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プラスチックの切断に向いている電動工具の種類とそれぞれの特徴について解説します

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プラスチックの切断は日常生活の中では意外と多いもので、特に引っ越しや年末の大掃除などの際は、プラスチックを適切に切断する手段を持っていると重宝します。

ということで今回は、プラスチックの切断に向いている電動工具の種類やそれぞれの特徴について解説していきたいと思います。

この記事を読むことで、「プラスチックを切断できる電動工具の種類」や「プラスチックを切断できる電動工具の特徴やそれぞれの強みや弱み」について理解できるようになります。

ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。

プラスチックの切断に向いている手工具の種類と特徴

プラスチックの切断作業をする際、適切な工具の選択は「作業効率」と「仕上がりの品質」に大きく影響します。

ここではプラスチック切断に向いている、代表的な手工具についてまとめました。それぞれの特徴と使用方法を詳しく見ていきましょう。

プラスチック切断に向いている手工具

プラスチックの切断には、電動工具や工作機械も使用できます。しかしあえて手工具を選ぶ理由として、

  • コストパフォーマンスの高さ
  • 作業場所を選ばない機動性
  • 細かな調整が可能な操作性

という点が挙げられるでしょう。そしてプラスチックの切断に使用される、おもな手工具は以下の5種類です。

  • プラスチックカッター(アクリルカッター)
  • ハサミタイプの切断工具
  • 手動のこぎり
  • ヒートカッター
  • アメイジングカッター

上記の手工具は切断する材質や厚み、必要な精度によって使い分けが必要です。適切な使い分けで、効率的な作業が実現できます。

とくにプラスチックカッターは、もっとも一般的な手工具として広く使用されているもの。5mm程度までの硬質プラスチック板を切断するのに適しています。

各工具にはそれぞれ特徴がありますので、用途に応じて最適な工具を選択しましょう。

手工具それぞれの特徴

プラスチックの切断に使用される各手工具は、それぞれ異なる特性があります。用途に応じて使い分けをしなくてはなりません。

そこで次の表に記載された内容をご参照ください。この表には各工具の特徴、適した材料や使いやすさ、価格や用途をまとめました。

 

特徴

適した材料

使いやすさ

おもな用途

プラスチックカッター

フック状の専用刃、面取り可能

アクリル、硬質プラスチック(5mmまで)

扱いやすい

直線カット、面取り作業

ハサミタイプ

強力な切断力、多機能

薄いプラスチック、カーペット、ダンボール

中程度

薄板の切断、廃材処理

手動のこぎり

精密な切断、直線・曲線対応

アクリル板、軽金属

やや難しい

厚板の切断、精密加工

ヒートカッター

熱で溶かしながら切断

薄いプラスチック、布、フィルム

中程度

曲線カット、細かい加工

アメイジングカッター

正確な寸法での切断が可能

2mm以下の薄板、ビニール

扱いやすい

精密切断、小物加工

切断したいプラスチック材によって、どの手工具を選べばいいか変わってくるはずです。ぜひ表を見ながら、適切な手工具を選んでください。

プラスチックの切断に向いている電動工具の種類と特徴

プラスチックの切断作業では、電動工具の活用が作業効率を大きく向上させます。(電動に変えたら戻れないくらい、作業効率が段違いです)

