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電動工具の用途や種類について一覧で解説します

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ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

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皆さんは、電動工具を購入しようと検討されたとき、『どんな電動工具があるのか』気になったことはありませんか?

電動工具は用途によって様々な種類があり、また、メーカーによっても名称が異なることもあります。

ということで今回は、「用途別」に電動工具を一覧化し、それぞれの特徴について解説していきたいと思います。

まずは、どんな電動工具があるのかを知って、ご自身が必要な電動工具を探されて見て下さい。

穴あけ・締め付け工具

まずは、電動工具の中でも幅広い層が利用している穴あけ・締め付け工具についてご紹介していきたいと思います。

インパクトドライバー

インパクトドライバーは最もメジャーな電動工具の一種で、「ネジを締める」「ナットを締める」「穴をあける」と様々な用途で活用されています。ただ回転するのではなく、衝撃を加えながら回転していくため力強い作業が行なえます。

また、「正回転」と「逆回転」をスイッチで切り替えることができるようになっており、ネジやナットを締めるだけではなく、緩めたりもできます。

後に説明するペンドライバーを区別するため、こちらは「ガンタイプ」や「ガングリップタイプ」というような銃を連想するような名称で言われることもあります。

特徴的なのが、先端部分に取り付ける「ビット」を換装できること。

ネジを締めるならドライバービット、ナットを締めるならソケットビット、穴をあけるならドリルビットというように用途によって切り替えることでで様々な使い方ができる万能工具です。

大きな欠点のない電動工具ですが、それぞれへの汎用性が高い反面それぞれの専門工具には及ばないという欠点もあります。

たとえば、ネジ締めの場合は最後のひと押しにドライバーなどを使用することもありますし、ナット締めでも最後にトルクレンチでトルク締めを行うことも多いです。

万能ではある一方で全能ではなく、時として他の工具で補わなければいけません。またパワーが強いため、小ねじや薄板での締め付けなど繊細な作業は苦手です。

形状的に余裕があるスペースが多いこともあってLEDライトを複数取り付けたりと便利な機能が搭載されていることも多く、趣味でDIYをする方から現場で仕事をするプロの方まで1人1台は必ず欲しい工具です。

注意点
  • 事故を防ぐために、作業中には手袋を外す
  • インパクト専用のビットを使用する
  • コンクリートへの穴あけは不向き。ビットが折れたり、穴あけが不十分になりやすい

ペン型インパクトドライバー

ペンインパクトの名称でも知られる電動工具で、使用できる場面がペンドラと比べると限定的なため、DIYユーザーの場合は購入後に電圧数の低いインパクトドライバーに買い替える方も多いです。

ですが電工作業などを仕事やDIY問わず行われる方は、非常に重宝される工具です。

見た目は、インパクトドライバーがよりコンパクトになったような形状をしており、ガングリップタイプと基本的な用途は変わりません。

最大の特徴は、変形機構をもっており、文字通りペンのような形状に変形できること。

これにより、ガンタイプよりも狭い場所での作業にも適しており、また先端部分と持ち手の部分を持つことで手首への負担を軽減できたりもします。

電動ドライバーに必要な機能をもち合わせていますので、小ねじなどのネジ締め作業にも利用できます。

ただし、ガングリップ型のインパクトドライバーに慣れている方だと、はじめは少し使いづらさを感じる方もいます。

注意点
  • 通常のインパクトドライバーに比べてトルクが低いため、高負荷の作業には向いない
  • バッテリー残量が少ないと性能が低下しやすい
  • 鉄板のような硬い材料に穴をあけるような強いトルクが必要な作業には不向き
  • ガングリップ型とは操作感が異なるため、使用には慣れが必要

