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丸ノコとチップソーとチップソーカッターの違いについて

初めてDIYや現場などで切断工具を使用する際、事前知識をもって実際の作業に取り掛かると思います。

そこで多くの方が疑問に抱くことが、「丸ノコやチップソー、チップソーカッター」といった用語の違いについてだと思います。

一見すると切断工具の類であり、それぞれの違いがよく分からない方もいるかもしれません。

ということで今回は、「丸ノコやチップソー、チップソーカッター」の違いについて解説していこうと思います。

ぜひ、それぞれの違いを把握して、工具選びの参考にされてみて下さい。

丸ノコとチップソーカッターとチップソーの違いについて

まずは、各用語の違いについて説明していきます。

チッソーカッターとは?

チップソーカッターとは、鉄工用のチップソー(ノコ刃)を取り付けて金属を切断する工具の総称のことを指します。

同じ様な用途で使用される「ディスクグラインダー」や「高速切断機」という工具がありますが、それらの工具と比べチップソーカッターは、「火花が少なく、切断スピードが速く、切断する際の音が小さい」という強みがあります。

特に「火花が少ない」という強みは、火気厳禁な場所での作業(銅管や水道管などの切断作業など)には、チップソーカッターが使用されることが多いです。

また切断スピードが速いことから、建築現場でも軽量の鉄骨などを切断する際にも利用されています。

 

その他の特徴として砥石切断と比較すると切断面が綺麗になるという強みがあります。

切断後のバリ取りなどが少なく済むという利点があるため、砥石切断では推奨されていないアルミや塩ビなどの切断の際にも利用されています。

一見すると、これらのメリットからチップソーカッターだけを使用しても良さそうですが、実はデメリットもあり、たとえば、性能が良い反面ディスク(ノコ刃)などの消耗品にかかる費用(ランニングコスト)が高く、また焼き入れ鋼などには使用できないという側面もあります。

また火花が少ないと先述しましたが、火花を出すような切断をしてしまうと、素材が焼き入れされてしまい、硬度が増し、結果としてディスクの交換時期が早まってしまう場合もあります。

丸ノコとは?

丸ノコとは、木工用のチップソーなどを取り付けて木材を切断する工具の総称で、チップソーカッターの木材用と言えるでしょう。

より分かりやすく言えば、「ノコギリをそのまま電動工具にした」というイメージです。

当然、ノコギリよりも格段に切断スピードが早く、正確に切断作業が行えます。丸ノコに使用される「のこ刃」は、主に木工用チップソーが使用されますが、用途によってはサイディング用だったり、石膏ボード用のチップソーが使用されるケースもあります。

ちなみに、丸ノコにはいくつか種類があり、それぞれ役割が異なります。

代表的な違いは以下の3点です。

・より精度が高い造作丸ノコ
・集じん機能が搭載されている集じん丸ノコ
・アームによって固定された丸ノコを上から下に下ろして切断する卓上丸ノコや、それにスライドパイプを付けた卓上スライド丸ノコ

大きな違いとしては、上記3種類の違いが丸ノコには存在します。

チップソーとは?

チップソーとは、「チップソーカッター」や「丸のこ」などで使用されるノコ刃(ディスク)のことを指します。

ちなみに、チップソーのソーとは英語でのこぎりという意味であり、そこに超硬チップを取り付けるからチップソーと呼ばれるようです。

 

また、チップソーには「木工用や鉄工用、草刈機用などの種類の違い」があり、切断する素材によっても使用するチップソーが変える必要がありますので、注意が必要です。

特に鉄工用のチップソーを購入する際はとくに注意が必要で、切断する金属によって適切なチップソーが異なります。

不適切なチップソーを使用しての作業は、思わぬ事故に発展する恐れがありますので、注意して下さい。

チップソーカッターと丸ノコの決定的な違いについて

丸ノコの紹介でも少し触れましたが、チップソーカッターと丸ノコでは、根本的に求められているスペックが異なります。

主に挙げられる違いとしては、「耐熱性及び耐久性の違い」や「回転数の違い」、そして、「搭載機能の違い」が挙げられます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