そこでプラスチック加工の現場で活躍する、6種類の電動工具について特徴をご紹介しましょう。

用途に応じて最適な工具を選択すれば、より質の高い加工が行えます。

ハンドヘルドカッター

プラスチック加工の現場で重宝されているハンドヘルドカッターは、その名のとおり片手で持って操作できる小型の電動工具です。

アクリル板や塩ビ板、さまざまな厚みのプラスチック材切断に対応。直線カットはもちろん、曲線カットも自在に行えます。

取り回しの良さが最大の特徴で、狭い場所での作業も容易です。現場での加工作業に、とくに重宝されているほど。

また軽量で持ち運びが簡単なため、作業者の疲労も少なく、長時間の作業でも快適に使用できます。

安全面では滑り止め加工が施されたグリップや、操作しやすいスイッチ配置、使いやすさと安全性を両立した設計です。

刃の交換も容易で、メンテナンス性も◎。

多くの機種では回転速度の調整が可能。精密な作業から荒取りまで、作業内容に応じた細かな調整ができる点も特徴です。

レシプロソー

レシプロソーは、刃を前後に往復運動させて切断を行う電動工具です。つまり手のこぎりの動きを電動化しているので、効率的な切断作業が行えます。

プラスチックの切断時は火花が発生しにくく、室内作業でも安心です。

製品タイプはコード式と充電式があり、グリップ形状もハンディタイプとDハンドルタイプから選択できます。

刃を交換すればプラスチックだけではなく、木材や金属といった多くの材料にも対応。

建築現場での解体作業や配管の切断、粗大ゴミの解体と、大型の切断作業に威力を発揮します。

使用時は材料をしっかりと固定し、ベースを材料に押し当てながら作業を行ってください。

精密な切断には向いていませんが、その力強い切断能力と使いやすさからプロから一般家庭まで幅広く活用されています。

プラスチック製品の解体や大型プラスチック材の切断なら、その真価を発揮する工具といえるでしょう。

ジグソー

ジグソーは細い刃を上下に往復運動させて、切断を行う電動工具です。プラスチック加工において、もっとも汎用性の高い工具の一つ。

直線切りはもちろん曲線切りも得意とし、内側からの切り抜き作業も可能な点が大きな特徴です。

切断能力は刃物の選択によって大きく変わり、プラスチック専用刃を使用すればアクリル板や塩ビ板を美しく切断できます。

切断時の送り速度を調整できる機能を備えた機種も多く、材質や厚みに応じて最適な切断条件を設定可能。

作業時の安全性も考慮されており、集塵機能付きの機種では切断時に発生する粉じんを効率的に吸引できます。

またベース部分が傾斜可能な機種では、角度をつけた切断も問題ありません。

プラスチックの切断時は低速での切断を心がければ、熱による溶けを防いできれいな切断面を得られるでしょう。

ただし厚みのある材料を切断する際は、刃の振れによって切断面が垂直にならない場合も。その際はガイドレールや補助具を使ってください。

オービタルジグソー

オービタルジグソーは通常ジグソーの上下運動に加え、刃が振り子のような軌道を描きながら切断を行います。

この独特の動きにより切断スピードが向上し、作業効率が大幅に改善。

振り子運動の強さは一般的に3~4段階で調整できます。プラスチックの切断では振り子動作を弱めるか、オフにすれば切断面の品質を十分保てるでしょう。

とくに薄いプラスチック材を切断する際は、振り子動作をオフにしてください。より繊細できれいな切断が可能になります。

またオービタル機能を活用すれば、厚手のプラスチック材で発生する摩擦熱を軽減。切断時の負荷が分散されるため、刃の寿命も延びる傾向にあります。

ただしオービタル機能は切断スピードと引き換えに、切断面の粗さが増す傾向です。

精密な切断が必要な場合は通常の直線運動で、荒取りや素早い切断が必要な場合はオービタル機能を活用しましょう。

マルチカッター

マルチカッターは刃先が高速で振動(オシレーション)することで、削りながら切断を行える電動工具です。

コンパクトな本体に、さまざまな形状の刃物を装着できる多用途性が最大の特徴。プラスチックの切断も優れた性能を発揮します。

従来の電動工具では難しかった狭い場所での作業や、細かな切り込み、段差のある部分の切断も容易です。

とくに刃先が届きにくい角部分の切断、既存の設置物に近接した場所での作業に威力を発揮。

振動による切断方式のため、作業時の反動も少なく、安定した作業が可能です。

刃物の選択肢も豊富で、プラスチック専用刃を使用すればアクリル板や硬質プラスチックも正確に切断できます。

振動数を調整できる機種では、材質や作業内容に応じて最適な設定を選んでいけるでしょう。より繊細な作業にも対応可能です。

