夏の車内放置は絶対NG!電動工具・小型家電が壊れる前に知るべき高温対策
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「夏場の車内に荷物を放置するのはヤバいの?電気工具や小型家電は壊れてしまう?壊れないための対策も知りたい!」
一瞬でサウナのような状態になり得る夏の車内は、電子機器やプラスチック製品の故障を招く大きなリスクを抱えています。
実際のところ夏の車内に放置するとどうなるのか、機器類を故障させないためには何に注意すればいいのか、知っておきたいですよね。
- 夏の車内温度はどれくらい上がるのか?
- 夏の車内に電化製品などを放置すると壊れるのか?
- 車内放置がとくに危険なアイテムは何か?
など、夏の車内の温度変化や電化製品を放置する危険性などについて、いろいろと気になるはずです。
そこで今回は「夏の車内温度の実態」や「車内放置がとくに危険なアイテム」について、詳しくお伝えしていきます。
あわせて「工具・機器別の正しい保管方法」についてもお話しするので、ぜひ参考にしてみてください!
夏の車内温度の恐るべき実態
ここでは夏の車内温度の恐るべき実態について、以下の流れで詳しくお伝えしていきます。
- 車内温度上昇のメカニズム
- 高温による機器への影響
- 時間別リスクの高まり
これらを理解することで、夏場に電気工具や小型家電を車内に放置するリスクがよく分かるので、しっかり確認しておきましょう。
以下から、それぞれについて詳しくご話しいきます!
車内温度上昇のメカニズム
まずは車内温度上昇のメカニズムについて理解しておきましょう。
夏場の車内は、密閉された空間に窓から太陽光が直接降り注ぐため、非常に高温多湿の環境になりやすいです。
30分程度放っておくだけで、車内の温度が40〜50℃近くに達することもあります。
またダッシュボードなどの直接日光が当たる部分については、70〜80℃ほどの超高温状態になることもあるため、非常に危険です。
さらに金属部分なども高温になりやすいので注意が必要になります。
ちなみに黒や濃い色の車は光を吸収しやすいために、車内の温度が上がりやすいと言われているので知っておきましょう。
以上のように夏の車内は短時間で外気温より10℃〜20℃も高くなることがあるので、十分に注意してください。
高温による機器への影響
車内が高温になることで機器へ与える影響は、想像以上に深刻です。
まず電子部品は熱によって劣化が進み、変形や接触不良、誤作動などを引き起こす可能性もあります。
また精密機器は基盤部分が損傷することで、正常に動作できなくなる可能性もあるんです。
たとえ見た目に異常がなくても、内部にダメージが蓄積しており、あとになって突然の故障につながることも少なくありません。
さらにバッテリーが膨張してケースを押し広げたり、最悪の場合は発火につながる恐れもあります。
加えて液晶ディスプレイは熱によって画面に異常をきたすことがあり、一度そうなると回復も困難となるんです。
それからプラスチック製のパーツもが変形や劣化によって、致命的なダメージを受けることもあります。
このように夏の車内の高温による機器への影響は不可逆で深刻なものも多いので、十分に注意が必要です。
時間別リスクの高まり
夏場の車内への放置は時間が経つほど、リスクが高まります。
すでにお伝えしたように、夏の車内ではエンジンを停止してから30分程度でも、温度が40〜50℃近くまで上昇することもあります。
短時間であっても、このような高温な環境下に電子機器を置いておけば、動作に影響を与える可能性は十分にあるんです。
また長時間放置するほど基板部分の熱劣化や、液晶画面の異常などの深刻な影響を与えるリスクが高まります。
さらに半日以上などの長時間にわたって放置するほど、修復が不可能なほどに完全に故障してしまうリスクも急激に増えていきます。
以上のように「少しの時間だから大丈夫」という油断は、夏場の車内においては放致命的な結果につながりかねません。
長時間はもちろんのこと、短時間でも電子機器を夏場の車内への放置することは、避けることをオススメします。
夏の車内放置で大損害!危険なアイテムとは?
夏の車内放置で大損害につながる危険なアイテムは、以下のとおりです。
- 電動工具
- 液晶モニター搭載機器(精密電子機器)
- プラスチック製品(変形・劣化リスク)
これらのアイテムはとくに高温に弱く、短時間の放置でも不具合や故障の原因になります。
その上一度ダメージを受けると修理がむずかしかったり、高額な修理費用が必要になったりしかねないので、くれぐれも注意しましょう。
それぞれについて、以下からお伝えしていきます!
電動工具
夏の車内放置で大損害につながる危険なアイテムとして、電動工具が挙げられます。
電動工具とは、たとえば以下のようなアイテムです。
- インパクトドライバー・ドリル
- インパクトレンチ
- 電動のこぎり・グラインダー
このような電動工具は内部にリチウム電池などのバッテリーを搭載していることが多いです。
バッテリーは高温の車内に放置することで膨張や、最悪の場合は発火につながる恐れがあるので十分に注意が必要になります。
たとえ工具ケースの中に入れていたとしても、ケースの内部が高温になる可能性が十分にあるため安全ではありません。
もし作業車に積んだまま一日放って置くなどした場合は、買ったばかりの工具であっても急に動かなくなることもあります。
以上のことから電動工具を夏の車内に放置することは、くれぐれも避けましょう!