耐熱性及び耐久性の違いについて

チップソーカッターは、丸ノコとは異なり、「耐熱性」や「耐久性」の高い素材が使われています。

これは、金属を切断する際に素材である金属が高温になるため、その熱によってチップソーカッターの部品が溶けるのを防ぐために設計されています。

回転数の違いについて

丸ノコは1分間に約5000回転、チップソーカッターでは1分間に約4000回転するよう設計されています。

この差は、切断する素材が異なるために設定されています。

前述の通り、金属は高速で切断すると熱が発生してしまうため、それを防ぐためにチップソーカッターの回転数は丸ノコよりも抑えられています。

そのため、チップソーカッターに木工用チップソーを取り付けて木材を切断しようとすると、回転数が足らずに切断精度が落ちたり、荒い切り方になってしまいます。

搭載機能の違いについて

丸ノコには45度傾斜が搭載されており、それによって精度の高い傾斜切断が可能になっています。

一方、チップソーカッターには45度傾斜という機能は搭載されておらず、丸ノコと同じ要領で木材を切断することができない仕様となっています。

チップソーの替刃を買う際に注意したいこと

チップソーには、「切断材質やサイズ、用途」によって様々な種類の違いがあり、適切なものを選ぶことで本来の性能が発揮されます。

そのため、替刃を購入する際に誤って別のチップソーを購入してしまうと、超硬チップの摩耗が激しくなったり、性能を十分に引き出せなくなる可能性があります。

最悪の場合、切断できずにキックバックを起こして怪我に繋がってしまうことも…。

ということでこの章では、チップソーの種類やサイズなど、替刃を購入する際に注意しなければいけないことについて解説していきます。

自分や周りの人の安全のためにも、替刃を購入する際はぜひ参考にしてください。

 

ちなみに、チップソー選びでとくに注意したい箇所が以下の5つのポイントです。

  • 外径
  • 内径
  • 刃数
  • 厚み
  • 刃型

それぞれご紹介しますので、ぜひ参考にされてみて下さい。

チップソーの替刃の種類に注意

チップソーには、「木工用」や「金工用」、「サイディング用」、「石膏ボード用」などの種類が存在します。

一般的に超硬チップとひと括りで読んでいますが、正確には木工用以外のチップには、それぞれ正式な名称があり、お店によっては、それらの正式名称で販売されている場合も存在します。

本来の名称は以下の通りです。

  • 木工用:超硬チップ
  • 金工用:サーメットチップ
  • サイディング用:焼結ダイヤモンドチップ
  • 石膏ボード用:超微粒子超硬チップ

それぞれ耐久性や耐摩耗性などが異なりますので、用途に合ったチップソーを選ぶことが大切です。特に、よく使用される木工用の超硬チップと金工用のサーメットチップは、その名称を覚えておいて損はないです。

サイディング用の焼結ダイヤモンドチップと石膏ボード用の超微粒子超硬度チップは、サイディング用にはダイヤモンドが、石膏ボードには微粒子が使用されていると覚えると分かりやすいですよ。

チップソーの刃型に注意

刃型とはその名の通り、チップソーの刃の付き方のことです。用途によって最適な刃型があるので、その違いについて紹介したいと思います。

ちなみに、ここで紹介する刃型は代表的な4種類ですが、その他にもさまざまな種類があり、メーカー独自の刃型なども存在します。

ですが、刃型はあくまで種類があるというだけで、大体は木工用や鉄工用に分類されるため、あまり気にする必要はありません。

あくまで知識としてその違いを把握するくらいで良いと思います。

・千鳥刃

チップを左右交互に取り付けて、毛引き刃が交互に働くように調節した刃型です。切れ味が軽いため軽快に素早く切断できますが、その分仕上がりが荒くなりやすいです。主に木材の横挽きに使用されます。

・交互刃

千鳥刃の両面に刃を付けたタイプのことです。薄い材料や合成樹脂、破損しやすい材料にも使用されます。

・平刃

すべての刃が平たい刃で構成されているタイプのことで、すべての刃形の原型ともいえる形です。主に繊維の方向性が目立たないものや、硬い材料に使用されます。

・組刃

千鳥刃と平刃を3刃や5刃1組にしている複合型のタイプで、縦横兼用刃とも言われています。主に繊維質が混在しているもの(木材など)や、厚材の加工に使用されます。

チップソーの厚みに注意

チップソーには、厚みが異なるものが存在します。ですが、厚ければ厚いほど良いわけではありません。

基本的に厚みがあるものと薄いものでは、それぞれにメリットとデメリットが存在しますので、切断する素材(材料)やモーターの性能を考慮して選びましょう。

・厚みがあるチップソーのメリット

厚みがあるほど剛性が増すため、ブレを抑えながら切断できます。安定して切断することができるため、スムーズに作業が行えます。

テーブルソーなどでは、厚みのあるチップソーが採用されています。化粧材などの切断のように、正確な切断を求める場合は、厚みのあるチップソーを採用することが多いようです。

・厚みがあるチップソーのデメリット

モーターにかかる負担が大きくなりますので、とくに低価格帯の丸ノコやチップソーカッターを使用しているケースだと寿命が短くなる場合があります。

・薄い(厚みがない)チップソーのメリット

鋸道が狭い分、モーターへの負担が少なく、また、バリも少なくなります。

特にモーターへの負担が少ないということは、その分、長く使えるということになりますので、丸ノコやチップソーカッターを使用する際には重要視したいポイントです。

・厚みがないチップソーのデメリット

チップソーの台金への負担が大きいため、ブレやすく、正確な切断に不向きです。また、厚みがある材料を切断する場合、パワーが足りず、途中で止まってしまう可能性があります。

