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ブルーシートの選び方を種類やサイズ、人数の違いから解説します

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ブルーシートといえば遠足や運動会、キャンプなど、アウトドアには欠かせない道具の一つですが、元々は「建築や土木工事の現場」で活躍していた道具だったということをご存知ですか。

現在ではレジャーや災害対策でも活躍しているため、一般的にはアウトドア用品のイメージが強いと思いますが、いざ、ブルーシートを購入しようと思うと、「厚み」や「サイズ」の表記が特殊で選ぶのに挫折した方も多いと思います。

ということで今回は、ブルーシートを選ぶ際に重要となる、番手や特殊な機能に「種類やサイズ、人数」などの視点から選び方を解説してきます。ぜひ、参考にされてみて下さい。

ブルーシートにある番手とは?

ブルーシートの番手は、厚みと重さに関する表記です。

番手は#(シャープ)と数字で表記されており、読む際は数字の後ろに番や番手をつけます(#1000は1000番手と呼ぶ)。

同じサイズでも番手の数字が小さいほど薄手で軽量になり、番手の数字が大きいほど厚くて重たくなります。

■ブルーシートの厚さ

  • #1300以下は薄手(厚さ約0.10mm)
  • #1500~2000は中薄手(厚さ約0.15mm)
  • #2200~2500は中厚手(厚さ約0.17mm)
  • #3000以上は厚手(厚さ約0.26mm)

ちなみに、数字は3.6m×5.4m(もっとも一般的なサイズ)の重さが基準になっています。

番手ごとの特徴

ブルーシートは番手によって、耐久性や用途が異なります。

番手による特徴や用途は、以下の通りです。

  • #1300以下は薄くて軽量
  • #1500~2000は扱いやすい
  • #2200~2500は丈夫(工事現場での利用が多い、家庭用としても日除けや敷物にちょうど良い)
  • #3000以上は耐久性や防水性能が高い(中長期の屋外使用にも使える)

#1000以下の商品は、軽量シートと呼ばれています。簡易的な目隠しや養生に利用されます。

#3000は仕事用から家庭用まで、もっとも多く利用されている番手です。レジャーや園芸での利用や、壁・床の養生などに利用されます。

#4000以上は規格品が少ないです。頑丈な厚手のシートが欲しい場合は3000番台を選ぶと良いでしょう。

用途別に機能性が付加されたブルーシートもある

ブルーシートは商品によって、強度や機能性が異なる製品があります。

強度は商品に記載されている「引裂強度」や「引張強度」の項目を確認して下さい。「引裂強度」や「引張強度」の数値がどちらも高ければ、破損や変形に強いです。

またブルーシートは機能性に重きを置いた製品も存在します。

 

機能性が付加された商品は、ブルーシート本来の弱点を機能で補っている点が強みです。基本的にブルーシートは「熱」や「火」に弱く、紫外線で劣化するデメリットが存在します。

ですが一部製品の中には、紫外線を防ぐ機能や火や熱への耐性を高めたブルーシートが販売されています。用途や使用する環境によって最適な機能性が異なるため、それぞれの用途や条件に合った選び方もオススメです。

ちなみに、耐久性が高く寿命の長い商品もあるので、屋外での使用が長期間になる場合は耐候年数も確認することをオススメします。

機能性が付加されたブルーシートの一例

ブルーシートに付加されている機能から、一般的な商品で多く見かける機能をまとめました。

  • UV材添加タイプ(紫外線からの劣化に強いブルーシート)
  • 長寿命タイプ(経年劣化に強いブルーシート)
  • 粉塵吸着タイプ(飛散物を抑えやすいブルーシート)
  • 防炎タイプ(燃えにくいブルーシート)
  • 白防炎タイプ(防炎と防水性能を兼ね備えたブルーシート)

屋外で長期間使うならUV材添加タイプ、年単位で使う場合は長寿命タイプをおすすめします。粉やホコリが舞いやすい現場では、粉塵吸着タイプが便利です。

静電気を利用して飛散を抑えるため、表面の粉やホコリを拭き取れば再使用できます。また、ブルーシートによる火災を防ぎたいなら、防炎や白防炎タイプが最適です。

ただし、どちらも燃えづらく火が広がりにくいだけなので、扱う際は注意してください。

ブルーシートの選び方について

この項目では、ブルーシートの選び方について解説します。

ちなみに、ブルーシートは、番手とサイズから選ぶと失敗が少ないです。

サイズ規格の違いについて

ブルーシートの一般的なサイズは、以下の通りです。

  • 二辺とも同じ長さ(1.8mや3.6m、5.4mや7.2m)
  • 一辺が1.8m、もう一辺が2.7mもしくは3.6m
  • 3.6m×5.4m※
  • 5.4m×7.2m※
  • 7.2m×9.0m
  • 二辺とも10.0m※

