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ミルウォーキーの電動工具の評判や他社との違いを解説します

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皆さんはミルウォーキーという海外メーカーをご存知ですか。

2021年4月に日本に上陸し、最近では購入を検討される方も少しずつ増えてきました。

そんあミルウォーキーの電動工具、マキタやHiKOKIと比べてどのような違いがあるのか気になりませんか。

ということで今回は、ミルウォーキーについて解説していきますので、ぜひ参考にされてみてください。

ミルウォーキーの特徴

出典元:ミルウォーキーツール公式サイトより

ミルウォーキーは1924年にアメリカで創業した工具メーカー。創業当時は電動ドリルなどの製造・修理が中心の工具メーカーでした。

しかし、その開発力から生み出される新たな製品は次第に多くの人を魅了し、徐々にその知名度を高めていきます。

ちなみに世界で最初にレシプロソーを開発したのは、ミルウォーキーだと言われているようです。

また、ミルウォーキーの製品の特徴はマキタやHiKOKIに劣らない独自製品のラインナップ数の多さで、より小型で高性能を追求したM18シリーズや軽量さと取り回しの良さに重きをおいたM12シリーズが主力商品となっています。

現在では、この2つの主力シリーズを改良した製品開発をメインに事業を展開しているようです。

ミルウォーキーの電動工具(製品)の特徴

出典元:ミルウォーキーツール「M12 FUEL™ パワーパック(振動ドリル、インパクトドライバー)」より

 

ミルウォーキー製電動工具の最大の特徴は電圧を上げずに、性能や使いやすさを追い求める製品開発力だといえます。

これまでミルウォーキーはM18シリーズやM12シリーズなど、電圧帯はそのままにそれぞれのコンセプトに沿った製品を開発してきました。

日本の主要メーカーであるマキタやHiKOKIは、より高電圧のバッテリーを搭載した高性能な電動工具の開発を強めていますが、ミルウォーキーの製品づくりはそれとは異なる方針で商品を生み出し続けています。

たとえば、M12シリーズでは12Vバッテリーを採用しており、他社製品の14.4V帯の電動工具だけではなく、一部の18V帯の電動工具にも匹敵する性能を誇ります。

バッテリーの電圧が高くなるほど重量にも影響してきますので、あえて他社が開発を捨ててきた分野で勝負している戦略力の高さも伺えます。

また、2020年からは大型建設工具のジャンルにも参戦し、MXシリーズとしてパワーカッターやコアドリルなどのコードレス商品を販売しています。

ミルウォーキーのバッテリーについて

ミルウォーキーのリチウムイオンバッテリー特徴を一言で説明すると、「過酷な環境下でも動作する。」という感じでしょうか。

ミルウォーキーのバッテリーはバッテリーセルの個別収納や衝撃吸収構造を採用することで、電力供給時に発生するロスを軽減や寿命の向上を実現したり、落下時の衝撃に耐えられるような作りになっています。

またメーカーサイトによると、加熱制御システムと温度調整セルフレームを採用することで、南極などの過酷な環境下でも動作するよう設計されていると謳われており、海外製品ならではの強みを発揮しているのも特徴です。

ちなみにミルウォーキーのバッテリーは、HiKOKIのマルチボルト蓄電池のように18V⇔36Vなどの互換性がなく、異なる電圧専用工具では使い回しができません。

この点は、マキタと同様にHiKOKIに劣っている部分だと感じます。

レッドリンクプラスインテリジェンスで、モーター性能を最適化

レッドリンクプラスインテリジェンスは、モーターとバッテリーの連携を助ける仕組みです。

この仕組みを採用することで「モーターの焼き付きが原因の故障や機能低下」を防ぐことができます。

レッドリンクプラスインテリジェンスは、モーターの動作状態やバッテリー内部の温度・給電状況をモニタリングする機能を備えており、常に作業環境に応じた最適なパフォーマンスを発揮できるよう調整する役割を担っています。

