発泡スチロールカッターの種類や選び方について解説します
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発泡スチロールカッターの存在を知っていても、発熱してカットするものやノコギリタイプのもの、アーチ状のものなど、様々な種類があるため、購入にいまいち踏み込めない方も多いのではないでしょうか。
発泡スチロールカッターは種類に応じて向き不向きがあり、また、それぞれにメリットやデメリットが存在します。
ということで今回は、発泡スチロールカッターについて選び方や種類の違い、種類ごとの特徴などについて解説していきます。
これから発泡スチロールカッターの購入を控えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
発泡スチロールカッターとは?どんな用途や作業で使う?
発泡スチロールカッターとは、発泡スチロールのカットに最適化された専用のカッターで、最近では100円ショップやホームセンターでも販売されています。
発泡スチロールカッターには大きく分けて2種類あり、手動タイプと発熱式カッターが存在します。
手動タイプはのこぎりのような刃がついているタイプで、大きな発泡スチロールの塊を素早くカットできます。一般的なカッターと異なり、厚みのある発泡スチロールを直線的に切るのが得意です。
一方で、発熱式の場合は、カッター自体に装備されているニクロム線を電気の力を利用して発熱させ、発泡スチロールを熱で溶かしながら切断する構造になっています。
発熱式の発泡スチロールは手動タイプとは異なり、発泡スチロールを曲線的に切るのが得意で、切断した断面は、熱で溶かしているため、綺麗に仕上がります。
また切りくずがでないのも発熱式のカッターの特徴です。
発泡スチロールカッターのメリット
発泡スチロールカッターを導入するメリットは、下記の通り。
■発泡スチロールカッターのメリット
- 切断面が綺麗で滑らかに仕上がる
- 切りくずがほとんど出ない
- 様々な形状や厚みに対応できる
- 効率よく切断作業を行える
- 用途に合った種類が存在する
発泡スチロールカッターを利用する最大のメリットは、通常のカッターやハサミと比べて、作業効率が格段と良くなる点が挙げられます。
たとえば、カッターやハサミで発泡スチロールを切断しようとすると、厚みによっては切断しづらかったり、切りくずが散乱して、掃除の手間が増えたりします。
一方で、発泡スチロールカッターの場合は、用途に応じた種類があり、その種類によって切りくずが散乱するのを防いだり、より自由な形にカットすることができます。
これらの理由から、発泡スチロールを切断する際は通常のカッターやハサミを使用するよりも、効率よく作業をすすめることができるため、導入を検討する方も増えています。
発泡スチロールカッターの種類とそれぞれの特徴について
発泡スチロールカッターにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
この章では、以下の4種類について解説します。
- アーチタイプ
- ペンタイプ
- 卓上タイプ
- ノコギリタイプ
それではひとつずつ解説します。
アーチタイプ
アーチ状のフレームに熱線が張られた構造で、発泡スチロールをスムーズにカットが可能です。直線だけでなく、曲線のカットも可能で手元で操作するため、自由なカットがしやすいのが特徴です。
■メリット
- 曲線や円形のカットがしやすい
- 熱線の長さがあるため、ある程度の大きさに対応可能
- ゴミが出にくく、滑らかなカットが可能
■デメリット
- サイズに制限があるため、大きな素材はカットできない
ペンタイプ
ペン型の先端に加熱線がついているタイプになります。鉛筆を持つように扱えるため、細かい作業がしやすいのが特徴です。
小回りが利くので、細かい形状や複雑なデザインのカットに最適なタイプになります。
■メリット
- 本体が軽いので細かい加工向き
- 手軽に使えて初心者でも扱いやすい
- コンパクトで収納しやすい
■デメリット
- 一度に広範囲をカットするには不向き
- 連続使用すると熱がこもりやすく、休憩が必要
卓上タイプ
作業台に固定された形で使う発泡スチロールカッターで両手が自由に使えるため、安定したカットが可能です。