※印は流通量が多い代表的なサイズです。

ブルーシートは住宅の建築現場で多く使われていました。そのためシートのサイズは住宅設計で使われている、尺貫法(しゃっかんほう)に合わせて製造されています。

尺貫法をメートル法にすると一尺が303mm、一間は1818mmです。ブルーシートのサイズ単位は一間なので、約1.8m間隔で大きさが変わります。

サイズ規格別の人数目安について

ブルーシートを敷物にする場合は、使う人数に合わせてサイズを選びます。

下記はシートのサイズと、対応できる人数の目安です。

  • 1.8m×1.8m(2畳分)4人
  • 1.8m×2.7m(3畳分)4~6人
  • 1.8m×3.6m(4畳分)6人
  • 3.6m×3.6m(8畳分)8~10人
  • 3.6m×5.4m(12畳分)12~16人
  • 5.4m×5.4m(15畳分)16~20人
  • 5.4m×7.2m(24畳分)30~35人

サイズが大きくなると重たくなるので、持ち運びや設置が大変になります。そのため使用する人数が多い場合は、シートを数枚に分けるのがおすすめです。

ブルーシートの使用期間(耐久年数)の目安について

ブルーシートは商品によって使用できる期間が異なります。そして、使用期間を左右するのは番手や機能、使用する環境になります。

ここではブルーシートの使用期間についてお伝えします。

ブルーシートは種類に応じて使用期間が異なる

ブルーシートは、番手や機能によって使用できる期間が異なります。

機能は年単位で使うなら長寿命タイプ、屋外での使用にはUV材添加タイプを選びましょう。番手は数字が大きいほど高耐久で寿命が長いです。しかし、商品によっては番手が記載されていません。

番手の記載されていない商品は薄手が多いため、長い期間使いたい場合は必ず番手を確認してください。

逆に使い捨てる場合や一時的な使用には、価格が安い薄手のシートをおすすめします。機能や番手によって価格も変わるので、用途に合わせた商品選びが大切です。

番手ごと(ブルーシート)の使用期間の目安

ブルーシートは厚手なほど、高耐久で長寿命です。

番手による使用期間の目安を下記にまとめました。

  • #1500(約1~3か月)
  • #2000(約3~6か月)
  • #2500(約7~9か月)
  • #3000(約9~12か月)
  • #4000(約2~3年)
  • #5000(約4~5年)

#1300以下の薄手シートは耐久性や防水性が低いので、1か月前後で破損したり、劣化が始まると言われています。その分価格が安いため、一時的な使用や使い捨てに向いています。

屋外での使用には、高耐久な#3000以上のUV材添加タイプがおすすめです。

使用環境によって耐久年数が大きく変化する

ブルーシートの使用期間は、使用環境や付加されている機能によって大きく変わります。基本的には、屋外で使うと雨や紫外線の影響を受けるため、室内での使用よりも劣化が早いです。

UV材を添加した防水性が高いシートなら屋外での使用でも劣化を遅らせることは可能ですが、基本的には使用環境や使用後のメンテナンスが大切になってきます。

ちなみに、長寿命タイプのシートを使えば、年単位での使用が可能です。

長寿命タイプは耐候性や防水性に優れた商品が多く、屋外での長期使用にも向いています。

ただし耐候性は年数を定める明確な決まりがありません。

メーカーによって基準が違うため、耐候性が同じ年数でも実際の耐久性は異なります。

ブルーシートを販売しているオススメメーカーと特徴

ここではブルーシートを販売している国内企業から、おすすめのメーカーをご紹介します。

ちなみに、ブルーシートは国産と海外製で品質や価格に大きな差があります。

性能面には大きな差がないので、一時的な使用や使い捨てなら海外製で十分ですが、ハードな環境や長期間の使用を想定している場合には、耐久性や信頼性の高い、国産のシートがオススメです。