ペン型ドライバードリル

ドライバードリルのペン型です。ペンドラの名称でも知られることが多い電動工具で、こちらの場合は仕事で使われるだけではなく、DIYユーザーの間でも愛用者は多いです。

ペン型ドリルドライバーとも呼ばれますが、メーカーによって名称が異なるため、基本的には同じ電動工具のことを指しています。

主なメリットは他のペン型同様「軽くてコンパクト」「手首への負担が少ない」で、ドリバードリルのサブ機として用いられます。

ペン型インパクトドライバーと形状が酷似しているため、初心者の方だとパッと見ただけでは見分けがつかない方も多いです。

両者の違いとしては、ガングリップタイプのインパクトドライバーとドリルドライバーとの違いと同じで、内部構造(力を発生させる仕組み)が異なります。

またペンドラにはペンインパクトには無い機能として、トルクを段階的に上げ下げできる調整機構(クラッチハンドル)が搭載されています。

これにより、最大トルク値を固定させることができ、精密な作業が必要な場合に活躍します。

また、多くの製品が10段階~20段階前後の調節ができますので、高負荷作業でなければ非常に重宝します。

注意点
  • トルクが低いため、太く長いネジや大きな穴をあける作業には不向き
  • ペン型インパクトドライバーと見た目が似ているため、購入時には注意する
  • ガングリップ型とは操作感が異なるため、使用には慣れが必要

ドリルドライバー(ドライバードリル)

ドリルドライバー(ドライバードリル)とは、インパクトドライバーから衝撃を無くし回転のみにした工具です。

主な用途はインパクトドライバー同様「ネジを締める」「穴をあける」ですが、パワーの関係上「ナットを締める」に関してのみ対応していません。衝撃を加えないため、小道具や薄板などでの締付けなど繊細な作業に適しています。

また、回転に特化しているため「スピードコントロール」や「トルク調整」など、こと回転する機能についてはインパクトドライバーよりも多機能な点もメリットの1つ。

ちなみに、ドライバードリルとドリルドライバーは基本的には同じ工具を指しています。名称が異なる理由としては、メーカーによって呼び方が異なることが理由のひとつだとされています。

注意点
  • 用途に応じた適切なドリルビットを装着する必要がある
  • ビットの状態を定期的に確認し、摩耗や欠けがある場合はすぐに交換する
  • 音や振動が大きいので、使用する時間や場所に注意する必要がある

電気ドリル

電気ドリルとは今までご紹介した工具とは違い、「穴をあける」機能に特化した電動工具です。

そのため、ドライバードリルや振動ドリル、インパクトドライバーとは異なります。

インパクトドライバーやドライバードリルには不向きな硬めの素材や精密な穴あけ作業を得意としており、主に鉄金属の穴あけに使用されます。

また、機能を絞っているため安価で、かつ回転力や穴あけ力も豊富なバリエーションで最適なスペックを選べるようになっており、この点も他の工具と比べ優れている点だと言えるでしょう。

注意点
  • ビットがしっかりと固定されていないと作業中に外れる可能性がある
  • 穴あけの際は材料の破損を防ぐため、ドリルの回転速度を慎重に調整する必要がある
  • 充電式の場合はAC電源式よりもパワーが劣り、硬い材料の穴あけに不向きな場合がある
  • 湿気の多い場所や水の近くでは使用しない

振動ドリル

振動ドリルは電気ドリルに「振動」を加えたタイプで、よりパワーが必要なコンクリートやレンガなどの穴あけに使用されます。

次に説明するハンマードリルと比較すると、パワーでは劣りますがより繊細な穴あけができます。

また、多くの振動ドリルには振動機能をオフにする機能があり、電気ドリルとしても使用できるため、木材や金属などの穴あけも可能です。

また、ハンマードリルと比べると費用も安く、DIYユーザーでも導入しやすい工具となっています。

注意点
  • AC電源タイプの場合はコードやプラグに損傷がないか確認する必要がある
  • 用途ごとに専用ビットを使用する必要がある
  • 作業を行う場所は広く、周囲に障害物がない場所である必要がある
  • ハンマードリルと比べると安価だが、電気ドリルやドリルドライバーと比べると高価