大型の発泡スチロールをカットするのに適しています。
■メリット
- 素材を動かすので安定したカットができるため加工精度が高い
- 直線カットが得意で切断面も綺麗に仕上がる
- 大きな発泡スチロールの加工に向いている
■デメリット
- 持ち運びには向かない(固定式)
- 値段が高い
- カットできる厚さに上限がある
ノコギリタイプ
ニクロム線や、熱線ではなく純粋の刃物で、発泡スチロールを切断するものです。切断する素材のサイズは問わないので大きな物を切るのに適しています。
■メリット
- 厚みのある発泡スチロールを切れる
- 直線・曲線どちらにも対応可能
■デメリット
- 切断面が多少粗くなるため、仕上げが必要な場合がある
- 細かいデザインには向かない
発泡スチロールカッターの選び方について
発泡スチロールカッターを選ぶ時には、用途や作業内容に応じて作業に適したタイプを選ぶようにしましょう。
以下のポイントを参考に、自分に合ったカッターを選びましょう。
- 用途に合わせて選ぶ
- カットする発泡スチロールのサイズや厚みで選ぶ
- カット精度や仕上がりの美しさで選ぶ
- 使いやすさで選ぶ
- 価格で選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
用途に合わせて選ぶ
発泡スチロールカッターの選定には用途に合わせて選ぶと良いです。
用途別におすすめのカッターをまとめましたので参考にしてください。
用途 |
おすすめのカッター |
理由 |
細かいカット・デザインカット |
ペンタイプ |
手軽に扱え、細かい作業がしやすい |
直線・曲線のカット |
アーチタイプ |
滑らかなカットが可能で、曲線も切りやすい |
大量にカットする・大きな素材を切る |
卓上タイプ |
安定した作業ができ、大きな素材でも対応可能 |
厚みのある発泡スチロールをカット |
ノコギリタイプ |
強力な刃で厚い素材をカットしやすい |
カットする発泡スチロールのサイズや厚みで選ぶ
カットする発泡スチロールのサイズや厚みによって、適したカッターが異なります。
発泡スチロールの厚みとおすすめのカッターの種類をまとめましたので参考にしてください。
発泡スチロールの厚さ |
向いているカッター |
|
薄い発泡スチロール(~5cm) |
ペンタイプ アーチタイプ
|
小回りが利き、細かい加工向き |
中厚(5cm~10cm) |
アーチタイプ 卓上タイプ |
ある程度の厚みも切れるが、曲線加工も可能 |
厚い発泡スチロール(10cm以上) |
ノコギリタイプ |
熱線ではなく、電動の刃を使うことでスムーズにカット |
カット精度や仕上がりの美しさを重視する場合
加工物のカット精度や切断面の美しさなどを重視する場合は、滑らかな仕上がりが必要な場合は熱線を使うタイプをおすすめします。
理由としては、作業時にゴミがでないことと、切断面が滑らかで綺麗になるためです。また、卓上タイプもカットの精度が高く、扱いやすいため少し導入コストは高くなりますが、初心者にもおすすめな種類です。
ある程度の粗さがあってもいいから早く切断したい場合
切断面の綺麗さや切断後に発生するゴミをあまり気にしない場合で、スピード重視や厚い素材を切る際は、ノコギリタイプを選ぶことをおすすめします。
切断面は粗い仕上がりになりますが、ノコギリタイプなら大量のカットや厚みのある発泡スチロールのカットを効率よく行うことができます。
価格で選ぶ
発泡スチロールカッターの価格も選ぶ際の重要なポイントです。
カッターの種類 |
価格帯 |
ペンタイプ |
1,000~3,000円 |
アーチタイプ |
3,000〜10,000円 |
卓上タイプ |
10,000〜30,000円 |
のこぎりタイプ(手動) |
1,000〜3,000円 |
特に初心者や趣味で使うなら安価なペンタイプやアーチタイプがおすすめです。業務用や大量生産を考えるなら卓上タイプやノコギリタイプを検討すると良いでしょう。
まとめ
今回は、発泡スチロールカッターについて解説していきました。
この他にも電動工具やDIYに関する知っておきたい知識は、まだまだあります。
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