また、あまりに厚みがない場合は、強度そのものが弱くなってしまう点にも注意が必要です。

チップソーのサイズに注意

チップソーにはサイズ、つまり、外径と内径(穴のサイズ)の大きさの違いがあります。

外経とは、「チップソーの直径」のことを指し、内径とは、「工具に取り付けるための内穴のサイズ」のことを言います。

 

チップソーの外経サイズは、100mm や125mm、165mm、190mmなど、様々な種類があり、基本的には取り扱う丸ノコやチップソーによって、外径が決まっています。

ですので外径選びは、そのまま工具選びへと直結しますし、切断能力にも差が現れます。丸ノコで言えば、165mmが一般的で、よく選ばれている外径サイズとなります。

 

ちなみに、穴径とも呼ばれています。

取り付け軸と呼ばれていることから想像できる通り、内径が合わないチップソーは工具に取り付けられません。

また、内径のサイズを決める規格は商品によって「ミリ規格」と「インチ規格」の2種類の違いがありますので注意が必要です。

チップソーの刃数の違いについて

刃数は、切れ味に直結する項目ですが、一概に「●枚の刃数が良い」とは断言できません。それは、切断する材料によって適切な数が変わってくるからです。

ということで、刃数についても解説していきたいと思います。

基本的には薄い材料には刃数が多いチップソーを、厚い材料には刃数が少ないチップソーを選ぶことをおすすめします。

・刃数が多いチップソーのメリット

切断する力が強いためブレが少なく、切断面の仕上がりも綺麗です。また、滑らかに切断できるため、バリが少ない点や、力強く進むため、まっすぐ切断しやすいという長所もあります。

厚みの薄い材料を切断する際、材料が暴れづらくなりますので、刃数が多いチップソーを選ぶと失敗が少なくなります。

・刃数が多いチップソーのデメリット

切断する材料にもよりますが、全体的に抵抗が強くなり切断スピードが遅くなります。また、切断作業が多いため切子がポケットに詰まりやすく、厚材を切断するのには適しません。

・刃数が少ないチップソーのメリット

切断する際の抵抗が少ないため切断スピードが早く、切子も詰まりにくく排出も容易です。これらの特徴から厚材を切断するのに適しています。

・刃数が少ないチップソーデメリット

切断作業が少ないため切断面が荒く、バリも出やすいため仕上がりはよくありません。また、ブレやすい欠点も持っています。

マキタの「鮫肌」、HiKOKIの「黒鯱」、RYOBIの「金匠XR」の違いや強みについて

チップソーには、いわゆる高級品やハイクラスと呼ばれるような品物があるのはご存知でしょうか。それこそがマキタの「鮫肌」、HiKOKIの「黒鯱」、RYOBIの「金匠XR」です。どれも一級品と呼ぶにふさわしい性能をしていますが、実際にどれを選べばよいのでしょうか?

結論から申し上げますと「好みの問題」となります。少し投げやりな言い方をしてしまいましたが、実際には、3種類とも性能面での違いは、あまり変わらない印象です。

たとえば、黒鯱や金匠XRは表面処理として、「フッ素加工」を採用していますが、これによって摩擦抵抗を軽減したりヤニが付着しづらくなるようです。

一方、鮫肌は特殊な印刷技術を用いることで、フッ素加工を施さなくても摩擦抵抗やヤニの問題を解消することに成功しています。

どの製品も、摩擦抵抗やヤニの問題を克服している製品ですが、加工の違いはあれど、性能面やそれ以外の違いはありません。

他にも3種類とも、表面にスリットを施して静音性を高めたり、超硬質特殊チップを採用して切れやすく刃こぼれしにくいチップソーとして謳われていますが、これらは共通している強みとなります。

そのため、実際に購入して手に馴染む方を選んだり、ブランドや価格を重視して選ぶなど好みによる購入をおすすめします。

チップソーの手入れ(メンテナンス)について

最後に、チップソーのメンテナンスについてご紹介していきます。まず基本として「刃こぼれがあった場合は無理せず替刃に取り替える」ことを覚えておきましょう。

・作業後は刃先にあるヤニや屑を取り除く

これは鉄工用のチップソーでも重要ですが、特に木工用のチップソーでは必須です。

木材を切断するとヤニや樹液が付着してしまい、そのまま放置すると固まってしまい切れ味が落ちてしまいます。

作業後は市販のヤニ取りなどできれいにしておきましょう。

・防錆油で拭いてから保管する

保管する際は、かならずチップソーを防錆油で拭いてから保管するのが鉄則です。

これはチップは錆びないけど台金が錆びてしまうため。面倒がらずにしっかり塗布してから保管することでチップソーが長持ちします。

まとめ

今回は、丸ノコとチップソーとチップソーカッターの違いなどについて解説してきました。

電動工具を購入する前に知っておきたい知識はまだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。