また、充電時にもこの機能は作動し、過充電を防ぐことでバッテリーの寿命の劣化も防いでくれます。

こういった部分にも、ミルウォーキーのこだわりが感じられ、他社が真似できない独自の強みを活かしていると思います。

ミルウォーキーのブラシレスモーターは自社製造+工具ごとに最適化

実はミルウォーキーのブラシレスモーターは、マキタやHiKOKIには無い独自の強みを持っています。

というのも、ミルウォーキーで採用されているブラシレスモーターは全て自社で製造されたパーツであり、それぞれの工具ごとに設計・開発されています。

そのため、工具の用途や求められるスペックに応じたモーターを採用でき、他社製品よりも良い品質の製品を作ることができています。

ミルウォーキーはプロ向き?DIY向き?

ミルウォーキーの製品の多くは、プロユーザー向けのラインナップとなっています。そのため、DIY用途だとオーバースペックになる場合もあり、また、価格帯も高額なものが多いです。

本体価格は安く設定されていますが、ミルウォーキーの場合はバッテリーが他社と比べても圧倒的に高額になっていますので、費用面から見てもプロユーザーの方が上手く活用できると思います。

ですが、ミルウォーキーのコンセプトは「高耐久」と「長寿命」ですので、長く使い続けることを前提に考えるのであれば、DIYユーザーにもオススメしたいメーカーだと感じます。

マキタやHiKOKIとの違いについて

ミルウォーキーと、マキタやHiKOKIとの違いは、同じ電圧のシリーズでバッテリーを併用可能である点です。

シリーズ(電圧)さえ揃えれば、どの工具でもバッテリーの使い回しが可能になりますので、2台目以降の工具を新製品に買い替えても、追加でバッテリー購入をしなくて良いという点は、ミルウォーキー独自の強みです。

マキタとHiKOKIの場合は、新製品が発売されるとあまりにも古いバッテリーには対応していないケースも多く、追加でバッテリーの購入が必要になります。

この点を踏まえると、長く使い続ける場合はミルウォーキーという選択肢も視野に入れておいて損はないと思います。

その他の違いとしては、ミルウォーキーは工具や現場で使う作業用具に特化していますが、マキタやHiKOKIは防災用に利用できる製品やアウトドア用途でも利用できる製品を販売していますので、この点も大きな違いだといえます。

そのため仕事以外の道具にもバッテリーを使いまわしたい場合は、ミルウォーキーよりもマキタやHiKOKIがおすすめです。

ミルウォーキーの弱み

ミルウォーキーは海外のメーカーですので、最大の弱みとしては「アフターサポートの弱さ」と「日本の規格に沿ったアクセサリー類が使用できない」というものが挙げられます。

この2つの弱みは日本で利用する上では、かなりのデメリットだと感じます。

たとえば、修理などに関するお問い合わせはメールでも可能ですが、修理対応は電話か直営店への来店のみとなっています。そして、修理対応が可能な店舗は東京都の直営店のみです。

そのため、全国各地に拠点を構えているマキタと比べるとアフターサポートの質は劣っています。

その他にも、ドライバーのビットなどの各種アクセサリー類の中には、海外規格と国内規格が存在しますので、そのあたりにも不便さを感じることがあります。

とくにインパクトドライバーのビットに関しては、追加でアタッチメントを探す必要があったり、ミルウォーキーに合ったビットの購入をする必要があるため、DIY初心者にはハードルが高くなり、知らずに購入してしまうと「失敗した。」と後悔する場合もあります。

ただし、この点に関しては日本向け製品を購入することでクリアできる問題ですので、ミルウォーキーの工具を購入する際は日本向けモデルかどうか?にも気をつけてみることをオススメします。

まとめ

今回はミルウォーキーの特徴や電動工具(製品特徴)などを中心に解説してきました。

電動工具については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。

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