ハンマードリル

ハンマードリルは、回転運動に加えて打撃を加える機能を持っており、コンクリートや石材などの硬い素材に対して効率的に穴を開けることができます。

また、軽い押し付け力でも効率的に穴あけができるため、上向きや横向きの穴あけ作業も得意で、とくにコンクリートへの穴あけ作業に向いています。

ちなみに、同じ用途で使用される振動ドリルとは以下の点が異なっています。

振動ドリルとの違い

・ハンマードリルは振動ドリルよりもパワーがあり、より深く穴あけができる
・ハンマードリルは打撃を加えるため、レンガなどの割れやすい素材には適さない

まとめると、繊細な穴あけやレンガには振動ドリル、コンクリートなどの硬い素材に大きな穴を開けたい場合はハンマードリルが適しています。

そのため、ハンマードリルは主にコンクリートなどに穴あけする際に使用されることが多い電動工具です。

注意点
  • 振動ドリルよりもコントロールが難しい
  • ハンマードリルは適切な持ち方があり、これを守らないと上手く扱えない
  • 押し付ける力の調整が必要
  • 切削屑や粉塵を適度に穴の内部から取り除く必要がある
  • 火傷防止のため、作業直後のビット部分には触らない
  • 振動ドリルは電気ドリルと同規格であるためビットを使い回せるが、なるべくハンマードリルは専用のビットを使用する

コアドリル

コアドリルは円筒状に大きく穴を開ける電動工具で、インパクトドライバーやハンマードリルよりも効率よく大きな穴を開けられます。

主に換気扇などの設備を取り付ける際の穴あけや水道管の穴あけなどに使用されます。

穴を開けることができる素材は、コンクリートや石材、金属などのさまざまな硬い材質に対応可能で、とくに鉄筋コンクリートや磁器タイルなどのかなり硬い素材でも効果的に穴を開けることができます。

また、耐久性が高く、大きな穴を開けても壊れにくい設計のため、長時間の使用にも耐えることができるため、上記の素材に大量に穴あけ作業を行う場合は、とても重宝します。

ちなみに、コアドリルには乾式と湿式の2タイプがあり、乾式は水を使用せずに動作し、湿式は水を使用して刃を冷却しながら動作します。

注意点
  • 事前に穴を開ける位置や周囲の状況を確認する必要があり、DIYでの使用にはハードルが高い
  • 作業中はかなりの騒音がでる
  • 鉄筋コンクリートへの穴あけ作業の場合は、鉄筋の位置にも注意が必要
  • 乾式だとビットの消耗が早い
  • 湿式の場合は汚水処理が必要
  • 乾式穿孔は施工時間が長くなりがち

電動油圧パンチャー

電動油圧パンチャーはピストンの上昇下降に油圧の力を利用することで、銅材などに穴をあける電動工具です。

その他の穴あけ工具との違いとして、こちらは「音が出ない上に素早く穴をあける」こと、そして「クズが穴に応じた大きいクズ1つしかない」という特徴を持ち、イメージとしては穴あけパンチの工具版といったところでしょうか。

主に溝形鋼、山形鋼、平鋼などに穴をあける際に使用されます。

出典元:株式会社マキタ公式サイト「PP001G」より

注意点
  • 油圧パンチャーはどの種類も値段が高く、とくに電動式タイプの場合は20万円~30万円前後の初期投資が必要
  • 構造が複雑で部品数も多いため、故障した際の修理費用が高額
  • オイルの補充や管理が必要で、こまめなメンテナンスが必要
  • オイル漏れが発生しやすい

切断工具

続いては、切断をメインとする電動工具について解説していきます。

丸ノコ

丸ノコとは、丸いノコ刃(チップソー)を回転させて木材などを切断する電動工具です。高速で回転することで速度と安定性を高めており、こと木材の加工においてノコギリとは比べ物にならないほどスピーディーに切断できます。

使用される刃は木工用チップソーが主に使用されますが、切断する材料によってサイディング用、石膏ボード用のチップソーも使われます。

基本的には便利な品物ですが、刃が高速回転するため事故を起こせば大怪我につながるリスクも高く、特に「キックバック」と呼ばれる刃が進行方向とは逆方向に飛んでしまう現象には要注意。