液晶モニター搭載機器(精密電子機器)
夏の車内放置で大損害につながる危険なアイテムとして、液晶モニター搭載機器や精密電子機器も挙げられるでしょう。
たとえば以下のようなものを筆頭に、さまざま製品があります。
- Switch・PSP・3DSなどのゲーム機
- スマホ・タブレット・ノートパソコン
- テレビ・液晶モニター
こういった液晶モニター搭載機器や精密電子機器は、熱による深刻な影響を受けやすいです。
とくに液晶モニターは熱にさらされると、液晶画面が破壊されて正常な表示ができなくなることもあります。
そうなると高額な修理費用がかかったり、買い替えの必要が出てきたりするなど、大きな損失につながるので注意が必要です。
また高温の環境下では精密電子機器の内部基板や、バッテリーも劣化しやすくなります。
せっかく高いお金を出して買った製品が、夏の車内にしばらく放置したことで使えなくなってしまうこともあるので要注意。
液晶モニター搭載機器や精密電子機器の車内放置は、くれぐれも避けることをオススメします!
プラスチック製品(変形・劣化リスク)
夏の車内放置で大損害につながる危険なアイテムとして、プラスチック製品も挙げられます。
たとえば以下のようなプラスチック素材が使われているアイテムです。
- CDやDVD・ブルーレイディスク
- 工具ケース・収納ボックス
- プラスチック製測定器・レベル器
こういった製品はプラスチックで出来ている部分が、変形したり劣化したりするリスクがあります。
見た目を多少損なう程度ならともかく、変形や劣化の部位によっては正しく機能しなくなることも多いです。
実際に工具ケースや収納ボックスが熱を受けて変形し、蓋が閉まらなくなることがあります。
またCDやDVD、ブルーレイディスクなどは熱によってディスクに歪みや反りが生じて、再生不能になることもあるんです。
さらにプラスチック製の測定器やレベル器は、熱変形によって精度が大きく狂って、使い物にならなくなる可能性もあります。
プラスチック製品は一見丈夫そうに見えますが、熱には弱い素材であることをくれぐれも忘れないようにしましょう!
修理・買取への影響
ここでは夏場の車内に電動工具や小型家電を放置した場合の修理や、買い取りへの影響について見ていきましょう。
とくに以下の2つのポイントについて詳しくお話します。
- 買取業界から見た夏場故障の特徴
- 修理 vs 買い替えの判断基準
いずれも修理や買取りを考える方にとって重要なポイントになるので、ぜひチェックしてみてください。
それぞれについて、以下から詳細にお伝えしていきます!
買取業界から見た夏場故障の特徴
まずは買取業界から見た、夏場の故障の特徴をお伝えしましょう。
夏場のとくに7月から9月にかけては、熱損傷を受けた電動工具や液晶機器の持ち込みが増加する傾向があります。
中でも電動工具の熱故障は修理がむずかしい場合もあり、買い替えが推奨されるケースが多いです。
実際、損傷が深刻なものは修理するよりも新しいものに買い替えたほうが、経済的な場合もあります。
また液晶関連の故障は査定額への影響が大きく、映像に問題がある場合には大幅な減額されやすいです。
ただし電子機器は故障品であっても、部品の一部が使用可能な場合などは再利用ができるため、一定の価値が残ることもあります。
ケースバイケースとも言えるので、もし電動工具や電子機器が熱により故障した場合は、専門店に持ち込んで見てもらうのがオススメです。
修理 vs 買い替えの判断基準
修理と買い替えのどちらを選ぶべきかは、故障の内容や製品の使用状況によって変わります。
たとえば以下のようなケースでは修理がおすすめです。
- 簡単なパーツ交換で修理できる
- バッテリーの交換のみで済む
- 保証期間内の故障である
このようなケースでは修理に出したほうが経済的に優しい場合が多いです。
一方で以下のようなケースでは、買い替えを検討したほうがいいでしょう。
- 基板部分の交換や修理が必要
- 液晶パネルを全面交換しないといけない
- 故障箇所が複数にわたる
このような場合は修理の費用が高額になることが多いため、無理に直すよりも新しいものに買い替えたほうが無難です。
とくにある程度使用年数の経ったものは、モデルも古くなっているため、修理が不可能なケースもあります。
また使用年数の経ったものは、せっかく修理してもまた別の部分が壊れることも。
長期的なコストや手間を考えると、これを機に最新機種に買い替えたほうが負担も少なくて済むでしょう。
なお修理と買い替えのいずれを選ぶにしても、専門店などでそれぞれの費用や手間を確認してから、判断すると失敗も少ないです。
専門知識がないと判断しにくい部分でもあるので、無理に自分で決めず、まずは専門店に相談してみてください!
