ボッシュのコードレスドライバーといえば、2023年6月に発売したばかりの「IXO7」が代表的な製品ですが、実際、旧モデルである「IXO6」との性能差がどれくらいあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
「IXO7」は小型で扱いやすいのに、前機種よりも最大トルク値やバッテリー容量が向上しており、さらにはアタッチメントにも対応したと謳われています。
ということで今回はボッシュのコードレスドライバー「IXO7とIXO6の違い」について解説していきたいと思います。
IXO7の特徴
IXO7の代表的な特徴は以下のとおりです。
- トルクの向上
- バッテリー容量の増加
- アタッチメント対応
IXO7は従来モデルとくらべて最大トルク値が約20%向上しており、最大トルクは5.5N・mとなっています。
このトルクの向上により、大型家具の組み立て作業も容易に行えるスペックとなり、DIYだけではなく、プロの現場でも利用されはじめています。
さらにバッテリー容量が1.5Ahから2.0Ahに拡張されています。従来機種と比べ、より長い作業時間が可能となっている点も嬉しいポイントではないでしょうか。
またIXOコレクションを使用すれば、電動ドライバーとしての機能だけではなく、多目的ツールにもなりますので、幅広いシーンで活躍するはずです。
対応しているIXOコレクション
IXOコレクションとは、ボッシュの電動ドライバーであるIXO7に対応する別売のアタッチメントセットです。
このコレクションは多機能性、日常生活での便利さ、アタッチメントの多様性、そして便利な収納という特徴を備えています。
多機能性に優れているポイントは、アタッチメントのカバー範囲です。IXO7本体にアタッチメントを取り付ければ、ねじ止め以外のさまざまな作業に対応できます。
例えばDIY作業から日常生活の細かいタスクまで、幅広い用途にて使用できるでしょう。具体的には下記の5つです。
- トルクアダプター
- アングルアダプター
- スミヨセアダプター
- ドリルアダプター
- マルチカッター
このアタッチメントをIXO7に取り付けることで、ちょっとした作業であればIXO7だけで作業を完結させることができます。
ボッシュ コードレスドライバー IXO6の特徴
ボッシュのコードレスドライバー、IXO6は2020年の2月に発売された製品です。
デザインが高く評価されており、iFデザインアワード2019を受賞している製品でもあります。前機種のIXO5と比較しても、様々な点に改良が施されています。
IXO6の代表的な特徴
IXO6の代表的な特徴は、以下のとおりです。
- 新デザインコンセプト
- 機能の向上
- IXOコレクションの対応
- 特別なカラーエディション
IXO6は新たなデザインコンセプトである、「Smart New」を採用。
デザイン家電や家具にこだわるユーザー層をターゲットとし、オシャレなインテリアにフィットする新しいデザインとして生まれ変わりました。
また、IXO5には搭載されていなかった「スピードコントロールスイッチ」がIXO6からは搭載されています。
このスイッチがあればユーザーは回転スピードを自由に調整できるので、細かい微調整にも対応でき、精密さが求められる作業にも柔軟に対応することが可能です。
IXO7とIXO6の違い
IXO6は名称の数字にあるとおり、IXO7の前機種となります。
IXO7になってからスペックも向上し、扱いやすくなったのは事実です。ですが、デザインも変更となりました。
では、それぞれの違いについて、3つの点からご紹介します。
スペックの違い
IXO7の特徴とIXO6から向上した点は、以下のスペックシートをご確認ください。
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IXO6
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IXO7
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発売日
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2020年2月
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2023年6月
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能力
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360mm
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木ネジ:φ5×45mm
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最大トルク
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4.5N・m
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5.5N・m
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無負荷回転数
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0~215min-1
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235min-1
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重量
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0.34kg
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0.33kg
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寸法
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155×126×48mm
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147×120×46mm
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本体価格
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11,000円(税抜き)
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8,500円(税抜き)
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IXO7ではトルクが20%向上しており、最大トルクはIXO6の4.5N・mから5.5N・mへと上昇しています。
この改良の結果、大型家具の組み立て作業にも対応することが可能となり、IXO6よりも使えるシーンが増えました。
IXO6の弱点としては、最大トルク値の低さを挙げる方がいらっしゃいました。
とくに大型家具の組み立てや高負荷作業で力不足を感じることが多かったようで、IXO7ではモーターの強化とバッテリー容量の増加が行われました。
ちなみにIXO7では、IXO6の1.5Ahから2.0Ahにまでバッテリー容量が増えています。これによりIXO7ではより長い時間、使用することが可能になり、連続作業や長時間の作業への対応力も向上しました。
IXO7とIXO6のその他の違い
IXO7とIXO6の違いを、トリガ変速機能とデザイン面に絞って説明します。
トリガ変速機能
IXO7は、トリガ変速機能が搭載されていません。この点がIXO6との大きな違いで、利用者の間で賛否が分かれた改良となりました。
そのため、IXO7ではこの変速機能が外され、ドライバーの回転速度の調節ができなくなりました。
ちなみにトリガ変速機能とは、作業中に必要な速度を調整できる機能のことで、使い手が状況に合わせてドライバーの速度をコントロールできるものです。
IXO6にはこのトリガ変速機能が搭載されており、トリガを引く深さによって作業速度の調節が行なえますので、より精密さが求められる作業で重宝されていました。
デザイン面
IXO7はデザイン面でも、IXO6からの変更がありました。スタイリッシュなデザインから、IXO5で踏襲された実用的で工具らしいデザインに戻っています。
この変更もユーザーによって賛否が分かれており、IXO6のデザインが好みであることから、IXO7の購入を見送った方も多いです。
IXO7とIXO5との違いについて
最新機種であるIXO7と、前々機種であるIXO5を比較検討したい方もいると思います。
ここではスペックとその他の違いについて、詳しくまとめました。
スペックの違い
IXO7とIXO5の詳細なスペックは、以下のシートにまとめました。
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IXO5
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IXO7
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発売日
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2015年9月
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2023年6月
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能力
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木ネジ:5.0mmφ×45mm
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木ネジ:φ5×45mm
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最大トルク
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4.5N・m
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5.5N・m
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無負荷回転数
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215min-1
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235min-1
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重量
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0.3kg
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0.33kg
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寸法
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150×118×46mm
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147×120×46mm
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本体価格
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6,390円(税抜き)
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8,500円(税抜き)
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こうして比較してみると、IXO5のスペックはやや劣る内容となっています。具体的には最大トルクが低く、無負荷回転数も少なめです。
すでに8年近く経過している製品なので、中古品の購入を検討している方以外は、IXO7を購入するほうが無難だと感じます。
その他の違い
IXO5とIXO7のスペック以外の違いとしては、電池保護機能(ECP)の有無だけとなります。
残念ながらIXO5は、電池保護機能(ECP)がありません。そのため、過負荷になった際のバッテリー故障リスクがIXO6やIXO7と比べて高いです。
IXOシリーズは電動ドライバーとして見ると非力な部類なので、つい無理な使い方をしてしまうケースがありますので、電池保護機能(ECP)は保険として非常に優秀な機能だったりします。
電動ドライバーやインパクトドライバー以上に負荷に弱い製品となりますので、これからIXO5を購入するのは、あまりオススメできません。
まとめ
今回は、ボッシュのコードレスドライバー「IXO7とIXO6の違い」や「IXO7とIXO5の違い」を中心に解説してきました。
この他にも電動工具については、まだまだ知っておきたい知識がたくさんあります。ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。