キックバックする原因も含め、下記のような使用方法が厳禁です。

丸ノコ使用時の注意点

・丸太や薪など皮のついた木材に使用しない
・最高回転数に達する前に切断しない
・木材以外の物質(鉄釘など)が混ざっているものは切断しない

以上のような使用方法はキックバックの原因になるほか、本体や刃の破損や故障につながるため絶対しないでください。

卓上丸ノコ

卓上丸ノコは設置型の丸ノコといった風貌で、アームによって固定されたノコ刃を下に降ろすことで材料を切断(ダウンカット)する工具です。

また、スライド機構を搭載して前後で切断することもできる卓上スライド丸ノコというものもあります。

ノコ刃をアームによって固定させるため手ブレを起こすことがなく、狙った箇所を精密に切断でき、ノコ刃の角度を調節できるため傾斜切断も可能です。

ただし、卓上で使用されるために携帯性などの取り回しは悪く、また卓上に置けるサイズの材料しか切断できないため切断能力も決して高くありません。

総じて、汎用性という面では丸ノコを、より正確に切断したいなら卓上丸ノコをというように適宜使い分けると真価が発揮される性能と言えるでしょう。

注意点
  • 高速回転する刃を使用するため、手袋や軍手は着用しない方が安全
  • 作業中は、丸ノコの真後ろに立たない ※キックバック対策
  • 切断を始める前に、刃が十分に回転しているか確認する必要がある ※キックバック対策
  • 切断する材料が大きい場合は、切り落とし側にも安定した支持を設けることが必要
  • 調整ネジを変更する際は、必ず電源を切ってから行う

マルチツール

マルチツールとはその名の通り、先端のブレードを換装することで切断・剥離・研磨など様々な用途で使用できる汎用性の高い工具です。

マルチツールを使用することで複数の工具を持ち運ぶ必要がなくなり、作業スペースを確保したり、運搬効率を高めることが可能です。

また、コンパクトで取り回しの良い形状ながらその性能は高く、それぞれの用途に応じた専門性の高い作業も可能となっています。

家庭内の小さな修理やジグソーや丸ノコでは難しい狭い場所での作業に適しており、プロの現場ではフローリングの部分的なカットや金属の釘やビスの切断作業などに活用されています。

注意点
  • 各作業に適した替刃を使用することが必要で、木材用の刃を金属に使用すると刃が破損する危険がある
  • 専用の工具と比較すると切断や研磨の性能が劣る
  • 大量の材料を高速で加工する必要がある場合に不向き
  • 非常に精密な作業が求められる場合には不向き
  • 替刃は高価で、高品質な刃は1,000円以上するためランニングコストが高い

切断

切断作業においては細かい切断ができる点を活かして、主に窓抜き(材料に窓のような四角形の穴をあけること)や床面に近い材料を切断するのに用いられます。

また、ブレードを交換することで木材や塩ビ管など様々な材質を切断することができます。ただし切断能力は決して高くはなく、太い材料を丸々切断することや長時間の連続使用には適しません。

剥離

剥離作業においては主に接着剤やシーリング材を剥がすのに用いられます。

特にマルチツールは今までの工具とは違い振動を利用しているため材料に傷をつけることなくキレイに剥離できるのが特徴。

いままで手作業で苦戦していたシーリング材などが簡単に剥がせることは大きく、このためだけにマルチツールを使用することも珍しくありません。

研磨

研磨作業においてはディスクグラインダーと同等とまではいかなくても、それに近い役割が可能になっており特にその形状から隅まで研磨できるのが強みです。

また粉塵が飛び散るような心配もないため、特にタイルの切り込みや木材の研磨に使用されることが多いです。

マルチカッター

マルチカッターとは、通常のハサミやカッターなどでは切断しにくい材料を切断する際に用いられる電動工具で、「電動カッター」や「電気ノコギリ」とも呼ばれています。

切断できる材質は非常に多岐に及び、ダンボールや絨毯といった日常的な材料からプラスチックや木材、金属まで切断できます。

現場で使用される万能ツールの1種ですが、ダンボールや絨毯を安安切断できるその汎用性の高さから、一般家庭でも使用される人気工具です。

注意点
  • 厚さ6mm以上の素材や金属、硬質プラスチックを切断することができない
  • 使用する替刃は、作業内容に応じて適切なものを選ぶ必要がある
  • 専用の工具と比較して切断能力が劣る