工具・機器別の保管方法
ここでは工具・機器別の保管方法について、以下の順番にご紹介していきます。
- 電動工具の正しい保管方法
- 精密機器の保護方法
このような正しい保管方法を知っておくことで、夏場に電動工具や精密機器を故障させてしまうリスクを減らせます。
また製品の寿命を延ばして、不要な修理費用を抑えることにもつながるので、しっかり確認しておきましょう。
それぞれについて、以下から詳しく見ていきます!
電動工具の正しい保管方法
電動工具を保管する際にまず抑えておくべきポイントは、バッテリーを取り外しておくことです。
とくに長時間使用しない場合は、密閉されたバッテリー装着部分に熱がこもってしまう可能性があります。
バッテリーの劣化を早めやすいため、保管の際はできるだけ外しておくのがオススメです。
また温度変化の激しいところや湿気の多い場所に保管すると、工具類の金属部分が変形したりサビびついたりすることもあります。
そのため保管の際は夏の車内はもちろん、直射日光が当たるところや、湿度の高い場所は避けましょう。
なお工具ケースに入れて保管する場合も、ケース内の温度や湿度に気を配る必要があります。
それから長期間使用しない場合は、定期的に動作確認をしておくことで、目に見えない部分の故障やサビつきがないかもチェックできます。
以上のように電動工具の保管の際は、バッテリーの取り外しや保管環境への配慮、定期的な動作確認などを心がけてみてください!
精密機器の保護方法
精密機器を守るためにまず大切なのは、物理的な衝撃からの保護です。
もし車などで運搬する際は、むき出しで保管するのは避けて、専用ケースや緩衝材などで二重三重に保護することをオススメします。
また室内に保管する場合は、人の通り道や落下の危険がある場所に置くのはやめましょう。
次に精密機器を保管する際は、高温や湿気などの外部環境から保護することも大切なポイントになります。
精密機器は基本的に一定の範囲内の温度環境で正常に動作するよう設計されているため、高温にさらされると異常を起こしやすいです。
直射日光の当たるところは絶対に避けて、心配な場合には温度計による温度の監視なども検討しましょう。
さらに湿度の高い環境では、精密機器の内部にサビやカビが発生するリスクもあります。
そのため保管の際は風通しのよい場所に置くことや、シリカゲルなどの乾燥剤の利用も考えてみてください。
以上のようなほんの少しの配慮が、精密機器の致命的な故障を防ぐポイントとなるので、しっかり抑えておきましょう!
プロが教える長期保管のコツ
ここでは電動工具や精密機器などの電子機器の長期保管のコツについて、プロの視点でお伝えしていきます。
電子機器の劣化をできるだけ遅らせ、長持ちさせるためには以下のような点を意識してみてください。
- バッテリーは外して保管する
- 直射日光の当たらない場所に保管する
- 温度変化の激しい場所を避ける
- 湿度の高い環境に置くのは避ける
- 精密機器は物理的な衝撃から保護する
- 定期的に動作確認を行う
とくに電動工具や精密機器などの電子機器は、湿気や高温に弱いです。
長期保管の際は必ず保管場所の環境を入念にチェックして、機器の故障を招かないよう注意しましょう。
また6月〜9月あたりの夏季シーズンは、車内はもちろん室内も高温多湿になりやすい季節です。
車内などに電動工具や電子機器を放置している場合には、すぐに保管場所を改めることをオススメします。
もし自宅に適切な環境がない場合は、トランクルームなどを利用するのも方法です。
また電動工具などの電子機器類を長持ちさせるには、定期的な動作確認やメンテナンスも大切になります。
簡単なチェックやメンテナンスが機器の寿命が大きく伸ばすこともあるので、タイミングを決めるなどして行っていきましょう。
このように電動工具や電子機器の保管の際は、車内放置の見直しや保管場所の確保、定期メンテナンスなどを組み合わせてみてください!
まとめ
今回は「夏の車内温度の実態」や「車内放置がとくに危険なアイテム」について、詳しくお伝えしました。
夏場の車内は密閉された空間に、窓から太陽光が直接降り注ぐため、非常に高温多湿の環境になりやすいです。
30分程度放っておくだけで、車内の温度が40〜50℃近くに達することもあるので要注意。
とくに以下のようなアイテムは夏場の車内放置による大損害を受けやすいので、くれぐれも気をつけましょう。
- 電動工具
- 液晶モニター搭載機器(精密電子機器)
- プラスチック製品(変形・劣化リスク)
これらのアイテムは高温や湿気に弱く、車内に短時間放置するだけでも不具合や故障の原因になり得ます。
一度ダメージを受けると修理が不可能だったり、高額な修理費用がかかったりしかねないので、くれぐれも夏の車内放置は避けてください!
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