TRUSCO

TRUSCOは工具や現場作業用の機具を販売する、プロツール専用のメーカーです。

ブルーシートは防炎タイプや長寿命タイプ、カラーシートも販売しています。

  • 薄手シートは#1000と#1100、中薄手シートは#1500と#2000
  • 中厚手シートは#2500のみ、厚手シートは#3000
  • 防炎タイプは#2500
  • 長寿命タイプは#1900と#2200
  • 遮熱効果もある長寿命タイプは#2700と#3700
  • UV材添加タイプは#4000と#5000、防水性に優れた#7000

長寿命タイプは#1900の耐久期間が約1年、中厚手の#2200が約2年で#2700は約3年です。UV材添加タイプの#7000と、長寿命タイプの#3700は耐久期間が約5年もあります。

ユタカメイク

ユタカメイクはロープやテープといった、荷造り用の梱包資材を製造しているメーカーです。シート類は定番のブルーだけではなく、さまざまなカラーの商品を販売しています。

  • #2000は一般的なブルーシートと迷彩柄のプリントシート、乳白色のシースルーシート
  • 単色シートの#3000はブルーだけではなくカラーが豊富(ブラックやホワイト、シルバーやオレンジ)
  • 多色シートの#3000は迷彩柄と、シルバーとブラックのリバーシブル
  • #3400はブルーのみ
  • 耐用年数が約3年の#4000はシルバーとオリーブドラブグリーン

上記以外にも番手が記載されていないブルーの最軽量タイプと、ダークグレーの中厚手タイプを販売中です。またアルミ蒸着シートを加えた、内側の温度を保てるクールシートも販売しています。

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマは電化製品や収納家具、インテリア用品や日用品を販売しているメーカーです。シート類は一般的なブルータイプとUV材添加タイプ、軽トラック用の商品を販売しています。

ブルータイプの番手は、以下の3種類です。

  • #1500(B15-3654E)
  • #2000(B20-3654)
  • #3000(商品番号の頭にB30)

UV材添加タイプはすべて#4000のシルバーカラーで、商品番号はBU40から始まります。サイズは1.7m×1.7mが最小、9.7m×9.8mが最大です。

ブルータイプは二辺とも1.8mの最小サイズから、二辺とも10.0mの最大サイズを展開しています。同じ番手とカラーでもサイズが大きく異なるため、購入する際は間違えないように注意してください。

萩原工業

萩原工業は合成樹脂製品や産業機械を販売している、ブルーシートのトップメーカーです。ブルーシートを日本で初めて製造したメーカーで、現在でも国内でブルーシートを製造しています。

萩原工業の国産シートを、下記にまとめました。

  • 中薄手シートは#1500と#2000、中厚手シートは#2200と#2500
  • 厚手は#3000と#3400に加え#4000相当のシート
  • 防炎タイプが#2500と減災用の#3000、防水タイプが#3000で両機能(防炎と防水)つきは#2500
  • 一般的なUV材添加タイプは#2250のみ
  • 高耐候のUV材添加タイプは#4000と#5000、耐水性が高い#7000(耐用年数は3~5年)
  • 長寿命タイプは1年用と3年用、遮熱効果のある5年用と耐久が高い10年用

熱田資材

熱田資材は産業用の資材や安全保護具を製造しているメーカーです。ブルーシートのサイズが非常に多く、二辺が25.0mの商品も販売しています。

シートの種類は、以下の通りです。

  • 薄手シート(番手は未記載)
  • 中薄手シートは#2000、中厚手シートは#2200
  • 厚手シートは#3000
  • シルバーカラーのUV材添加タイプは#3400
  • ホワイトまたはグリーンのカラーシートは#2000(サイズが3.6m×5.4mのみ)

上記以外にも白防炎シートや、カバーした内部が見えるシースルーのシートも販売しています。紫外線を大幅にカットするウルトラUVシートも販売中です。

ウルトラUVシートはシルバーとブラックのリバーシブルなので、使用場所の雰囲気や好みに合わせて使い分けできます。

まとめ

今回はブルーシートを選ぶ際に重要となる、番手や特殊な機能に「種類やサイズ、人数」などについて解説してきました。

ブルーシートについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、関連記事も読んで参考にされてみて下さい。

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