レシプロソー(セーバーソー)

レシプロソーとは電動ノコギリの一種で、ブレードを換装することで木材や金属、塩ビ類などを切断する電動工具です。

メーカーによってはセーバーソーとも呼ばれていますが、基本的には同一工具だと思って大丈夫。使用方法としては、その形状から配管やパイプなどの切断が主になります。

また、火花を出しにくいため金属管の切断にも適しています。

ジグソー

ジグソーとはミシンの要領で細いノコ刃を上下させることで材料を切断する電動工具です。ブレードを換装することで木材や金属、アクリルなど様々な材料を切断することが可能です。

似た役割を持つ丸ノコと比較されがちですが、丸ノコと違い曲線切断も得意としている他、刃が体の近くに来ないため安全性も高いといった特徴があります。

一方、切断スピードそのものは丸ノコに劣るため、直線切断のみをする場合は丸ノコに出番を譲ることが多いです。

そのため、直線切断は丸ノコ、曲線切断はジグソーといった具合の適正を持つほか、初心者にはより安全なジグソーのほうがおすすめです。

糸ノコ盤

糸ノコ盤は糸ノコをそのまま電動化したものです。

糸ノコの特徴である「細かく精密な切断」をそのまま電動で労なく行えるため、小物作りや細かい模様を切彫りする際に用いられます。

また、曲線切断も得意としており、木材などの角を滑らかにする際にも適正があるなど、DIYにおいて心強い電動工具の1つです。

チェーンソー

チェーンソーとは木を切断する工具の中でも最もポピュラーかつ強力な工具で、主に電動モーターやガソリンエンジンを用いて使用します。

重さや莫大なパワーから木材の加工にはあまり適さず、主に枝や木の伐採に使われるほか、廃材処理や珍しいものだと氷像などのアート作品にも使われています。

そのパワーから使用面での効率性の良さは随一ですが、その反面扱いづらい一面もあり、下手をすれば大怪我につながる恐ろしい工具にもなりえます。

使用する際は必ず説明書を読んだり、不安なら作業員のほかにだれか付き添いを連れてくるなどの配慮が必要です。

鉄筋カッター

鉄筋カッターとはその名の通り、鉄筋を切断することに特化した工具です。油圧パンチャーと見た目が近いため、DIY初心者の場合だと、はじめは見分けがつきづらいかと思います。

鉄筋は販売されている状態なら長い棒状なため、私達が想像するような鉄筋にするためには鉄筋の切断及び曲げをしなければいけません。

効率よく切断するために鉄筋カッターが用いられるため、一般人には馴染みがありませんが現場の人間には必要不可欠な工具です。

研削・研磨

続いて、研磨・研削作業が行える電動工具について解説していきます。

ディスクグラインダー

ディスクグラインダーとは、高速回転するディスクで金属や木材などを研削、研磨する電動工具で、研削・研磨工具としては最もメジャーな部類に入ります。

基本は研削及び研磨用の工具ですが、一方で切断工具としても優秀であり、ディスクを換装することでパイプや銅材を切断することもできます。

主な使用用途は研削、研磨の他に錆落としや鏡面仕上げをしたいときにも用いられます。

ランダムサンダー

ランダムサンダーとはサンドペーパーが付けられているパッドを高速回転させることで研磨する工具です。

「ランダム」と名がついていますが、実際にはパッドが複雑に回転しているだけであり、その様子からランダムサンダーと名付けられたそうです。

研磨するパッドが円形なため、平面だけでなく曲線も研磨できます。

また、両手型と片手型の2種類が存在し、平面には安定した姿勢が取れる両手型、立体物(テーブルや椅子など)には取り回しの良い片手型が用いられます。

ベルトサンダー

ベルトサンダーは帯状のサンドペーパーを高速回転させることで研磨する工具で、研磨用の工具では随一のパワーを持つ音が特徴です。

そのまま押し当てて研磨できるほか、形状が安定しているため本体を逆さに固定することでそのまま卓上ベルトサンダーとしても使用できます。

他のサンダーよりも広範囲を一気に素早く研磨できるため非常に便利な工具ですが、一方で粉じんが大量に発生するため使用する前には防じんマスクなどを着用する必要があります。