ただし大きな面積や長距離の切断には向いていません。そのような作業には、ほかの電動工具を検討してください。

マルチカッターはその名のとおり多目的工具として、細かな作業や仕上げ作業での使用が最適です。

コンパクトカッター

コンパクトカッターは、小型のグラインダーに似た形状を持つ電動工具です。切断砥石を高速回転させて、プラスチック材を切断します。

その名のとおりコンパクトな設計ながら、パワフルな切断能力が特徴的。とくに塩ビ管やFRP、アクリル板の切断作業で高い性能を発揮します。

片手での操作が可能な軽量設計で、作業者の疲労を軽減しつつ素早い切断作業が可能です。

また安全性にも配慮されており、グリップ部分は滑り止め加工、不意の落下を防ぐストラップホールも装備。

切断時に発生する粉じんを抑制する集塵カバーを備えた機種も多く、作業環境を清潔に保てます。

直線切りを得意としており、ガイドを使用すれば正確な切断が可能です。ただし曲線切りは向いておらず、細かな加工や精密な切断には適していません。

また高速回転による切断のため、熱に弱いプラスチック材を切断する際は注意が必要です。

切断に向いている工具とメリット・デメリット

プラスチックの切断作業は、金属や木材とは異なる特有の注意点があります。

とくに熱変形や溶融が品質へ大きく影響するため、適切な工具の選択と使用方法が重要です。

ここではプラスチック切断に向いている電動工具のメリットと、デメリットをまとめました。網羅的に特徴を把握し、適切な工具選びに役立ててください。

種類ごとのメリット

プラスチック切断に向いている電動工具のメリットは、種類ごとに下記表へまとめました。

 

メリット

ハンドヘルドカッター

片手での操作が可能で取り回しが良い

レシプロソー

力強い切断力で厚手の材料も切断可能

ジグソー

内側からの切り抜き作業が可能

オービタルジグソー

切断スピードが速い

マルチカッター

狭い場所や角での作業が得意

コンパクトカッター

パワフルな切断能力

メリットだけでは少し特徴を掴みづらい部分もあるので、次のデメリットについても見ていきましょう。

種類ごとのデメリット

種類ごとのデメリットも、下記の表へまとめました。

 

デメリット

ハンドヘルドカッター

厚手の材料には不向きで、切断能力に限界がある

レシプロソー

精密な切断作業には不向きで、切断面が荒くなりやすい

ジグソー

厚い材料を切断する際に刃がぶれやすく、垂直な切断面を得るのが難しい

オービタルジグソー

切断面が通常のジグソーより荒くなり、精密作業には適さない

マルチカッター

大きな面積の切断には向かず、作業効率が低下する

コンパクトカッター

曲線切りが難しく、直線切断に用途が限定される

プラスチックの切断は木材や鉄材と異なり、少し配慮すべき点が多いです。(例えばアクリルやナイロンでも回転速度が変わる)

それぞれの電動工具に見られるメリットとデメリットを押さえ、適切な切断工具を選択しましょう。

プラスチックの切断時に気をつけたいポイント

プラスチックの切断作業を始める際は、まず材料の種類と厚みを確認しましょう。その上で適した工具と刃物を選択してください。

また十分な作業スペースを確保し、適切な換気を行うこと。安全な作業環境を整えてから、作業に入ると良いです。

切断時は材質に応じて、適切な速度調整を行わなくてはなりません。

例えば速すぎると材料が溶けてしまい、遅すぎると割れの原因となります。また材料はしっかりと固定し、振動による割れを防ぐ配慮も大切です。

とくに厚い材料を切断する際は、切断面の温度に注意しながら作業を進めるとスムーズ。安全面では保護メガネと、防塵マスクの着用がおすすめです。

手袋を使用する場合、材料や工具に巻き込まれない素材を選びましょう。プラスチックの切断時に発生する粉じんは非常に細かいため、適切な集塵対策も重要です。

きれいな仕上がりを得るためにも切断線をしっかりと引き、一定の速度で切断を行ってください。

無理な力をかけると切断面が荒れたり、材料が割れたりする原因につながります。注意点さえ押さえておけば、プラスチックは安全に切断できるはずです。

まとめ

今回は、プラスチックの切断に向いている電動工具の種類やそれぞれの特徴について解説していきました。

この他にも、DIYや電動工具について知っておきたい知識は、まだまだあります。

ぜひ、その他の記事も読んで参考にされてみてください。

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