガンが必要ない素材の場合は、ドライヤーでも活躍できると思います。

・エンボスヒーター

エンボスヒーターは熱風を細かく当てることができるので、細かい作業に向いています。温度も250℃程度に設定されているので多くの作業が可能です。

はんだごてなどに使うことはないけど、細かい作業に使いたい場合は、エンボスヒーターがおすすめです。

 

では、ヒートガンを購入しようと検討している際は、どういったポイントに注意すると失敗が少ないのでしょうか。

ヒートガンの選び方についてご紹介していきたいと思います。

ヒートガンの選び方について

ヒートガンを選ぶ際に注意したいポイントとしては、全部で7つあります。ひとつずつ解説していきたいと思います。

・温度調整できるか

重要な機能の一つとして、温度調整ができるかどうか?という点があります。この機能が無いと一定の温度しか排出されますので、最大温度の熱風が排出されてしまいます。最大温度が非常に高いヒートガンですので、温度調節機能はとても重要な機能となります。

今はデジタルパネルが搭載され、細かい温度設定が可能なモデルも発売されていますので、予算に余裕があれば、デジタルパネル搭載のヒートガンをオススメします。

・形状

ヒートガンは基本的にドライヤーのような形状ですが、特殊な形状の物も存在します。

たとえば、ペンタイプのものであれば、細かい作業などにも適しています。そういったケースを除けば、通常は、ドライヤー型の形状を選ぶことをオススメします。

・定格使用時間

長時間ヒートガンを使用することが多い方の場合は、定格使用時間の項目も確認することが大切です。
定格使用時間とは、連続使用できる時間のことを指します。

高温の熱風を排出するヒートガンには、連続して使用できる時間が限られています。そのため、どの製品にも必ず定格使用時間が定められていますので、長時間の使用をすることが多い場合は、この項目を確認してから購入することをオススメします。

・自立できるか

ヒートガンには自立して(立てかけての使用)使用できるものがあります。

ヒートガンは連続して熱風を当てる作業が多いので、『ちょっと端においておきたい』と思うことが多々あります。ですので、自立して置くことが出来るか?は注意しておきたい機能です。

・コードレス

ヒートガンは有線タイプとコードレスタイプがあります。コードレスタイプであれば、使用場所が限られないので、場所を選ばずに使用することができます。

『家の中でしか使用しないから有線で良い』という場合もあるかと思いますが、「コンセントの場所を気にしなくて良い」ということは、使う頻度が高いほど、快適さを実感させてくれます。

また、コードレスタイプは取り回しが非常にしやすいため、何かと重宝します。

・ノズルタイプ

ノズルのタイプを変更できるものを選ぶと作業効率の面だけではなく、用途の幅も広がります。

「様々な場面で使用できる」という強みを活かしたい場合は、このノズルタイプにも気をつけましょう。

・冷却機能

ヒートガンには、冷却機能が付いたものがあります。

ヒートガンは、使用後に熱を冷ましてから収納する必要があり、この冷却機能が付いていないと長時間放置する必要があります。

小さなお子様が居るご家庭なら、長時間熱を帯びたヒートガンを放置するのは安全面のリスクがありますので、出来ることなら、冷却機能が付いているヒートガンのご購入をオススメします。

ちなみに冷却機能が付いているヒートガンは、冷却機能が付いていないモデルよりも長く使える傾向にあります。

ヒートガンを買うならおすすめしたいメーカー一覧

最後に、ヒートガンを買うならオススメしたいメーカーについてご紹介したいと思います。

・アストロプロダクツ

アストロプロダクツは株式会社ワールドツールが運営する工具専門店で、日本全国に展開しているメーカーのひとつです。

プロ志向のお店ですので製品のラインナップが多く、また、安さが売りのお店でもあります。安さが売りではあるメーカーですが、安かろう悪かろうでなく、品質も高い製品が多いです。

アストロプロダクツのヒートガンは有線タイプと充電タイプがありますので、お好みのタイプを選択しましょう。

・マキタ

マキタは日本最大手の電動工具メーカーです。緑を基調にしたデザインが人気で、掃除機からプロ志向の電動工具まで存在します。

アフターサービスに定評があり、長く使いたい方にはおすすめしたいメーカーです。

マキタのヒートガンには9段階の温度調整機能が付いていたり、本体やケースのデザインが人気の「HG3061VK」などの製品もありますので、ぜひ、参考にされてみて下さい。

 

・白光

日本のはんだごてメーカー「白光」は、1952年に創立したブランドです。

はんだごて業界では世界中に認められており、アメリカや中国、シンガポールなどが以外にも拠点があります。
ヒートガンのラインナップは数多く、業務用からホビー用まで取り揃えています。

・石崎電機製作所

創業約100年の老舗はんだごてメーカーの石崎電機製作所。

SUREというブランドを展開しています。ヒートガンでは、メタリックな形のプラジェットハンディタイプや、小型のプラジェットミニが人気商品です。耐久性が強く長く使用し続けれるのが特徴のメーカーです。

・BOSCH

BOSCHは世界最大の電動工具メーカー。ドイツのメーカーで、ベンツやBMW、アウディといった欧州車の整備に使われる工具を製造し普及していきました。

安全性が非常に高く、BOSCHの製品は大型の欧州車で踏んでも壊れないように設計されています。他社に比べるとBOSCHは高い安全性や強度が特徴です。

・HiKOKI

「HiKOKI」は、日立工機という名で商品を販売していましたが、現在は名称を「ハイコーキ」と変更しています。

HiKOKIは、マキタとならぶ日本最大手の工具メーカーで、信頼と技術力のあるメーカーです。ヒートガンに関しては、他社に比べると安価な製品が多いので、コスパを重視で購入したい方にはおすすめ出来るメーカーです。

まとめ

今回は、ヒートガンについてご紹介してきました。

電動工具を購入する前に知っておきたい知識はまだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。