また、ベルトサンダーの進行方向は前にしかないため、横にずらそうとすると故障したり、力が意図しない方向に流れてケガにつながることもあるので注意が必要です。

オービタルサンダー

オービタルサンダーとはベルトサンダーと同じく帯状のサンドペーパーを用いて研磨する工具です。

他のサンダーと比較すると、研削力が弱く細かい回転をするため主に最後の仕上げなど精密な研磨作業をする際に用いられ、別名「仕上げサンダー」とも呼ばれています。

また、パワーが強くないため女性や初心者でも扱いやすいため、初めて研磨用工具を扱う際はオービタルサンダーで練習するのも良いかもしれません。

水平・垂直出し(墨出し)

続いて、墨出し作業で使用される電動工具について解説します。

レーザー墨出し器

レーザー墨出し器とはレーザーラインを照射することで、建築現場などで施工するための基準線を作る工具です。

照射される形は水平、直線になっておりそれらを組み合わせることで立体的な作図が行われています。

主に建築現場などで作図目的に使用されていますが、水平や垂直が簡単に測れるため棚などを設置する目的で一般家庭で使用することもあります。

切削・面取り

この項目では、切削・面取り作業で用いられる電動工具について解説していきます。

電気カンナ

電気カンナとは木材を切削する電動工具で、手動カンナよりも圧倒的に効率よく切削できます。

手動カンナの刃が1つなのに対して、電気カンナには刃が2つ取り付けられており、それらが高速回転することで切削されているためスピーディーな作業が可能となっています。

ただし、手動カンナが薄く表面を削っていく切削方法なのに対して電気カンナはドラムの回転によって切削されるため、切削面には波状の跡が残ってしまいます。

そのため、切削する時は電気カンナ、その後の仕上げには手動カンナやサンドペーパーとの併用をする必要があります。

トリマー

トリマーとは木材をトリミングする工具のことで、ビットを換装することで面取りや飾り面取りなどの様々なトリミングができるのが特徴です。

また、ストレートガイドを使用することで溝切りも行えます。

ただし、やや扱いづらく、進め方が早すぎると切断面が荒くなり、逆に遅すぎると材料が焦げ付いてしまいます。

そのため、初めて使用する際は端材などで練習することをおすすめします。

洗浄

洗浄作業で用いられる電動工具について解説していきます。

高圧洗浄機

高圧洗浄機は加圧した水の衝撃で汚れを剥がし取って洗い流す洗浄機器です。

高圧とはいえ、壁や床を擦ったり削ったりしているわけではないので、表面を傷付けることなく汚れのみをキレイに落とせるのが特徴です。

高圧洗浄機はあくまで洗浄機器であり、それ以上でもそれ以下でもないため作業そのものの効率とは無縁ですが、時間や人員を割かずに洗浄できるため全体の効率に大きく貢献します。

そのため、水や温水で落とせる汚れが発生する作業場ではぜひとも持っていきたい機器と言えます。

集じん機・掃除機

集塵作業や掃除をする際に利用される電動工具について解説していきます。

集じん機

集じん機とは、作業場や加工所などで発生する粉じんを風量で吸引する機器で、いわば粉じん版の掃除機と言えるものです。

また、集じん機は掃除機のようにT型ノズルを用いて吸引するタイプの他にも、粉じんが発生する電動工具に取り付けることで発生した瞬間に吸引するアタッチメントのようなタイプが存在します。

粉じんは人体に有害なため、粉じんが発生する場所にはほぼ必ず備え付けられている機器の1つです。

クリーナー

クリーナーとは、要は掃除機のことです。特に作業場や加工所などはゴミが発生しやすく、放置していればあっという間に汚れてしまうため必ずといっていいほど備え付けられています。

まとめ

今回は、用途別に電動工具の特徴をまとめ、一覧化して解説させて頂きました。

電動工具選びの第一歩として、まず、どんな工具があるのか知る必要があります。ぜひ、どんな電動工具があるのか、今一度確認されて、皆さんの電動工具選びの参考にされてみて下さい。

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